しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

カテゴリ:アメリカ合衆国旅行LIVE > LIVE・2016夏

私はアメリカ合衆国50州制覇とMLB30球団制覇を目標にこれまで旅を続けてきました。今回の旅ではMLB30球団のなかで残った四つのボールパークに行って5ゲーム見ました。
四つのボールパークとはフロリダ,ワシントン,フィラデルフィア,ボルチモアでしたが,そのなかで三つは距離も近いのですが,フロリダだけがとびぬけて離れています。
ずいぶん前にフロリダ州へ行ったときに,現在マイアミ・マーリンズとよばれるチームは,フロリダ・マーリンズといっていました。またボールパークも,現在のものとは違って,NFLと共同利用のサンライフスタジアムという,広いだけでマイアミのダウンタウンから遠い不便なところにあるのものだったのですが,それでもそのボールパークへ行かなかったことをずっと後悔していました。そのときの旅では,フロリダで毎晩のようにマイナーリーグのゲームを見て過ごしたのですが,それにもかかわらず,です。タンパベイレイズ (現在のレイズ)のボールパーク(トロピカーナフィールド)には行ったのですが…。

ボールパークに行くためだけにわざわざマイアミへまた出かけるのはあまりに遠いので,今回もどうしようかずいぶんと迷いました。いっそのこと,50州を制覇するために,今回はサウスカロライナ州とノースカロライナ州とそのついでにフロリダ州だけ行くことにして,30球団制覇のためにワシントン,フィラデルフィア,ボルチモアに行くのは次回まわしにしようかとも思いました。
  ・・
私が今回の旅の計画を立てていたのは3月のことで,イチロー選手の3,000本安打というイベントが起きるなどとはそのときは夢にも思いませんでした。わざわざ見にいったとしても,イチロー選手が出場するかどうかもわからず,代打で出てくれれば儲けもの,というような気がしていたから,まったく期待をしていませんでした。私の目的はマイアミのボールパークへ行くことで,イチロー選手を見ることではなかったのです。
結局,私はこの旅で50州制覇と30球団のボールパーク制覇を同時に達成してしまおうというかなり無謀な計画を実行することとなり,しかも行く日が近づくにつれて,イチロー選手の3,000本安打というイベントが現実になってきて,慌ててマイアミで1ゲーム余分にゲームを見ることにしたことで,その結果,想像以上に貴重な経験をすることができたわけです。
また,ボルチモアのボールパーク,カムデンヤーズはずっと行きたかったところだったのですが,対戦相手がテキサスレンジャーズで,まさか先発がダルビッシュ投手だとは夢にも思いませんでした。昨年シアトルでマリナーズのゲームを見たときの対戦相手がやはりテキサスで,このときはシアトルの先発は幸運なことに岩隈投手だったのですが,それ以上にダルビッシュ投手が見たいなあという願望は,残念ながらかないませんでした。
そうしたいというときにはかなわず,無心になるとかなう… 不思議なものです。

今回行った四つのボールパークは,どれも新しいものでしたが,すでにブログに書いたように,このなかではワシントンが一番でした。
フロリダは,以前のボールパークよりは近くなったとはえ,やはりダウンタウンからは少し遠く,というよりもマイアミはダウンタウン自体が宿泊に適しているとはいえず,結局,どこに宿泊するにしても,ボールパークへ行くためには車を利用するほうが便利だったのですが,球団のオフィシャルパーキングは事前予約がないと利用できないということが行ってみてわかりました。また,ボールパーク自体にはほとんど魅力はありませんでした。
ボルチモアは再三書いているようにかなりの(危険な)町です。安全を確保するために,ボールパークから数ブロックの徒歩圏内にある「デイズイン」というホテルを予約するのが最適です。ボールパーク自体はやはり評判通り美しく素晴らしいところなので一度は行ってみたいところですが,ボルチモアという町は,私のアメリカ人の友人たちがだれしも共通して「怖い町だ」というから,やはり怖い町なのでしょう。
その点,フィラデルフィアとワシントンに共通するのは,地下鉄でも車でもアクセスが便利で,町も治安が悪くないので,地下鉄の駅に近いところにホテルをとれば,なんの問題もなくゲームを楽しむことができるということです。なかでもワシントンはファンサービスも群を抜いているので,とても楽しく観戦ができます。

このように,日本人がMLBを見ようと思ったとき,車さえあればどこでもなんとかなるのですが,車の利用できない個人旅行となると,結構大変なところもいくつかあります。
車も利用せず,でも,一度はMLBを見てみたいという人は,シアトル,サンフランシスコ,サンディエゴ,デンバー,ボストン,ニューヨーク,ミネアポリス,トロント,フィラデルフィア,ワシントンDCといった都会に出かける機会があったときには,これらの町のボールパークなら公共交通機関で行けるので,ぜひ足を運んでみるとよいと思います。
しかし,アメリカでは雨が降っても日にちが変更されるだけでチケットは払い戻しにならないので,日程に制限があれば,開閉式の屋根があって雨天中止にならず,しかもチケットの入手が容易で,ボールパークも豪華なシアトルでマリナーズのゲームをご覧になることを,私はお勧めします。お寿司も食べられます。

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私は,こうしてアメリカ合衆国50州とMLB30球団を制覇して日本に帰ってきました。
行く前にホテルや現地のツアーを予約したとき,本当にこの予約が実現するのかなあ,という不安がかなりありました。西海岸に比べて東海岸ははるかに遠いのです。そして,フロリダ最南端からフィラデルフィアまでこれまでにないほどの長距離ドライブでした。そしてまた,その途中で今回はこれまでずっとしたかったことをすべて織り込んだために大忙しの旅になりましたが,すべてを実現することができました。

旅行に出かける前に,「旅行LIVE」のプロローグに次の4つのことを実現したいと書きました。今日はこの4つのことについて,エピローグとして,実際に写してきた写真をごらんいただくことにしましょう。
それらは次のことでした。
  ・・・・・・
1.これまでに行っていないMLB4チームのボールパークにすべて行って,ゲームを観戦する。
 残念ながらイチロー選手の3,000本安打は見ることができませんでしたが,素晴らしい体験ができました。ダルビッシュ投手を見ることができたのは望外なことでした。
2.実際に宇宙に行ったスペースシャトルを見る。
 実際に宇宙を飛行した「アトランティス」と「ディスカバリー」はやはり素晴らしいものでした。破壊された「コロンビア」と「チャレンジャー」の残骸は衝撃的でした。
3.映画「ロッキー」の像の前で写真をとる。
 みんなが同じポーズで写真を写していました。
4.アーミッシュのふるさとを訪ねる。
 アーミッシュの人たちがどのようにして信仰をしているのかはこれから改めて勉強してみたいと思いました。
  ・・・・・・

では,写真をご覧ください。

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帰国への最終段階となりました。
今回の旅では,デトロイトから日本に帰国するために,フィラデルフィアからデトロイトまで乗る国内線が9時過ぎの出発と,いつもよりはかなり遅く助かりました。しかし,デトロイトでの乗り換え時間が1時間強しかないので,フィラデルフィアの出発が遅れたら日本に帰れません。しかし,そのときにどうするかはすでに経験済みなので,私はまったく心配はしていませんでした。
それよりも,いつものように帰国の日は空港近くの安ホテルに宿泊したのですが,実はこのホテルがアメリカに来る前から一番の問題だったのです。
寝るだけのためのホテルということで,なるべく安価なものにするのですが,アメリカのホテルというのは10,000円を切るとたいていロクでもなくなるのです。大した考えもなく予約をしてしまったこのホテルははっきりいって失敗だったというのは来る前からわかっていましたが,キャンセル不可というものだったのであきらめていました。最も問題だったのは空港からホテルまでのアクセスで,ホテルにはシャトルサービスがあるのですが,これはホテルから空港へ行くには便利でもその反対は決して便利なものでないのです。

調べてみると,空港からホテルの近くまでセプタというフィラデルフィアの市バスが走っているのがわかったので,その市バスで行くことにしていました。しかし,うまくいくかどうか保証がありませんでした。
前日まで,フィラデルフィア中心街の私の泊まっていたホテルから空港までの行き方もよくわかりませんでしたが,こちらのほうは調べてみると直通電車が走っていて,日本の地下鉄と私鉄の乗り継ぎと同じように,地下鉄の15thストリート駅と接続するように空港へ行く鉄道の駅がありました。
昼過ぎにホテルに戻った私は朝チェックアウトしたときにフロントに預けておいたカバンを受け取ってそのまま空港へ直通する電車と接続する地下鉄の15thストリート駅まで歩いていって,まず,キップ売り場でキップを買いました。「地球の歩き方」には8ドルと書いてありましたが,実際は6ドル20セントでした。改札はなく階段を降りたところにホームがありました。そこで電車を待ち,やがてきた電車に乗ると20分くらいで空港に着きました。
実は,この電車の雰囲気があまりよくないことを除けばこのようにフィラデルフィアは空港とダウンタウンのアクセスはものすごく便利だったのです。こんなくらいなら空港の近くにホテルを予約する必要はなく,もう一晩,同じホテルに宿泊すればよかったのです。
空港に着いて,まず,デルタ空港の自動チェックイン機で明日のフライトのチェックインをしました。ついでにこのときに邪魔なカバンを預けてしまおうという目論見でした。
月曜日にダウンしたデルタ航空のコンピュータはこの日は無事動いていました。しかし,その場で重たいカバンを預けてしまおうという目論見は明日のフライトだからと断られました。こんなことならわざわざチェックインのために空港のチケッティングに立ち寄る必要などありませんでした。仕方がないので,カバンを転がしながらセプタの乗り場に向かいました。バス停が徒歩圏内にあるのかどうかも不安だったのですが,空港の建物を出たところにバス停も問題なく見つかりました。ここまでは思っていたよりも全てがスムーズでした。

しかし,あいにくバスは行ったばかりで,なかなか来る気配がありませんでした。同じ番号のバスでも行き先が2通りありました。上りと下りなのでしょう。やがて来たバスは反対方面でした。さらに待つとやっとバスが来たのに運転手はわたしの存在に気づかずあっさりとバス停を通り過ぎていってしまいました。走って追いかけバスは幸いにもなんとか次のターミナルの停留所に停まったので乗り込んで無愛想な運転手に私の降りる場所を伝えました。
このバスの大柄な黒人の運転手はバスを運転しているという自覚が全くなく,ただ単に運転しているだけなんです。しかも全く車内放送もしないので,これではどこを走っているのかどこで降りるかさっぱりわかりません。しかも合図をしなければどんどん通過していってしまうのです。
しかし,信じられないことに乗ったときに降りる場所を伝えておいたおかげで私の降りる場所を教えてくれたので,私は無事にホテルの前でバスを降りることができました。

ホテルは想像通りのひどいもので,禁煙として予約したのにタバコくさいし,散々でした。
テレビの映りとWifiと風呂のお湯だけは一流ホテルと変わらなかったのが不思議なところでした。今,NBCはオリンピックの独占放送をずっとやっていて楽しみにしている「トゥナイトショー」も放送が中止でした。別の放送局で日本でも放送されているドラマ「キャッスル」をずっとやっていました。なにせ朝と昼に食べ過ぎたので,私は翌朝まで夕食もとらずテレビを見ながらベッドでゴロゴロしていました。
寝たのか寝なかったのかわからぬまま翌日の朝が来ました。
  ・・
翌日の朝は6時にホテルをチェックアウトして,ホテルのシャトルバスで空港に行きました。シャトルバスの運転手も無愛想で降りるときにチップを渡してやらなかったからか,なり不快な顔をされました。
なんとかこうして私はフィラデルフィア国際空港に着きました。あとは予定通りにフライトが飛ぶだけですが,それもまた心配でした。
私が空港に着いて何が快適かというと,プライオリティ特権で空港のセキュリティが優先されることと静かなラウンジで長い時間,食べ放題飲み放題で過ごせるということなのです。
幸い帰国便は正常に運行されているようでした。フィラデルフィアからデトロイトまではいつものようにファーストクラスにグレードアップされていました。デトロイトからセントレアは前日にネットで座席の空きをチェックしたら無料でデルタコンフォートへの変更ができました。

