ヘルシンキ大聖堂の地下にカフェがある,ということをフィンランドに来るまえに知りました。しかし,私はそのことをすっかり忘れていて,2日前に思い出したのです。しかし,もう時すでに遅し。昨日は早朝に出かけてムーミンワールドに行き帰りは夜だったので行くことができず,この旅では行く機会を逸したように思いました。ところが,この日の帰国便の出発が夕方だったので,午前中に行くことができることがわかり,念願がかなったのです。
前日の夜,カフェはすでに閉まっていましたが,場所を探ってみました。ところが,その,カフェというのがどこにあるのかわかりませんでした。目立った看板もないのです。やっと見つけたのは,地下ではなくヘルシンキ大聖堂のとなりにあったカフェを兼ねた土産物店でした。そこでコーヒーが飲めたので,ヘルシンキ大聖堂地下のカフェはここのことだろう,と思いました。
朝,昨日下見をした場所に来てみると,どうもそれは私の探していたヘルシンキ大聖堂の地下のカフェとは違うようでした。さらに歩いていると,別の看板がみつかりました。ヘルシンキ大聖堂の地下に行くには,大聖堂の裏側に行かなければならなかったのです。裏にまわってみると,入口が見つかりました。開店は午前11時ということでした。
…とまあ,ここまでは,昨日書いたとおりです。

時間をつぶしてヘルシンキ大聖堂に戻ってきたのは10時30分でした。まだ時間が早かったので,まず,昨日カフェと間違えた土産物店によってみました。やがて,11時に近くなったので,みやげ物店を出て,ともかく,ヘルシンキ大聖堂に入ってみました。大聖堂に入って左の通路にまわると,そこにも,カフェの入口がありました。外に出て,裏側にまわらなくても,大聖堂の中からも地下に行くことができるようでした。しかし,時間になっても,その入口が開くわけでもなく…。何も起きませんでした。
すると,別の女性の2人連れが扉を開けて,中に入って行きました。要するに,この入口はカフェが開店しても開けてもらえるのではなく,自分で開けて中に入るわけです。私も後から続いて扉を開けて中に入ると,その先にあったのはエレベータでした。そりゃそうです。カフェは地下にあるわけだから,降りなけれはなりません。
エレベータに乗って地下に降りました。そこにあったのは,カフェというよりも広い地下室,というか広間でした。想像していたようなカフェではなく,広い地下の空洞の一角を借りて,ボランティアの人たちがカフェを開いているのでした。
コーヒーとボランティアさんたちの手作りパンで合計3ユーロと安く,とても雰囲気のよいところでした。要するに,これは,カフェというより教会のバザーでした。こうして私は念願のヘルシンキ大聖堂の地下のカフェにも行くことができたのでした。

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