出発までデルタワンのラウンジで朝食をとっていたので知らなかったのですが,飛行機に乗ってから外を見ると大雨が降っていました。私の旅行中は蒸し暑かったとはいえ,車で移動しているとき以外は雨が降らず助かりました。
私の乗った旅客機は混みあうフィラデルフィア国際空港でずいぶんと離陸順番待ちをしていて出発が遅れたけれど,離陸後は空の上で後れを取り戻し,デトロイト到着は定刻どおりでした。
乗り換え時間がほどんどないので,ゲートを出てそのまま勝手知ったデトロイトのAターミナルを速足で急いでいくと,すでに帰国便の搭乗がはじまっていました。
デトロイトからのフライトは定刻どおりに出発して,12時間あまりの飛行ののち定刻より50分も早くセントレア・中部国際空港に到着しました。
  ・・
こうして今回の旅も無事に終了しました。これまでにずっとやりたかったことをすべて盛り込んだので大忙しの旅になって,あっという間の17日間でした。
それにしても,夏に東海岸を旅するなど暑い日本を出てさらに蒸し暑いところに来るだけで馬鹿げていました。それに東海岸は西海岸やロッキー山脈地帯に比べてはるかに遠く,また,かなり物騒なところでした。
今回はこれまでの旅と違ってずいぶんと事前の準備をしましたが,行きのフライトから遅れが出て予定が崩れたので先が思いやられました。そのときは最後まで無事に行けるのかなあと不安でしたが,その後は順調すぎるほど順調で,なんの問題もなく日程を消化して,数えきれないほどの思い出ができました。

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今日はこの長い旅の実質上最後の日でした。実際はもう1日あるのですが,明日は午前9時過ぎのフライトでフィラデルフィアからデトロイトを経由して帰国するだけです。
月曜日にデルタ航空のアトランタの本社が停電を起こしシステムがダウンし,かなりのフライトがキャンセルになったということで,今回もまた予定どおりに帰れるのかかなり心配です。
  ・・
最終日はフィラデルフィアの歴史地区の見学でした。見たいのはリバティベルでした。
まず朝7時にホテルをチェックアウトしてフロントにカバンを預けて地下鉄に乗りました。
フィラデルフィアの市街地は碁盤の目のようになっていて,私の宿泊していた近くの市庁舎のあるところが原点で,そこから座標軸のように東西にはマーケットストリートが4キロメートル,南北には15thストリートが6キロメートルというのが範囲で,その道路に沿って地下鉄が走っています。そして,マーケットストリート沿いに2キロメートル西の果てまで行くとアムトラックの駅があり,東に2キロメートル行けば歴史地区,15thストリート沿いに南に4キロメートル行くとボールパークがあります。この街の見どころはそれくらいです。
南北に走る道路は東から順にフロントストリート,2ndストリート,3rdストリート…,となって,一番西のアムトラックの駅があるのが30thストリートです。
北西から市庁舎まで斜めに道路・ベンジャミンフランクリンハイウェイが1本走っていて,その北西の先が美術館です。また,アムトラックの駅からさらに4キロメートルくらい南西の郊外に行くとデラウェアリバーに沿って空港があります。

この日は気温は低いのですがものすごく蒸し暑く,雨が降るかもしれないということでしたが,結局雨は降りませんでした。
地下鉄で5thストリート駅に着いて地上に出たところにビュッフェ形式のチャイニーズレストランがありました。すでに書いたように,フィラデルフィアは食べ物には困らないところです。この日はホテルに朝食がなかったのでlそこで朝食を済ませ,まず歴史地区の周りを散策しました。
1700年代の街がそのまま残るエルフレス小径や星条旗を初めて縫ったベッツィロスの家,フランクリンの眠る墓など,この辺りはどこを歩いても楽しいところでした。こういう歴史的に古い場所は西海岸にはありません。テキサス州やニューメキシコ州にはまた別の歴史地区があります。
やがてビジターセンターの開く時間になったので,予約をしておいた独立記念館のチケットを手に入れました。
  ・・
今回の旅では,ワシントンDCの国会議事堂とこの独立記念館のチケットを来る前に予約しておいたのですが,来てみたらどこも混雑しておらず,当日チケットを買えばそれで十分でした。
独立記念館の指定された見学時間は10時からだったので,その前にリバティベルを見ることにしました。ここも入るのに列ができるということでしたが,9時開館だったのでそれより前に並んだら一番でした。リバティベルはリバティベルセンターという建物のなかの一番奥にありました。思ったよりも大きく威厳がありました。それにしても,どうしてヒビが入ってしまったのでしょうか。
独立記念館は独立宣言や憲法制定会議が行われた場所で,数えてみるとちゃんと13の代表席がありました。説明をしたおじさんがすごくおもしろく,目の前に当時の姿が浮かんでくるようでした。独立記念館を出てさらに隣の国会議事堂にも入ることができました。
まさにここがアメリカ合衆国が誕生したところなのですが,私はここで作られた独立宣言と憲法のホンモノをワシントンDCで見てきただけに感慨がありました。
ワシントンDCもそうですが,こうした国立の施設は全て無料です。

こうして見どころを楽しんだあと,さらに行きたいところがあったのですが,不快指数100パーセントこの蒸し暑さに全くその気をなくし,もうこれでこの旅の日程を終了することにしました。
クーラーの効いたビジターセンターで昼食を食べて地下鉄で15thストリート駅に戻りました。ホテルまでの途中でレディングターミナルマーケットへ寄りました。ここは120年前から続く市場で,ちょうど昼食時でもあり,チャーハンが400円くらいと,こちらの物価からは信じられない程の値段の食べ物がたくさんあって,大勢の人でごった返していました。なんだか日本に帰ったような気がしたところでした。
ホテルにもどって預けておいたカバンを受け取って,空港へ行くことにしました。今晩は空港近くのホテルに移動して1泊したのち,明日の朝のフライトをデトロイト経由で乗り継いで帰国することになります。


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フィラデルフィアのいいのはワシントンDCとは違って食事に事欠かないということです。ワシントンDCでもお金を出せばなんでも食べられますが,ダウンタウンで中華料理や日本料理を安価に食べようとしてもなかなか大変です。博物館や国会議事堂には広いカフェテリアがありますが閉まるのが早いので昼食にはいいのですが夕食には困ります。
私が再びフィラデルフィアに着いて一番ホッとしたのはそのことでした。
しかし,デンバー,ミネアポリス,ソルトレイクシティ,シアトル,ポートランド(オレゴン州)などと比べて,ワシントンDCもフィラデルフィアも街中にホームレスが多いのには驚かされます。ボルチモアなんてホームレスだらけです。
フィラデルフィアの歴史地区の観光は明日の予定なので,今日の午後は再び美術館に行くことにしました。6日前は行ったといってもただ外で写真を撮っただけなのです。やはり美術館はなかに入って絵画を鑑賞する必要があります。ということでこの日の昼食は美術館のなかのカフェテリアでとることにしました。
車でなくフィラデルフィアを観光するときに一番困るのがこの美術館なのです。ここに行くには地下鉄が通っていないので,バスに乗るか歩く必要があります。私が泊まっている市庁舎近くのホテルからは徒歩で20分くらいでしょうか。大した距離ではないのですが,異常に蒸し暑いのでかなりこたえました。
美術館は今日も階段下にあるロッキーの像とロッキーステップには観光客があふれていて,みんな同じポーズで写真を撮りロッキーのテーマを口ずさみながら階段を駆け上がっているのですが,なかには入らないために美術館はすごく空いているのです。
ここにはゴッホの「ひまわり」やセザンヌの「大水浴」を始めとして有名な作品がたくさんあるのですが,そんな貴重な絵画の前でも見ている人はほとんどいませんでした 。さらにここには,ルノアールやゴッホ,デュシャンなどの絵画がたくさんあって,私は見入っていたら閉館時間になってしまいました。
再び歩いてホテルまで戻って,夕食はホテルの前のビル・リバティプラザの2階のフードコートで塩バターラーメンにしました。作っている黒人のお兄さんは手つきが震えておぼつかず心配になりましたが,味はかなり良かったです。
ここにはお寿司とかの日本料理やチャーハンなどの中華料理のほかにも,タイ料理,インド料理,地中海料理などもあって,日本のフードコートよりずっと種類も充実していたのですが,このなかで私はカレーを食べ損ねたのが残念でした。

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いよいよファイナルディスティネーション,今日はメガバスでフィラデルフィアに行きます。
そもそもフィラデルフィアに戻らなければならないのは帰りのフライトをフィラデルフィアからにしてしまったのが原因なのですが,そのためにワシントンDCとフィラデルフィアを往復することになってしまいました。
せっかくなので,今回はアムトラックではなくてメガバスという格安バスにしました。運賃は5ドルでした。座席が選べたので2階の最前列にして追加料金を5ドル払って計10ドルになりました。
出発するのはアムトラックと同じユニオンステーションで, 朝食後ホテルをチェックアウトして向かいました。
ユニオンステーションの3階がバスターミナルになっていてそこからグレイハウンドなどの長距離バスが出発します。私が乗る格安バスのメガバスのほかに,ピーターパン,ボルトバスなんいう表示があったのですが,それはいったいどんなバスなのでしょうか。
そういえば,アメリカではウーバーというのが流行っています。これは合法的白タクで,ネットで予約し支払いもネットで済ますというものなのですが,日本にも進出しようとして政府の規制がかかりました。こういうときいつも日本政府は偉そうですね。幕末の黒船以来やっていることは同じです。こうしてどんどんと世界から取り残されていくわけです。
家のなかだけで威張っている親父や社会性も能力もなくつぶしも効かず学校のなかだけでしか生きていけないのに生徒の前では偉そうな教師と同じです。
さてメガバスですが,午前9時半の出発でフィラデルフィアの到着は午後1時5分なので3時間半程度です。アムトラックの2倍です。ということはアムトラックというのはバスよりも2倍も早いのかと思ったのですが,メガバスは途中で2回インターステイツを降りてボルチモアとニューアークに停まるのでした。
このメガバスは日にちや時間でえらく運賃が違うというのもまたアメリカらしい話です。この日は平日の午前中ということですごく安く利用できました。バスは日本のJRのドリーム号と同じ車種でした。バスの中はWifiがつながるのですが,せっかく乗ったし座席は2階一番前なので景色を見て過ごすことにしました。隣に座ったのがむさ苦しいおじさんだったのは不運でしたが,展望も良く快適でした。
ワシントンDCからボルチモアまでは数日前に走ったインターステイツ95。そのときはボルチモアからはインターステイツを離れてランカスターに行ったから、ボルチモアから先のインターステイツ95は初めて通る道路でした。いや,よく考えたら35年前に来たときにグレイハウンドハウンドバスに乗ってすでに走っています。

途中メリーランド州のボルチモアとデラウエア州のニューアークで停車しました。
ボルチモアはあの危険なダウンタウンを通るのかと期待?したのですが,ローズデールという郊外町のモールに停まったので観光用にボルチモアへ行くにはメガバスは利用できないでしょう。ニューアークはデラウェア大学の構内でしたがとても美しいところでした。ニューアークのような規模の都会はアメリカで一番過ごしやすいものです。
インターステイツ95は反対車線が事故で車がひっくり返っていて,そこに消防車とパトカーが来て道をふさぎ大渋滞で大変そうでしたが,私の乗ったバスの走っているほうは順調で時間どおりにフィラデルフィアに到着しました。メガバスの停留所は30thストリート駅から100メートルも離れた人気のない危険なところなどという書き込みがありましたが,東京の八重洲口から少し離れた格安バスの停留所とかわるものではありませんでした。アメリカだというとすぐにこうして騒ぎ立てる輩がいるのが困ったことです。
今日のホテルは6日前に泊まったところと同じです。2回目というともう私にはかなりの余裕があって地下鉄に乗ってすぐにホテルに到着しました。チェックインの時間より少し早かったけれど部屋に入れてホッとしました。
いよいよ旅も最終段階です。

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今日はワシントンDCの最終日。午後に国会議事堂を見学するツアーの予約をいれておいたので,それまでをどう過ごそうか考えました。
35年前に来てワシントンDCは大方見たので,今回来たのはMLBを見るためだけだったのですが,それなのに何と4泊もしてしまったので,まあ行くことができればいいしできなくてもいいし,程度に気ままな観光をしているのですが,今考えてみても,35年前にひとりでアメリカに来てよくもまた精力的にあちこち歩き回れたものだとそのときの自分に感心します。
それほど英語もできなかったと思うし,自分でも信じられません。若いというのはすごいものです。そのときは国会議事堂の見学をするつもりで間違えて議会の傍聴をしてしまったくらいなのです。今ではそんなことはできません。
調べた結果,朝一番でまずはフォード劇場に行くことにしました。
フォード劇場というのはリンカーンが暗殺されたところ。朝9時開館なのですが午前8時30分に整理券が配られるというので並びました。まず地下の博物館に案内されてしばらくしてから劇場に行くことができました。そしてそのあとで道を隔てたところにある,狙撃されたリンカーンが運び込まれて息絶えたピーターセンハウスの見学となりました。時系列で展示がされていてとても充実していました。
次に行ったのが国立公文書館でした。ここでは独立宣言と合衆国憲法と人権宣言のホンモノを見ることができましたが35年前に来たのを思い出しました。
その次は自然史博物館でした。ここには45カラットのダイヤモンドとか珍しいものがたくさんありました。
時間が近づいてきたので国会議事堂まで歩いて行ったのですが,これは選択を誤りました。
暑いなかをえらく遠い距離を歩くことになってしまいましたが,ともかくビジターセンターになんとか到着して見学ツアーコースに並びました。特に予約などしていかなくとも問題なく見学ができるのでした。見学は期待はずれというか,見学ツアーでしか入れないというところはほんの限定的なところで,その他の場所は自由に見学ができるのでした。その後,そのまま建物の中を通ってトーマスジェファーソン図書館へ行ったのですが,国会議事堂よりもこちらの方が凄かったのです。こちらを見逃している人も多いでしょうが,これを見逃す手はありません。ここは,建物のなかは素晴らしい装飾が施されていて,グーテンベルクの聖書やジェファーソンが寄贈した蔵書の山を見ることができました。
帰りはさすがに歩くのは懲りたので,地下鉄でスミソニアン駅まで戻ってアメリカ史博物館へ行きました。ここは全く期待していなかったのにも関わらず,ベーブルースのサインボールとかモハメドアリの使ったグローブとかすごく広く興味深い展示がたくさんありました。
ダウンタウンでサンドウィッチとスープの夕食ををとってから,帰宅時間(午後5時)と重なって少しだけ混雑する地下鉄でホテルに戻りました。
これでこの旅のワシントンDCはおしまいです。
私が泊まったホテル「エコノロッジメトロ」は大正解でした。もしワシントンDC観光をされる方があれば,このホテルをお勧めします。レーガン,ダラスどちらの国際空港からも地下鉄で便利にアクセスできますし車なら広い駐車場があります。

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今日のイベントはMLBワシントン・ナショナルズのゲームを見ることでした。ゲームは午後からなので午前中どうしようかと考えて結局航空宇宙博物館へ行きました。私にはやはりこういうところが心躍ります。
月の石は幾つか展示してあるし,結構新しい展示もあったし,随分と楽しめました。
それにしても35年前に来たときから考えるとワシントンDCのモールも随分と汚くなったなあというのが実感でした。そしてまた,あの頃はこんなに混雑していなかったのにとも思いました。
お昼は博物館の巨大なフードコートで済ませて,その後,ボールパークに向かいました。
地下鉄に乗ってたったの2駅でナショナルズパークに着きました。ついにこれでMLB30球団のボールパーク訪問の達成です。思えば36年前にロサンゼルスでドジャースタジアムに行って夢中になってからの長い道のりでした。
入るときにこのボールパークの係りの人にそういう話をしたら,このボールパークの初回訪問証明書をあげましょうといって作ってくれました。ベースボールカードももらいました。奇しくも今日はイチローも3,000本安打を達成した日でした。
ここのボールパークはいいです。ものすごく雰囲気がいいのです。Wifiも問題なく全席でつながります。今回の旅で行った四つのボールパークのなかで問題なく最高です。お客さんを楽しませることを心がけています。それで思わず私はゲームに夢中になってしまいました。
全て行った30のボールパークのなかで私が特にお勧めするのは,フェンウェイパークとリグレーフィールドは別格として,今日イチローが記録を達成したデンバーを始め,ミネアポリスとシアトルですが,ここワシントンもその仲間入りです。ボルチモアはボールパークは素晴らしいのですが,街の治安が悪すぎます。
ボールパークに行くたびに思うのは,ここに来ている人たちはそれにしてもよく食いよく飲むことです。ビールなんて小瓶が1本1,000円もするのに4本も5本も飲んでるし,ホットドッグなんて800円もするのによくこんなもの買うなあと思います。水がペットボトルで300円,コーラがミディアムサイズのコップで500円,コップにチームのロゴが入ると800円,みんなが着ている球団をあしらったユニフォームなんて10,000円は下らないのです。ボールパークのなかは物価めちゃくちゃです。
私が何度アメリカに来ても本当によくわからないのは,普通の夕食を食べても何千円もしてしまうし,みんなえらくすごい車に乗っているのだけど,どう考えたってこれじゃあ日本の一般の人に比べたら3倍も4倍も収入がなければおかしいのです。それに平日だといってもどこもすごい人混みだし,アメリカ人ってそんなにお金もちで暇なんだろうか? いったいどうなっているのだろう? ということです。
なんかちまちまと早朝から夜中まで非効率に仕事することしか能がなく,憂さ晴らしに酒を飲み,走る道もないのに高級車を買わされて,せっまい家ひとつ買うのに人生を費やし,役にも立たない学校教育とプリントやるだけの塾に子供を通わせてお金を浪費し,子供たちは「ブカツ」とかいって週末さえ自分の時間を奪われ ,それもレギュラーならともかくも応援しに行くだけなのに無駄に時間を使わされて,それを善だと信じている教師と生き甲斐だと信じ込まされている生徒,そんな日本人全体がよりバカみたいに思えてきます。
ゲームは7回裏のホームランが効いて1対0でナショナルズの勝ちでした。デーゲームということもあり,久し振りに最後まで見ました。
その後,チャイナタウンに行ってラーメンを食べました。ワシントンDCのチャイナタウンはあまり規模が大きくはなく,治安がいいのか悪いのか,ホームレスは結構いるのですが,実際のところはよくわかりません。こういうところを歩くときアジア人顔というのは便利ですが,アメリカで食事に飽きたときボリューム満点で安い中華料理があると本当に助かります。

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私はここワシントン郊外のホテルを3泊予約して後でさらに1泊追加したので,合計4泊することにしていたので,とんでもないところだったらどうしようと思っていただけに,予想以上に快適なところだったので安心しました。
それより問題だったのは,この日は35度もあってしかも蒸し暑いことで,観光などせず1日ホテルでテレビでも見ていたい気持ちでした。こんな時期に何を好んでアメリカ東海岸など旅行するのか,私にも信じられません。
ワシントンDCについた翌日,つまり今日の予定はウドハーハージセンターにスペースシャトルを見に行くことだったのですが,もう数日前に行ってしまったので予定が空いてしまいました。そこで考えたのはアレキサンドリアというワシントンDCとはポトマック川を隔てた対岸の街に行くことでした。
地下鉄に乗ってオールドタウンという駅で降りると1本の道をはさんで歩いて30分くらいの川岸まで綺麗な街並みが広がっていました。川といっても海のような広さだから,まさに海岸のような感じです。
まずその川岸まで歩いたのですが,まだ午前10時前だというのに,すでに暑くて大変でした。
途中のシティホールの前の広場でマーケットが開かれていたのですが,これは毎週土曜日だけのことだったから幸運でした。シティホールの隣にビジターセンターがあったので中に入りましたがクーラーの涼しかったこと!
シティホールを隔てた反対側にあったのがギャッツビーズタバーンという昔の居酒屋の跡で見学ができるというのでツアーの始まるまで10分くらい外で待ってなかに入りました。もうひとり女性が待っていたのでてっきり観光客だと思ったらその女性がツアーガイドさんで,彼女の案内で家のなかを見ることができました。
そして最後にポトマック川の40分クルーズに乗りました。川の上は風が吹いて快適でした。船を降りてから昼食をとりました。
駅までの帰りはさすがに歩く気はしなかったのですが,この町は観光用に無料のトロリーバスが走っていてそれに乗ることができました。
さてその後に困りました。今日は天気予報では午後は雨が降るという予報だったし暑いしどこかへ行く気にもなりません。外を歩く気にはならなかったので向かったのはナショナルジオグラフィックの本社にある博物館でした。古代ローマ帝国に関する展覧会をやっていました。この展覧会を見ていてるうちに思い出したのがスミソニアンのナショナルギャラリーでフェルメールが3作品見られるということでした。
そこでナショナルギャラリーまで行ってともかくフェルメールを見ることにしました。
ナショナルギャラリーは無料で自由に絵画ので写真も写せます。不思議なのはあれだけ入口は人でごった返していたのに,展示室にはほとんど人がいないということでした。絵に対する興味のある人が少ないということなのでしょうか。もし日本にここのフェルメールが来ればそのうちの作品ひとつだけで黒山の人だかりになるのです。
ちなみにこのギャラリーの一番の見ものはダビンチ初期の傑作「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」です。
この日は土曜日だったのでギャラリーは午後5時まで。冷房の効いた館内から外に出てもまだ焼けるほど暑かったのですが,北のほうのダウンタウンへ向かうと治安がよろしくないようで,マクドナルドにすら警官が立っていました。
今日は暑いのでばてました。明日からは涼しくなる… らしいです。本当かなあ。

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アメリカのテレビは,チャンネルがたくさんある割にはあまりおもしろくないのですが,なんとか見られるのはニュース番組にドラマ,そして視聴者参加クイズという感じでしょうか。ニュースは大統領選挙の話題でもちきりですが,両党の候補者が出そろった今になって,彼らに比べるかたちでオバマ大統領の支持率が上がってきたというのが皮肉な話です。
私が一番楽しみなのがNBCの「トゥナイトショー」なのですが,東海岸では開始時間が夜の11時30分と遅いのが難点です。リスニングの勉強なんてこの番組だけ毎晩見ていればいいような気もします。 それから「ファミリーフュード」です。これは昔日本でやっていた「クイズ100人に聞きました」ですが,英語の単語を覚えるのに最適です。入試必須3,000語のような現地の英会話では全く使えない単語でなく実際に使っているこういう単語の本当の意味することを覚えたいものです。今日の写真の問題はダンナが奥さんをベッドの上でどう呼ぶか100人に聞きましたの回答です。

35年ぶりに来たワシントンの印象はずいぶん街が古くなったなあという感じでした。35年前は地下鉄もきれいだったし,モールももっと落ち着いた感じに思えたのですが,今は地下鉄も汚く、モールも古くなったのを直していて工事中ばかり,そして世界中からの人多すぎです。観光客で溢れていて街全体がめっちゃくちゃという感じで,こんな状態で何事も起きない方が不思議な気がします。
これだけいろんな人種がいて皮膚の色が違えば背の高さも体重も言葉も違うと,何をもって美しいのかという基準さえさっぱりわからないし,道徳観も違いすぎてるし,改めて,人はどう生まれるかを選択できないということを,私はこの街で強く認識しました。
周りを見回して,もし私がそこにいる人に生まれていたとしたら… と考えるのです。幸いなことにとても愛くるしい女性だったかもしれないし,えらくボリュームのある黒人のおばちゃんだったかもしれないし,不幸にも地下鉄で騒いで悪たれついていた不良に生まれていたかもしれないし,あるいはホームレスだったかもしれないのです。そしてそのように生まれたことこそが自分では選択のできない運命なのです。
それにしてもまあ,いろんな人間がいるものです。こういう世界を見てしまうと,日本で教わった常識やら道徳やら既成概念などは全てどうでもいいように思えるから不思議です。そんな些細なことをちまちまやっているような時間は,短い人生にはないのです。さっさと本当に能力を使いこなせる実力を身につけないと,この過激な生存競争の渦の中に飲み込まれてしまいます。
そしてさらに思うことは,今年の春に行ったハワイと1か月前にドライブしたモンタナとそして今回旅をしている東海岸は全て同じアメリカ合衆国なのになんだこの違いは! と思うほど異なっているということです。

結局ホワイトハウスまで歩いてそこから地下鉄でホテルの最寄り駅・イーストフォールスチャーチに戻った私は,どこかで夕食をとろうと思ったのですが,結局,手頃なお店に限定すると選択肢もほとんどなく,ホテルの隣にあったレストランに入りました。
そこはどうやらシーフードを売りにしている店のようで,バケツいっぱいに入ったロブスターやら生カキをみんな手で剥いてかじっていたのですが,私はそんなもの食べる気もしなかったのでチキンなんとかとかいてあるものをオーダーしました。
メニューなど見たって何なのか想像もできないので出てきたものが何であろうと食べてやろうじゃないかと覚悟していたのですが,出てきたのはなんと山盛りの手羽先でした。それがまた意外に美味しかったこと!
さすがにこれだけでは情けないのでパンを追加したのですが,これでは野菜が足りません。

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今日は朝ランカスターのホテルを出発して,直接フィラデルフィアまで来て,まずレンタカーを返し,今晩宿泊するダウンタウンのホテルに荷物を預けて,デーゲームのベースボールを見るという予定でした。
いよいよ今日からは車でなく公共交通機関を使っての旅です。
よくよく考えてみると,レンタカーを返すのが午前10時なので,それまでに念願だったフィラデルフィア美術館のロッキーステップと呼ばれる長い石段に寄ることができるではありませんか。そこで午前8時過ぎにチェックアウトをする予定を変更して急いで支度をして,午前6時半ごろに出発,通勤渋滞のフリーウェイをなんとか1時間半くらいでフィラデルフィアに到着しました。
美術館の近くにはたくさんの駐車スペースがあったので車を停めて美術館に行きました。
階段の下の右手にはロッキーの像があって数人が写真を写していました。私も当然記念写真を写しました。写真を写してあげると言ってチップを請求する人がいるという噂でしたが,そんな人はおらず,それより私が次から次へ頼まれてカメラマンをやっていました。もちろんチップなど請求しませんが。そのあとでロッキーステップを駆け上がりました。自然にあのテーマ曲を口ずさんでいました。上まで登って振り返って見たフィラデルフィアの景色の美しかったこと!
その後ホテルに一番近いハーツの営業所のあるアムトラックステーション(名古屋駅みたいなところ)に車を返却しました。今回の走行距離は3,878キロ(青森市から鹿児島市がたった1,900キロ)でした。
そこから地下鉄グリーンラインにひと駅乗ってダウンタウンの予約しておいたホテルに行きました。まだ早すぎてチェックインできなかったのでカバンだけを預けました。ちなみにフィラデルフィアの地下鉄は日本のカワサキ製でした。
今やアメリカの都会は,再開発された新しいところは日本と変わらないお店ばかりですが,治安も含め問題なのは,再開発のできていないところなのです。フィラデルフィアも私の宿泊するホテルのあたりは新しいビルが立ち並んだところでした。隣のビルにはユニクロが入っていました。
都会の公共交通機関の乗り方は,到着したときだけ勝手がわからないのではじめの30分ぐらいが大変です。今回は地下鉄の駅の案内所でまず地図を貰い,駅の改札で(今だに!)トークン5枚を9ドルで購入して,東京の浅草線のような古臭い地下鉄になんとか乗ったのですが、そうこうするうちに次第にこの街の様子がわかって来ました。ダウンタウンに浮浪者はいますがそれでもボルチモアとは雲泥の差でした。
市庁舎の近くに多くのビジネスマンが溜まっていたので何があったか聞いたら,あるビルでエレベーターから火が出て避難命令が出たとかいう話でした。夜のニュースでもやっていました。
ホテルに前のリバティプラザというできたばかりの新しいビルの2階にフードコートがあったので,そこで朝食をとり、そのビルの隣の市庁舎まで歩いて行って,有料の展望台に登り上空からフィラデルフィアの景色を楽しみました。そして,再び地下鉄オレンジラインに乗って今日の目的であったボールパークに行きました。
来てみてわかったのですが,フィラデルフィア・フィリーズの本拠地シティズンズバンクパークはダウンタウンの南,地下鉄で15分くらいのところにあって,野球だけでなくフットボールやバスケットボールのスタジアムもある複合施設です。地下鉄からの便もよく,さらに駐車場も広くたくさんあるので,これほどアクセスのよいボールパークはほかにはあまりありません。デーゲームならニューヨークやワシントンから電車に乗って日帰りで来ることもできます。
さて,私はこのボールパークにはまったく思い入れはなく,見たいプレーヤーもいないので,今日こそ最上段の席でゆっくりと観戦でした。美しくしかも交通の便もよく申し分のないボールパークなのですが,おもしろみのない優等生という感じでした。
これで私はMLB29チームのホームグラウンドに来ることが出来ました。残すはワシントンだけ,明日はアムトラックに乗ってワシントンに行き,明後日いよいよ30球団目を見る予定です。

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アメリカではスピード違反の取締りを飛行機からやるとか有料道路の料金はゲートもなくレーダーでやるとか,そういうふうにハイテクを使うのが大好きなのだけれど,日本のように自動販売機とかウォッシュレットとかそういうことには全く興味がないから,ハイテクの捉え方自体,根本的なことが全く違う感じです。そしてネットでできることはどんどんネット利用に変えていきます。支払いもクレジットカードオンリーとか古い頭だと生きていけません。
さて今日はボルチモアを離れてフィラデルフィアまで行く途中,ランカスターという町で1泊することにしていましたが,ランカスター観光だけではと思い,少し遠回りして南北戦争激戦の地として有名なゲティスバーグに寄ることにしました。
ゲティスバーグは戦死者50,000人以上を出した激戦の地で,現在は国立公園となっています。ビジターセンターでは博物館と映画,そしてジオラマを見ることが出来ました。行ってみてわかったのですが,ここも1日でも足りないくらいの見どころがありました。
次にランカスターへ向かいました。
ランカスターというところはアーミッシュが多く暮らす町。彼らは今も電気を使わず車や電話を家庭にもたない生活をしています。と聞くと貧しい生活のように聞こえますが,じつは大農園を経営していたりしています。電力はガスを使います。
行けばわかるだろうと調べもせずランカスターに着いてみたら,アーミッシュの住んでいるところがどこなのかサッパリわからず,それよりもランカスターという町自体が美しく歴史的建造物のたくさんある観光地で,1日では見学しきれないほど見どころ豊富なところでした。
ランカスター郊外に住むというアーミッシュのいる場所を調べようもなく,カーナビに聞いたらアーミッシュセンターとかいう名前のモールに20分もかけて連れて行かれてしまうし,ともかくホテルにチェックインして聞いてみようとランカスターから少し東に行ったところに予約したホテルに行ってみました。この旅8泊目のホテルです。
一番安いところを予約したので,ホテルというより場末の古びたモーテルでしたが,フロントのおばちゃんに聞くとえらく親切に地図をくれて教えてくれました。実は偶然私の今日のホテルの存在する場所こそアーミッシュの暮らしているエリアだったのです。
アーミッシュの素朴な生活,といってもその姿を見たさに興味本意で訪れる人も多いわけで,そうすればそこには観光産業が成り立つわけで,観光用のバキーに乗ってアーミッシュの家や農場をめぐるツアーもあるし,土産物屋もたくさんありましたから,どこまでが昔ながらのアーミッシュで,そうでないのか私にはよくわかりませんでした。車で走っていると狭い道路なのに馬が引くバギーにアーミッシュの若い女性がひとりで乗っているのをよく見かけましたが,なんだか京都の祇園を歩いていたら舞妓さんを見たとか東京の両国を歩いていたらお相撲さんを見たとか,そんな感じに似ていました。
なお,アーミッシュは車に乗らないわけではなくて自分たちで所有していないだけで乗せてもらうのは構わないのだそうです。アメリカを旅行していると結構いろんな場所でアーミッシュに出会います。

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今日はフロントロイヤルから直接ボルチモアに行く予定だったのですが,2時間もかからないことがわかったことと,改めて地図を確認すると,行く途中に,ワシントン郊外で数日後に車を返してから公共交通機関で行く予定だったスミソニアン博物館の別館ウドハーハジーセンターと,あるいは行くことができたらいいなあと思っていたマウントバーノンが意外と近いことがわかったので,午前中に寄ることにしました。
ウドハーハジーセンターにはスペースシャトル「ディスカバリー」が展示してあります。また,マウントバーノンには初代大統領ワシントンのお墓があります。ボルチモアにはベーブルースが生まれた家くらいしか見ものはないのです。
そんなわけで,ホテルを午前7時にチェックアウトして途中で朝食をとり,1時間と少しでウドハーハジーセンターに着きました。開館時刻は午前10時だったのですが,それより早く着いたのにもかかわらず建物のなかに入れてもらってカフェテリアで時間をつぶしました。スミソニアン博物館にあるというスペースシャトル,私はワシントンDCにあるとばかり思っていたのですが実はこのとんでもなく遠い別館にあって,公共交通機関だとワシントンDCからは2時間もかかるのです。これでは観光で来た多くの日本人には見ることは不可能でしょう。
フロリダで見たスペースシャトル「アトランティス」もそうでしたが,さすが本物のスペースシャトルはいくつ見ても感動します。ただしフロリダとは違って,駐車場の料金が別に必要ですがこちらは博物館に入るのは無料です。
次に行ったワシントンのお墓まではさらに1時間かかりました。ここはワシントンの生家や博物館もあるのでゆっくり見たら1日かかります。ここもまたワシントンDCからは公共交通機関だと2時間くらいかかります。私は時間がなかったのでお墓だけ見て後にしました。
そこからはボルチモアまで,たったの1時間だったので午後2時過ぎに予約してあったホテルに着いてしまいました。
ボルチモアは残念なことに大変治安の悪い町なのです。だからゲームが終わる夜のことを考えると頭が痛くなったのですが,事前に探してみたら幸いボールパークから徒歩圏内に手頃なホテルが見つかったので予約してありました。アメリカでは安全はお金で買わなくてはいけません。ホテルはどんなところなのか想像できませんでしたが,実際に着いてみるとこれまでに泊まったことがないほど素晴らしいホテルでした。ホテルにはチェックインをするときだけ駐車できるスペースがあってチェックインを済ませて早速荷物を置いてから,ホテルの隣の駐車場に車を入れて(有料),町に出ました。はじめにベーブルースの生家まで歩いていって見学し,そのあとダウンタウンを歩きました。少し歩いただけで納得したのですが,確かにここはとんでもないところでした。ボルチモアのダウンタウンは30年前のニューヨーク以上のひどさで,サンフランシスコの治安の悪いといわれるテンダーロイン地区がダウンタウン全体に広がっているという感じでした。スターバックスに入ったけれどなかに入った途端思わず逃げ出したくなるほどでした。全てが気味悪いのです。
ボールパークはアメリカ一美しいといわれる最高のカムデンヤードなんのですが,町はアメリカで最低です。ここのボールパークはMLBファンなら是非行ってみたいところなのですが,ボルチモアは旅慣れない日本のよい子は絶対に行くべきところではありません。ゲーム終了後にはボールパークの周りに物乞いがいっぱいたむろしたりしていて,そんなのはじめてのことでした。
特に見たい選手のいないチームのボールパークは眺めがよく涼しい一番上の安価な席に限ります。5回が終わる頃にはどこでも空いているところに座れますから。
今日はオリオールズの対戦相手はテキサスレンジャーズだということくらいは知っていたのですが… エッ,先発はダルビッシュではないですか! 全く期待していなかったので本当にびっくりしました。ウソでしょという感じでした。これではのうのうと最上段で見ているべきでない!
ということになってしまったのですが,これまでなかなか来る機会のなかったカムデンヤードにやっと来ることができて,それだけで私は大満足だったのに,さらにおまけまでついてきました。今年は6月にシアトルで偶然岩隈投手を見て,フロリダではあわや3,000本というゲームのイチローを見て,今日も偶然ダルビッシュも見ることができました。嘘みたいな話です。
これでついに私のボールパークめぐりもフロリダに続いてこれで28球団目。残るはフィラデルフィアとワシントンのふたつになりました。

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昨日の「subs」というのは楕円形の長いパンを使ったサンドウィッチなのですが,そんなことは辞書には書いてないのでさっぱりわかりません。道路標示なども首をひねるものがたくさんあります。 さて,シェランド国立公園の北出口を出て,この日の計画は終了,近くのフロントロイヤルという町に宿泊しました。
この辺りとても美しいところなので私はすっかり油断をしていました。別に予約などしていなくてもこんな田舎のこといくらでも泊まるところなどあるのですが,遅く着いたときに探すのも面倒なので,昨晩,エクスぺディアで適当なところを予約しておきました。しかし,到着してみると,それはそれは街はずれの絶対治安がいいとは思えない薄汚いところにある古びたモーテルで私は悲しくなりました。寝るだけだから安けりゃいいというのが間違いでした。
部屋の中はまともだったけれど風呂のお湯の出もいいのにバスタブに栓がないし,コーヒーメーカーはあるのにコップがないし,でもWifiにいたっては高級なホテルよりも繋がりがいいのが意外でした。 夕食は近くの古びたモールのなかの中華料理屋に行ったのですが,そこの雰囲気も同じようなもので,こんな場所は観光でくるようなところではありません。タイヤの空気圧が少し少なかったの入れようと思ったのですが,機械の使い方がわかりません。そこで助けを求めたガソリンスタンドのおじさんが親切だったこともまた意外な話でした。

ともかくこの夜は寝るしかすることがないのですぐに寝てしまいました。旅の途中いつものことですが,この日は午後から少し運気が下がっています。これを乗り越えると再び楽しくなるのですが…。
フロリダの最南端から3,000キロ,私がいるのは首都ワシントンから車で1時間ほどのところです。地図を見るとよくもまあこんなに走ったと思えるくらいです。これを読んでいる方も是非地図を見て確認してください。それにしてもこの夏はガソリンが異常に安くて1ガロン2ドルを切っていて,しかも円高だから1リットル50円くらい,これではハイブリッド車なんて見かけないはずです。
  ・・
翌日の朝。
この日はボルチモアまで行くのですが,2時間くらいで着いてしまいます。ボルチモアは見るべきところもあまりない、というよりものすごく治安の悪いところらしいのでそんなに時間をとっても仕方がないので,予定を変更して途中のダラス国際空港の近くにあるスミソニアン博物館の別館に寄ることにしました。このお話はまた明日に続きます。
さあ旅はいよいよ第2章,メガロポリス・大都市圏の旅の始まりです。

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コロニアルウィリアムズバーグというのは日本の大正村のようなところで,といってもものすごく広いのですが,200年前の街並みを保存あるいは再現してあって,自由に見てまわれます。さらにお金を払うと内部を見学したりも出来ます。当時のままの姿でスタッフがいるのはアメリカのこうしたパークに共通しています。
初めの予定ででは半日くらい見学する予定だったのですが,昨夜と早朝に見てまわったらあらかたの様子はわかったので,建物のなかを見るのはやめて,先に進むことにしました。
そんなわけで今日の予定であったシェーナンド国立公園へ行く途中でモンティチェロへ寄ることにしました。モンティチェロはアメリカ3代大統領だったトーマス・ジェファーソンの住んでいたところで,今は世界遺産です。ガイドツアーに参加して邸宅のなかを見学しました。
その後,シェーナンド国立公園を南から北に走りました。このシェーナンドというのはジョン・デンバーの歌「カントリーロード」で歌われる有名な一節「フーリッジマウンテン,シェーナンドリバー」のそのシェーナンドです。
途中で国立公園を一旦出て,ルーレイ鍾乳洞へ寄りました。全く期待していなかったこのルーレイ鍾乳洞はものすごい規模で圧倒されました。
シェーナンド国立公園はまあ景色が雄大だったことくらいです。でもクマを目撃してしまいました。 この国立公園は制限時速が35マイルです。前を走っていた車について40マイルで走っていたらなんとレンジャーにスピード違反で捕まってしまいました。なんで後ろを走っていた方が捕まるのかよくわかりませんでしたが文句をいったら他人がやっていたからといってやっていいということではないと教師のような話し方で諭されました。アホか!
レインジャーはなんだか息子くらいの歳の男だったのですが,捕まえてみたら日本人だったんで困りはてながら仕事をしているのがおかしくなって,まあ罰金払えばいいや,これもブログのいいネタだと思っていたら,しばらくして今回は許してあげるといって無罪放免となりました。当たり前だ! きっと日本人捕まえても書類書くのが面倒だったのでしょう。第一こちらの車はナンバープレートが後ろにしかついていないのもよくわかりませんが…。
ところでアメリカを旅していると知らない単語にたくさん出会います。辞書にも載っていないし,困ったものです。例えば「subs」。なんだかわかりますか?

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今日は900キロメートルドライブして,ジョージア州サバンナからバージニア州のコロニアルウィリアムズバーグまで来ました。途中で2件の事故渋滞に巻き込まれ,予定より1時間以上遅れて夜7時過ぎに到着しました。
  ・・
ここに来るまでにサウスカロライナとノースカロライナを通過したので,ついに念願のアメリカ合衆国50州制覇を果たしたことになります。
サウスカロライナ州はアメリカ人のだれに聞いても海が美しいというので,インターステイツ95を降りて海沿いの町チャールストンに向かいそのまま海岸沿いを走る国道17をマートルビーチまで行くことにしました。
チャールストンは海岸の近くの一角に古い街並みが保存されていてそこには大邸が並びその豪華さに圧倒されました。私はわずかの時間街並みを歩いただけだったのですが1日観光してもまだ足りない街でした。チャールストンからそのまま海岸沿いの国道17をハワイと並んで美しいといわれるマートルビーチまで,日曜日ということもあってすごい車でした。確かにここの海岸は美しくワイキキビーチのようでした。海岸は日本とは違ってゴミひとつないのが最高です。

その後はインターステイツ95に再び戻り,州境を越えてノースカロライナに入った時点でアメリカ合衆国50州全て走ったことになるので,記念にビジターセンターで写真を撮りました。
インターステイツ95はフロリダ州では片側6車線だったものがジョージ州では3車線,そしてサウスカロライナ州からは2車線となりました。それでもサウスカロライナ州は確かに南部の香りがする美しい州だったのですが,ノースカロライナ州に至っては見るべきものもなく道路はガタガタという有様で逆にびっくりでした。
  ・・
そしてさらに次の州境を越えてバージニア州に入り,リッチモンドでインターステイツを降りてさらに100キロメートルくらい南東に行ったところにあるのが,今日の宿泊先であるコロニアルウィリアムズバーグです。ここは200年前のアメリカを忠実に再現した町なのです。
ホテルのチェックイン後にコロニアルウィリアムズバーグのダウンタウンで食事をすればいいと思っていたのですが,考えが甘くどこも満員で,ジョージタウンという行き先にしたがってあてもなく走っていたら,ガソリンスタンドすら1軒もなくなって,真っ暗なとんだ田舎町に迷い込んでしまいました。結局30分近くさまよって一時は夕食をとるのを諦めかけたところで,偶然にイタリアンレストランを見つけました。一番小さいピザを頼んだら3人分くらいのが出てきました。

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私が2日間宿泊したフロリダのコンドミニアム,夜景も綺麗で部屋も広かったけれど,ホテルではないので朝食もつかず,部屋で料理をしたりしなければ宝のもちぐされでした。しかし,マーリンズのスタジアム付近にはホテルがなく,モノの本にはマイアミビーチに泊まるといいと書かれていますが,そんな遠いところに泊まるならここおすすめです。
徒歩でもボールパークまで行けるし,ゲーム終了後も安全そうなのですが,私はマイアミの蒸し暑さに歩く気をなくし,結局車で行きました。駐車場はオフィシャルパーキングは事前の予約のみで,予約をしていない私は停められず,ボールパークから道路を隔てた民家の庭を10ドルで貸していたので顔なじみになって2日ともそこに停めました。
こうした駐車場はいくらでもありましたが,こういうことが行ってみなければわからないのです。

さて今日は朝6時にチェックアウトをして,途中で朝食を食べつつ3時間余りでケネディスペースセンターへ行きました。本物のスペースシャトル「アトランティス」を見るのが目的でした。
到着してさっそくアトランティスの展示されているパビリオンに行きました。期待以上というか,ものすごく感動しました。
しかし私は爆発したチャレンジャーと帰還途中で燃え尽きたコロンビアの残骸の方により胸を打たれました。
ケネディスペースセンターは13年ぶりでしたが,当然当時はスペースシャトルは展示してなかったわけで,夢がかないました。
1日中をここで過ごして,午後5時に出て,今日の宿泊先であるジョージア州サバンナまで3時間半,インターステイツ95を快調に…,のはずが,フロリダ州とジョージア州の州境あたりで大事故があり道路が閉鎖されて大渋滞に巻き込まれ,結局夜10時半にやっとホテルに着きました。
アメリカのインターステイツなんて夜は真っ暗で怖いので避けていたのですが,仕方がありませんでした。
線を示すライン以外何も見えず緊張しました。生きた心地がしませんでした。

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噂には聞いていたけれど,マイアミの治安の悪さというのはデトロイトやイーストセントルイスとは異質のものです。治安が悪いというより無秩序なのす。私は慣れているからこんなもんだと思うけど,そうでない人には何もかもが不気味でしょう。
まず,一般道を信号待ちで止まっていると,何か悪さを仕掛けられますし,通行人は信号なんて関係なく車道に出てきたりします。だから一般道はなるべく通らないようにと書かれています。しかしフロリダ州の主要道路の多くは有料道路です。この有料道路,無人でしかもゲートなどなくどこが有料なのかもよほど注意していないとわかりません。単に走っているだけでレーダーが車両番号を勝手に読み取るのだそうです。通行料はわずか数ドルなのですが,事前に登録していないと高額の罰金が課されます。レンタカーの場合,有料道路をたった1回でも通るとその登録料名目のかなりのお金を借りた日数分だけ余分に取られます。
また,住んでいる人の言葉はスペイン語訛りの英語なんでよくわかりませんし,彼らの仕事ぶりには配慮も何もありません。マクドナルドでハンバーガーを放り投げて渡すくらいですから日本人の常識は根本から覆るでしょう。
そんなわけでマイアミは全く楽しいところでないので,今日はマイアミ市内の観光という予定を変更して,無料の国道1を南に南に走り,キーウエストに行ってきました。キーウエストは19年ぶりでした。
まさか今回の旅でまたセブンマイルブリッジを渡るとは,19年前は夢にも思いませんでしたが,人生の不思議さと儚さに胸が熱くなりました。
マイアミからキーウエストまで往復で7時間かかりましたが,よき時間でした。

その後マイアミに戻って,今日もMLBを見ました。
なんとイチロースタメンだったので,これで3,000本が見られると思ったのですが…。
私はツキをもっていたのにイチローにツキがなかったようです。でもスタンドはすごい盛り上がりだったので,こんな経験ができてよかったです。本当に残念でしたが,何事もうまくいきすぎるとあとが怖いのでほどほどということで。
でもこの2日間,テレビによく出てくる有名な人とお話をして写真を写したり,ゲームの終了後には日本のテレビ局からインタビューされたりと,ものすごく楽しかったので,私はすっかり満足して泣けてきました。

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空港が広すぎて,空港からホテルに行くシャトルバスがあるのかないのか,どこに来てくれるのかさっぱりわからず,しかも夜の11時。面倒になってタクシーに乗りました。ホテルは空港から近いはずなのにインターステイツの最寄りの出口が閉鎖されていて(本当に)めちゃくちゃ遠回りして5 ,000円も取られてやっとホテルに着きました。しかしこれ絶対ボッタクリです。こんなことなら到着早々レンタカーを借りておけばよかったか,以前泊まったことのある空港内のホテルに予約しておけばよかったと後悔することしきりでした。そもそも今回の旅で私はオーランドに行く必要などなかったのです。はじめっからマイアミ着でよかったのです,本当は。
まあともかくなんとか1泊することができて,今朝はホテルからのシャトルバスに乗って空港に戻りレンタカーを借りてマイアミに向かいました。
今日はアトラスロケットの打ち上げの日で,朝,ケープカナベラルから打ち上げられたロケットの噴煙が空に昇っていくのが泊まったホテルからも雲のように見られました。

私の今日の予定はマイアミでイチローを見ることだけだったので,レンタカーを午前10時にチェックアウトして,オーランドから6時間かけてフロリダの東海岸線を通る国道1を海を眺めながら走り,途中からインターステイツ95に乗り換えてマイアミマーリンズの本拠地の近くにあるホテルに着きました。 今日と明日泊まるのはホテルというよりアパートの一室,つまりコンドミニアムです。ものすごく広く13階なので眺めも良く最高です。ベッドが4台あるのでひとりではもったいないです。
ホテルに荷物を置いて車でわずか5分マーリンズスタジアムに行きました。これで27球場めです。フジテレビやテレビ朝日が来ていました。日本人もたくさん,それに「イチメーター」で有名なエイミーさんにも会いました。一緒に写真を写しました。
イチローは7回裏に代打で登場してヒットを放ちました。2998本目です。すごい盛り上がりでした。 明日スタメンなら記録が達成できるのだけど…。
イチローの出番も終わったので宿泊先に戻りました。今テレビでは民主党大会のヒラリーの演説をライブでやっています。このようなシーンを見ていると,ああ,アメリカだ! と思います。

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空港の待合所に担当のクルーがいたので聞いてみると,そもそもデトロイトからオーランドまでの私のフライトが遅れた理由はセントレアからデトロイトまでのフライトを担当するパイロットのひとりが結膜炎になって途中のシアトルまでしか操縦できないからでクルーが全員シアトルで交代するためだけにシアトルに一旦降りむことになったというのが理由でした。クルーたちも夜中に起こされて変更を知ったけどシアトルからのことは未定だと言っていました。
それにしても変更になった次のフライトのオーランド到着が深夜の1時ではが遅すぎるので,昨日も書いたように,セントレアのチェックインカウンタで交渉してデトロイトからオーランド行きの直行最終便に変更してもらって到着の予定は夜の10時40分,これなら許せますが,デトロイト乗換えが1時間30分しかないということでした。
しかし,実際は,乗客が揃わないということでセントレアの出発が遅れ,シアトルの空港が混雑して降りられず旋回を繰り返し,さらにシアトルで乗り込むクルーの到着が遅れと,やっとデトロイトに到着したのは,次のオーランド便の出発の50分前でした。
急いで飛行機を降りキオスクという機械で入国手続きを済ませ,一度預けたカバンをピックアップして税関を通り再び預け直して,オーランド便の出発するデトロイトのゲートがあいにく一番遠いところだったのでターミナルの端まで歩きに歩き,なんとか乗り込んだのが出発の15分前でした。
所要わずか35分,こんなのプライオリティでしかも旅慣れていなければ間に合うもんじゃあありません。
そんなこんなで今回もまたフライトが遅れましたが,ともかく当初の予定から2時間遅れただけで,フロリダ州オーランドに降り立つことができたのでした。
家を出てから26時間,フロリダは遠いわ。

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これを書いているのは7月27日水曜日,場所はセントレア・中部国際空港です。今日フロリダ州オーランドに出発します。
はじめの予定ではセントレア・中部国際空港からデトロイトへ行って,デトロイトからオーランド,オーランド到着は夜の9時頃の予定だったのですが,昨晩の遅くになって,セントレアからデトロイトまでの便がなんとシアトルで途中一旦降りるというように変更になりました。理由はわかりません。そこでデトロイト到着が3時間程度遅れることになりました。
そんなわけでデトロイトからの乗り換え便が間に合わなくなって,デトロイトからアトランタを経由してオーランドへ行くことになったので,なんとオーランド到着は深夜の1時なのでした。
スケジュール通りにはいかないと思ってはいたもののこれにはかなり驚きました。何せはじめに知らされたのはデトロイトからの乗り換え便の変更だけでした。しかも,セントレアからデトロイトまでのフライトが私のデルタのサイトから抹消されていたのです。
今回も行く前から大騒ぎです。
毎度のこととはいえ,毎度スケジュール通りにいったことがありません。ブログのネタには事欠きませんが。
果たして今回はどんな旅になるのやら。はじめっからこんなことでは先が思いやられます。
とりあえずお昼ごはんにセントレアでオリエンタルカレーを食べてからチェックインカウンタで交渉しました。その結果,アトランタ経由ではなくデトロイトからオーランド直行の到着時刻夜10時30分過ぎのフライトに変更になりました。しかし,デトロイトでの乗換え時間が1時間30分しかありません。果たして間に合うのでしょうか?
セントレアには本物のくまもんがお姉さんと来ていました。それを見てから「ピカチュウかくれんぼチュウ」というのをやりながら時間をつぶしています。
では行ってきます。

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私は普段アメリカに出かけるのに,ほとんど何の下調べもしないで出かけます。「地球の歩き方」のアメリカ編だけを持っていくこともあれば,それさえ持って行かないこともあります。空港に着いてレンタカーを借りさえすれば,あとは駐車場の心配だけで問題なく旅行ができるからです。また,私の行くところはアメリカでも「ど田舎」に属する場所が多いので,行く前に調べようとしても情報があまりないのです。ところが着いてみると,どの町もすごくいろんな見どころがあるのです。たとえてみれば,アメリカ人が日本に来ていきなりどこかの小京都に行ったようなものです。
しかし今回の旅は,主にマイアミ,ワシントンDC,ボルチモア,フィラデルフィア,といった大都市で,しかも,ワシントンDC以外は行ったことがないので,これまでにしたことがないほどの下調べをしました。
このときすごく便利だったのが,Google Maps でした。本当に時代が変わったものです。行き先を入力すればどういう公共交通機関が使えるかまでたちどころに表示されます。
私は,今回の旅ではじめて行く場所以外の大都市はすでにほとんど行ったことがあるので,調べていくうちに,知らない町でも様子が頭のなかに描けるようになってしまいました。いってみれば,もう,出かける必要がないくらいなのです。
次第にわかってきたのは,マイアミ,ワシントンDC,ボルチモア,フィラデルフィアといった大都市の「都会のでき」の違いです。日本でも都会によって便利な町もあれば不便な町もあります。地下鉄の路線をはじめに作ったときにもう少しだけ「知恵」があればもっと便利だったと思わるときもよくあります。そこには歴史的な問題やある種の利権がそれを妨げていたことも数多くあります。
どの町にも共通するのは,公営バスの乗り方が旅行者には難しいということですが,これは運転手さんが親切なので乗ったときに聞けばなんとかなるでしょう。アメリカの大都市は日本に比べて鉄道の整備が遅れ,今頃になってそれぞれの町がそれぞの工夫で整備を始めました。たとえば,オレゴン州のポートランドでは市内は無料で利用できるとても便利な電車が走っています。ミネアポリスも町中電車でいけます。ニューヨークの地下鉄は東京みたいだし,ボストンは京都に昔あった路面電車みたいです。また,サンフランシスコのBARTは名古屋の地下鉄みたいでした。チケットも日本のスイカのようなものが導入されている都市もあれば昔ながらのところもあります。
今回行く場所では,ワシントンDCの地下鉄は最新式でとても便利そうですが,その反対に,フィラデルフィアは今だにチケットを買うのに現金が必要だとか「トークン」があるとか,まるで30年前のような感じです。きっとどこも一度利用すればすぐに慣れると思うのですが少し不安です,こうしたこともまた,旅に出かける醍醐味のひとつなのでしょう。

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7月27日(水),いよいよアメリカ合衆国50州制覇15泊17日の旅に出発します。
すでに書いたように,ハワイ州を50州目と決めていたのですが,この春に行ってしまったので,残るのはノースカロライナ州とサウスカロライナ州のふたつになりました。このふたつの州が残ってしまったのは,決してこのふたつの州が魅力がないということではなく,行きにくいところ,というのがその理由でした。
このふたつの州に行くにあたって,どういう行程にするかずいぶんと考えました。
初めはフロリダ州あたりからワシントンDCまで東海岸に沿ってドライブすれば1週間ほどで完了,と軽く考えていたのですが,これまでやりたいと思っていてできなかったことを全部詰め込むことにしたら,日程が膨らんでいってしまいました。また,後で細かい計画を立てれたよいことはすべて後回しにして,なるべく早く予約が必要なものを決めていくという方法をとっているので,そのために身動きが不自由になることもままあります。
今回も,フロリダ州オーランドから出発してペンシルベニア州フィラデルフィアから帰国する,というフライトだけを先に決めてずいぶんと早く予約をしてしまったために,ワシントンDCとフィラデルフィアを行ったり来たりする必要があるという苦労が生じました。
この地域は,調べれば調べるほど行きたいところが出てきます。日本でいえば,福岡から仙台まで太平洋岸を旅するようなものです。ともかく,やりたいと思っていたことを全部入れて,やっと旅の計画ができました。また,後日詳しく書きますが,とりあえず,きょうは,その概要だけを書いておきましょう。

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1 これまでに行っていないMLB4チームのボールパークにすべて行って,ゲームを観戦する。
4つのチームとは,フロリダ・マーリンズ,ワシントン・ナショナルズ,ボルチモア・オリオールズ,フィラデルフィア・フィリーズです。ゲームの日程を旅の行程に合わせるのに苦労しましたが,イチローを見るおまけがつきました。
2 実際に宇宙に行ったスペースシャトルを見る。
私は,ニューヨークで本物のスペースシャトル「エンタープライズ」を見たことがあります。しかし,「エンタープライス」は実験機であって,実際に最後まで現役であったのは「アトランティス」「ディスカバリー」「エンデバー」の3機で,これらは現在,ケネディ宇宙センターの見学者用施設,スミソニアン博物館の国立航空宇宙博物館別館,ロサンゼルスのカリフォルニア科学センターに展示されています。そのうちの2機を見てこようというものです。
3 映画「ロッキー」の像の前で写真をとる。
フィラデルフィア美術館前庭の72段の階段,いわゆる「ロッキー・ステップ」をロッキーのように駆け上がりポーズをとって写真を撮ろうというものです。また,ここにはロッキーの像が建てられています。
4 アーミッシュのふるさとを訪ねる。
アーミッシュの多くは,フィラデルフィア郊外のランカスターで暮らしています。アーミッシュは見世物ではありませんが,観光客用に展示施設などがあります。それを見てこようというものです。
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なお,今回,ワシントンDC,ボルチモア,フィラデルフィアといった都市は車でなく,公共交通機関を利用します。また,移動には,AmtrakとMegabusを利用します。それも楽しみのひとつですが,車と違ってこれもまた事前の下調べが大変でした。

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では,今日は今回の「旅行LIVE」の最後として,MLBの写真をご覧ください。
今回で3回目のセイフコ・フィールドでの観戦となりましたが,ここは私の行ったMLB30球場のうちの26球場の中でも,特にすばらしいところです。なんといっても便利である,ということと屋根があるので中止にならない,というのが旅行者にとってはメリットです。そしてまたチケットが買いやすい(=あまり人気がない)という点もあります。
便利といえば,ミネソタ・ツインズのターゲット・フィールドやコロラド・ロッキーズのクワーズ・フィールドも挙げられます。ともにそれほど強いチームでないので,逆に親切で,楽しく観戦ができますから,日本から一度MLBを見てみたい,というときはお勧めです。しかし,ともに屋根がないので,雨天延期を覚悟する必要があります。アメリカでは雨の場合は払い戻しでなく延期された日にそのチケットが有効,ということになるので,短期滞在者にとって,雨は困った事態になります。
セイフコ・フィールドには球団のお勧めするパーキングが3か所あって,近いところから値段に差があります。一番近いのが球場から道路を隔てた反対側のビルで前回来たときはそこに停めました。私は様子がわかったので,今回は最も安いところを利用しましたが,それでも10分も歩けば球場に行くことができます。
ナイトゲームでは終了時刻を考えて行動をする必要があることは頭に入れておかなければなりません。また,終了まで観戦すると,ずいぶんと混雑してなかなか駐車場から車が出せなくなることもあります。アメリカでは駐車の際は頭から停めるのが一般的ですが,こうした混雑する場合は日本のようにバックで停めた方が安全です。また,終了後は球場付近の道路が通行止めになるので,それも考慮したほうがよい場合があります。私の停めた駐車場からは,試合終了後,南の球場の周りは通行止めになりましたが,私は駐車場を出てすぐに反対側に右折していったん北側のダウンタウン方向に進み,3ブロック先の交差点を右折することで渋滞にも巻き込まれずそのままインターステイツ5に入ることができました。
こうした情報はどこにも書いてありません。
私が今回駐車した場所はいつも定額の10ドルだったのですが,その隣に民間の駐車場があって,そこは混雑するときとそうでないときは値段が違うという話で,10ドルから40ドルまで変動するそうです。この日は10ドルだったので,それを見て「今日は空いているよ」と判断できると,偶然駐車場から球場に向かって歩いているときにお話をした球場のチケットオフィスに勤めているという人に聞きました。
このように,MLBを見るのはとても楽しいことですが,ナイトゲームのときは終了後の行動をはじめに考えておかないと結構大変ですから,慣れていないときはデーゲームを観戦するのがよいと思います。

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特別編・2015夏アメリカ旅行LIVE PART2⑱
「熱狂」は似合わない-シアトル・マリナーズ

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シアトルからの長いドライブを綴った「2016夏アメリカ旅行LIVE」はこれでおしまい。詳しい旅の様子は後日「2016夏アメリカ旅行記」に書きます。私が次に出かけるのは,ついにアメリカ合衆国50州制覇の達成の旅です。DSC_9812DSC_9624DSC_9868DSC_9873

私の今回の旅は,グレーシャー国立公園へ行って帰りにシアトルでMLBを見てこよう,というものでした。初日こそ雨の天気でしたが,その後は天候にも恵まれて,グレーシャー国立公園からシアトルへの帰りに,ノースカスケイズ国立公園にも寄ることができました。
今日は,この2つの国立公園の写真をご覧ください。
1番目と2番目がグレーシャー国立公園,3番目と4番目がノースカスケイズ国立公園です。
グレーシャー国立公園はモンタナ州の北西部,ロッキー山脈の真中にあって,そのほとんどが森林,山,川,湖で「氷河の作った美術館」と呼ばれています。面積は東京都の約2倍(4,000平方キロメートル)もあります。近くに大きな都市はなく,飛行機と自動車で訪れるにはアクセスが悪いので,素晴らしい割に観光客は少なく,落ち着いたムードを楽しめる国立公園です。シアトルから車で9時間ほどかかります。ただし,アムトアックの駅があるので鉄道で訪れることができる唯一の国立公園でもあります。
西のマクドナルド湖 (Lake McDonald) と東のセントメリー湖 (St. Mary Lake) とを結び,公園を東西に横断する約 85キロの山岳道路「Going-to-the-Sun Road」は夏季だけ通行ができて,晴れた日の素晴らしい眺望はまさに絶品,私は,天気の悪い日と快晴の日,幸い2度この道路を走ることができました。
一方,ノースカスケイズ国立公園はワシントン州北部のカスケード山脈 (Cascade Range) にある国立公園で,その北端はカナダのブリティッシュ・コロンビア州に接しています。公園内には300以上ともいわれる 多数の氷河があります。公園は起伏に富んだ山の峰と氷河が特徴ですが,公園の中心に位置するロス湖 (Ross Lake) 周辺には多数のハイキング・トレイル,ピクニック・エリア,キャンピング・グラウンドなどがあります。
この公園は無料で西側の入口にはビジター・センターがあります。
車さえあれば,シアトルから2時間ほどのドライブで簡単に行くことができます。
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すでに日本に帰国していますが,もう少しお付き合いください。
以前2014年夏のアメリカ旅行記を書いたときに,そのとき走ったインターステイツ70のあまりのすばらしさに感動して,アメリカをめぐらすインターステイツについて詳しく書きました。この旅行ではインターステイツ90とインターステイツ5を走ったので,今日はその写真をご覧いただくことにしましょう。
アメリカのインターステイツは偶数番号が東西,奇数番号が南北を走るものなのですが,なかでも,10から90と5から95という1けた台が0と5のものの多くが主要道路です。
インターステイツ90は西はシアトルから東はボストンまで大陸を横断し,インターステイツ5は北はシアトルから南はサンディエゴまで大陸を縦断しています。そんなわけで,アメリカ本土の北西の端にあるシアトルはインターステイツ90とインターステイツ5のスタート地点ということになります。
今日の写真の1番目と2番目はインターステイツ90,3番目と4番目はインターステイツ5です。
インターステイツ90はシアトルから郊外に出ると,写真のような広大な平原が広がる中を進んでいきます。また,インターステイツ5はシアトル市街に入ると,写真のように大渋滞に巻き込まれます。

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2014夏アメリカ旅行記―インターステイツ70⑥
2014夏アメリカ旅行記―インターステイツ70⑦
2014夏アメリカ旅行記―続・インターステイツ70①

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ハワイのときも書きましたが,行きの機内は到着後の時差を考えると,夕食後は眠るに限ります(それでも時差ボケにはなりますが)。しかし,帰りはずっと起きて映画を楽しみます。きょうは,この旅の帰りの機内で楽しんだ映画について書いておくことにします。
飛行時間は9時間あまりなので,4本の映画が楽しめます。いつもは見たかったのに見ていないものをまず優先するのですが,今回は,これまでに何回も見たけれど,この旅の雰囲気にぴったりだった映画をまず楽しむことにしました。
こんなときはアメリカ映画の中でもアクションものではなくヒューマンドキュメントに限ります。

今回まず見たのは「フィールド・オブ・ドリームズ」(Field of Dreams)でした。
この1989年に公開された映画はこれまで何度も見ましたが,私のアメリカ体験が増えるにつれて,どう素晴らしいのかというのがとてもよくわかるようになってきました。この映画についてはすでにこのブログに詳しく書いたことがあります。
W・P・キンセラの小説「シューレス・ジョー」を原作にした,ベースボールを題材に60年代をキーワードとして夢や希望,家族の絆といったアメリカの美徳を描き上げたファンタジー映画です。
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次に見たのは「グッドウィルハンティング・旅立ち」(Good Will Hunting)でした。
1997年に公開されたこの映画も私の大好きなものです。内容は,天才的な頭脳を持ちながら幼い頃に負ったトラウマから逃れられない一人の青年と最愛の妻に先立たれ失意に喘ぐ心理学者との心の交流を描いたドラマです。
舞台はマサチューセッツ工科大学。
私はこの映画を初めて見たときに,主人公のウィルがハーバード大学の女学生スカイラーを追いかけてアメリカを東から西に走るラストシーンにあこがれました。今,私がこうしてあこがれたインターステイツを自分で走ることができるが夢のようです。
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そして,その次に見たのは「マネーボール」(Moneyball)でした。
この映画は見たいと思っていてその機会を逸していたものでした。2011年に公開されたもので,マイケル・ルイスによる「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」を原作としています。MLBオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー・ビリー・ビーンが「セイバーメトリクス」を用いて経営危機に瀕した球団を再建する姿を描いたものです。
ビーンはクリーブランド・インディアンスのオフィスでイエール大学卒業のスタッフ・ピーター・ブランドに出会いました。彼は各種統計から選手を評価する「セイバーメトリクス」を用いて選手を評価していたのですが,その理論に興味を抱いたビーンは彼を自身の補佐として引き抜き,埋もれた戦力を発掘し低予算でチームを改革しようと試みる…という内容です。私は昨年のこの頃,オークランド・アスレチックスのゲームを見る機会があったので,それも含めてとても面白く見ることができました。
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最後に,到着までの時間が1時間くらいしかなかったので,「アポロ13」(Apollo 13)を途中から見ました。この1995年に公開された映画は,月着陸をめざしたアポロ13号の爆発事故の実話に基づく作品ですが,何度見ても,その緻密なしかも勇気のあるアメリカの巨大な宇宙開発システムには感動します。

この4本の映画はいずれも,アメリカ体験が増せば増すほどその内容の理解度が増して,ますますそのよさが理解できようになるものです。そして,こういう映画を見れば見るほど,日本のいろんなことが,本当にそれでいいのかいな? と,これもまた,そういう認識がどんどんと増してくるものです。
いつも上から目線で世界のリーダー面しながら,その実は急激に変化する世界から取り残されていく日本,本当にこんなことでいいのかいな?
夜,帰国した日本で駅から電車に乗りました。駅の構内と車内のあまりの酒臭さ -それはいつもは気がつかないことなのですが- そして,50年前と変わらぬ泥酔した見苦しい社会人を数多く見ました。そんな日本の夜の姿に私は嫌悪感を覚えました。
彼らは英語やコンピュータが使いこなせるわけでもなく,外国に出る勇気もなく,単に非効率に毎日残業をして,憂さを晴らすために酒を飲んで散財し,退職後も大した蓄えもなく老後を退屈に暮らし人生を終えていくのであろうかと。

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「フィールド・オブ・ドリームズ」-いつかそれは実現する①
「フィールド・オブ・ドリームズ」-いつかそれは実現する②
「フィールド・オブ・ドリームズ」-いつかそれは実現する③

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いよいよ最終日になりました。今日は帰るだけです。
春に行ったハワイとともに今回も大して期待もなかったし,なんの準備もなく来たのに,素晴らしい旅になりました。いよいよ最終日になりました。今日は帰るだけです。
シアトルがよいのは帰るのが楽(日本に最も近いアメリカ本土)だということで,この日も出発が午前12時過ぎだから早朝に起きる必要もなく,しかも,すでに時差ぼけも完全に治っているから私にしてはぐっすりと睡眠をとって,珍しく午前7時に起きました。
このホテルは単に泊まるだけのところ,しかし,テレビだけはしっかりとチャンネルが整備されていたのが意外といえば意外だったのですが,当然朝食もついていませんでした。しかし,私は空港のラウンジで無料の朝食を食べればいいので,午前8時,さっそくチェックアウトをしてホテルを出ました。
ホテルから道路(インターナショナルストリート)に出てそのまま次の交差点を左折したところが空港のレンタカーリターンという便利さで,わずか数分で車を返却,そのままシャトルバスでターミナルまで行きました。
ところがターミナルがものすごく混雑していました。飛行機に乗るまでにこれからすることは,フライトをチェックインし搭乗券を手に入れて,荷物を預けて,空港のセキュリティを抜けることです。アメリカには出国手続きというのはありません。
まずデルタのチェクインですが,一般客の方はすごい列でしたが,プライオリティはガラガラで5,6台あったプライオリティ用のチェックイン機(キオスク)も全て空いていました。機械が改良されたのかこれまでなかなかパスポートを読み取ってくれなかったのもすんなりといって搭乗券が手に入りました。荷物もすぐに預けて,さて次はセキュリティです。
このセキュリティは空港によってずいぶんと違っていて,アイダホ州のボイジーとかだとすぐに通れるのですが,シアトルは長蛇の列でした。しかし,ここも私はプライオリティラインから入れるのでそれをすり抜け -まあ要するに特権的横入りですが- すぐにターミナルに到着しました。
このように,アメリカは金がモノを言う社会,価値観の全てはお金なのです。
一般客だと1時間以上,プライオリティだと10分,アメリカ旅行で必要なのは,ゴールドカードとiPhoneです。
さっそくラウンジに行って,搭乗が始まるまで食事をしたりネットで日本のニュースをチェックしたりしました。この情報社会ではどこにいても同じ情報が手に入ります。帰国してからたまった新聞を読むということもなくなりました。
搭乗時間になったので,機内に入って席に着きました。隣にはフィリピンに帰国するという男性が来ました。
そうして出発を待っていると,突然客室乗務員から名前を呼ばれました。アップグレードだそうです。ニッコリしたら「嬉しそうですね〜」とからかわれました。どうやらアップグレードリクエステッドリストのトップだったようです。
このようにしてアメリカの国内線はほとんどファーストクラスに乗っていますが,国際線のファーストクラスはこれが4回目です。ファーストクラスを利用すればどこかの知事がこだわる理由もわかります。しかし彼は税金でそれをやっているのですから問題ですしやっていることがかっこ悪いです。 私はこうして往復10万円にも満たない運賃なのに,復路をファーストクラスで過ごすことになりました。
飛行機はオーディオシステムの不具合で再起動を繰り返していたので出発が30分遅れましたが,その後は問題なく飛行を続け,9時間後,暑い成田に着陸しました。

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朝,ホテルの部屋の窓を開けると,そこにはシカがいて,エサの草を食べているところでした。どこへ行っても野生動物ばかりです。
午前7時にホテルで朝食をとりました。居合わせたのがアーミッシュのファミリー。なんでも日本に行ったときに広島で食べた「okonomiyaki」が美味だっとか…。
朝食を済ませてさっそくノースカスケイズ国立公園に向けて出発しました。
私は州道20はこのウィンスロップの町をそのまま通り過ぎると思い込んでいたのでずっと走っていったのですがそれがとんでもない勘違いだったのです。
アメリカの道路は一度行き先を間違えると取り返しがつかなくなります。はじめに借りた車はカーナビが搭載されていたのですが,交換したらカーナビがない車になってしまっていたのです。
はじめは舗装された立派な道路だったのが,次第に道幅が狭くなり,最後は未舗装の山の中に入り込みました。ロッキー山脈の山の中で遭難なんて笑い事にもなりません。
結局1時間ロスして,再びやり直しでした。ウィンスロップまで戻ってきて,町の入口で店のおじさんに道を聞いて,どうにかノースカスケイズ国立公園に向かうことができました。
まさか州道20がウィンスロップのダウンタウンの真ん中で左折しているのだとは思いませんでした。 1時間あまりのドライブで州道20はノースカスケイズ国立公園に到着しました。この国立公園はゲートがなく無料で道路から景観を眺めるだけなのですが,それがまた素晴らしいこと。
途中のレイニーパス(パスというのは峠という意味です。蛇足ながら)からトレイルがあって30分くらい歩いてレイニーレイクを見に行きました。ところがこのトレイル,ところどころで大きな古木がが倒れて道を塞いでいたりしていて歩くのが大変でした。
その後はワシントン峠からの絶景を楽しんだり,ロス湖やダイヤブロ湖の景色を展望台から見たのち「バッファローレストラン」という名の素敵なレストランで昼食をとり,2時間のドライブでシアトルに着いた… と書きたかったのですが,いつものとおり,シアトルのインタースレイツ5は大渋滞でノロノロ運転。10マイル進むのに1時間,まずホテルにチェックインする予定を変更して,直接セイフコフィールドへ行きました。
この日のゲームはパイレーツ戦。予約してあった駐車場の駐車システムがわからず,近くにいた人に聞くと,彼はチケットオフィスのスタッフでした。「今日は球場空いてるよ,駐車場の料金が安いからわかる」ということでした。
この球場で楽しみなのはお寿司ですが,今回はそのお店の日本人のスタッフの方とお話ができました。NHKBSのワールドスポーツに出演されたことがあると言ってみえました。こうして大好きなアメリカがどんどん身近かに感じられるようになるのがとても嬉しいです。カレンさんにも会いたいです!
ゲームは昨年同様,今年も先発は岩隈投手で,7回途中で降板しましたが,勝ち投手になりました。セブンスイニングストレッチが終わったところで帰ることにしましたが,暗くて道路がよくわからず,予約してあったホテルと別名のホテルに着いてしまったり,そこでユーロしか持ち合わせのないセルビア人に時間を取られ両替えを頼まれて断ったりしながら,なんとか予約したホテルにチェックインすることができました。
深夜12時,部屋のテレビではNBCの「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」をやっていました。これ見なくちゃあアメリカに来た気がしない!

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今日は快晴の1日でした。
私がグレーシャー国立公園の拠点としたホワイトフィッシュのロッジに,ここに宿泊したゲストの出身地がマップにピン留めされてありました。私もピンを留めました。4本目の日本からのゲストでした。
昨日グレーシャー国立公園は全て制覇したので,今日は予定を早めてワシントン州に戻ることにしました。そして浮いた1日はノースカスケーズ国立公園に行くことにしました。
ノースカスケーズ国立公園はワシントン州とカナダ国境にある国立公園で,アクセスの入口はウィンスロップという小さな町です。グレーシャー国立公園から車で約8時間800キロメートルということで,今日は1日中ドライブでした。グレーシャー国立公園がいかに遠いかというのがおわかりになるでしょう。
インターステイツが通っていないので,国道2とワシントン州の州道20のふたつの一般道を走りました。
カリスベルを出て快調に70マイルつまり112キロメートルで国道2を走行中に,突然,道路の左から巨大なシカが2匹飛び出してきました。そしてそのうちの1匹が車の左側から激突,車は左側のドアミラーだけが木っ端微塵となりました。
シカは飛んで逃げて行きました。
走行に支障はなかったので40分走ってそのままカリスベルの空港のハーツまで戻って車を交換しました。今度はカローラです。
そんなことがあって,せっかく朝早く出発したのに予定から3時間遅れて夜7時にウィンスロップに着きました。
ウィンスロップは西部開拓時代のままの町になっていて,ここで空いたホテルを探してチェックインしました。
のどかで素晴らしいところです。夕日が綺麗でした。
本当に旅はいろんなことが起きます。今日が25時間あって助かりました。それにしても牛は出てくるしリスは横切るし野生の馬は道路の真ん中で動かないし。ついにシカに側面から体当たりされてしまうとは!
深夜外に出てみるとそこには満天の星。雲だと思ったのが全て天の川だなんて!
大自然を実感した1日でした。

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夜9時半になっても日が沈みません。夏時間で,かつ,夏至が過ぎたばかりとはいえ,こんなに遅いのでしょうか?
さすがに緯度が高いだけあります。
今回借りたのはGMシボレーですが,街中で目につくのはシボレーばかりです。以前は西海岸は日本車ばかりだったのに…。
ここグレーシャー国立公園は日本から来るにはとても不便なところ,そしてこんな時期に旅行ができる日本人も少ないので,一人として見かけませんでした。この国立公園の歴史は古くそのため随分と快適なところなのですが,日本での知名度はグランドキャニオンには遠く及びません。
昨晩計画を立てたようにして,今日は昨日とは反対に朝は国道2を東に走って,イーストグレーシャーから北上,昨日行ったトゥメディソン,セントメリーを通過して,さらに北のメニーグレーシャーへ行きました。天気が東から回復傾向なのも織り込み済みです。
メニーグレーシャーは最も遠く静かなところ,景色もよく一押しです。スイフトカレンレイクのトレイルを1周して湖のほとりのホテルでぜいたくな昼食をとりました。
その後さらに北上してカナダ国境まで行ってみました。思えばこれまでにも陸路カナダ国境を越えたことがあります。この国立公園は国境を越えるとウオータントンレイクス国立公園と名前を変えるのですが,カナダでは国立公園の定義が日本と同じなので自然保護より観光重視です。これはナイヤガラの滝も同じです。
国境を越えてしまうと時間がかかってホテルへ戻れないので今回は断念しました。
そこで国境でUターンして昨日ゲートを出たセントメリーまで戻り,昨日と反対に「ゴーイング・トゥー・ザ・サンロード」を西に走りました。
途中,セントメリーレイクのクルーズに乗ったり,ローガンパス(標高2,025メートル)のヒドゥンレイク・オーバールックへのトレイルを歩いたりしたらアッという間に1日が過ぎました。
それにしても,ローガンパスのトレイルは大変でした。雪の中の坂道,というよりジャリジャリのゲレンデを幾度も滑っては助けてもらいました。途中で断念しようかとも思いましたがたどり着けて本当によかったです。おかげで,目の前でマウンテンゴートに会えました。
ちなみにグレーシャーとは氷河のことです。この国立公園は多くの氷河と雪解け水でできた湖から成ります。
昨日とは打って変わって一日中素晴らしい天気。風もなく暖かでした。今回も晴れ男パワー炸裂でした。

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