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愛知県稲沢市山崎地区では,晩秋になると,10,000本以上のイチョウが色づき,町全体が黄金色に染まります。
その山崎地区において,毎年11月下旬に「そぶえイチョウ黄葉まつり」が開催されます。
2023年11月21日。天気がよかったので,ふらりと「そぶえイチョウ黄葉まつり」に行ってみました。
この時期は,雨が多い年もあれば,ほどんど雨が降らない年もあります。雨が降らない年は,桜の花とは違って,ずいぶん長い間,イチョウの黄葉を楽しむことができます。しかし,今年は,11月,雨はほとんど降らなかったのですが,夏が長く暑かったので,色づきが遅く,まだ,町全体が黄色く染まる,というところまではいっていませんでした。
それでも,ここ数年のコロナ禍で自粛ムードが続いた後ということと,何かの話題が欲しいテレビ局が連日放送するので,ものすごい人がやってきました。また,これまでは,この場所に特に広い公園があるわけでもなく,道も狭く,駐車場すらないというありさまだったのですが,2021年,名鉄山崎駅の東側に「祖父江ぎんなんパーク」が開園して,そこの多くの屋台が並んだので,やっと,お祭りにふさわしい場所となりました。「祖父江ぎんなんパーク」では,ぎんなんの,久寿(きゅうじゅ),藤九郎(とうくろう),栄神(えいしん),金兵衛(きんべえ)という代表的な4種が実るイチョウをすべて見ることができます。
また,稲沢市祖父江町山崎にある祐専寺(ゆうせんじ)という古寺の改装も終わり,きれいになった境内に,樹齢推定250年のイチョウがあって,山崎地区に植えられる品種の原木とされています。「そぶえイチョウ黄葉まつり」の時期は,このお寺の周りにもたくさんの屋台が出て,お祭りムードを盛り上げていました。
さらに,そこから少し離れた民家に久寿の原木,そして,もう少し北の民家には樹齢200年以上といわれるイチョウの古木があって,どちらも公開されています。祐専寺から歩けば数分の距離なのに,そこまで行く人が少なく,閑散としていました。もったいないことです。
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稲沢市の町おこしに一役買うのがこのぎんなんです。この時期,4種のぎんなんの食べ比べというもの悪くないのですが,ぎんなんだけではブランド化してもたかがしれているので,多くの人がやってきても,お金が落ちません。どうそれを生かしていくかというのが今後の課題でしょう。今は,何事もイメージが大切なのです。
ということで,いろいろな工夫がはじまっているのですが,稲沢市の地酒を造っている内藤酒造さんでは,イチョウ花酵母純米酒「プリンセスギンコ」というお酒を販売しています。
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「プリンセスギンコ」は,イチョウの花から分離した酵母によって醸された純米酒です。ほんのりスモーキーな香りと甘酸っぱい味わいは大人の貴女にピッタリのお酒かも…。
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というのがウリです。
私も,旅に出るとその地の地酒を冷酒で味わう,というマイブームが手伝って,今回「プリンセスギンコ」を1本購入してきました。この時期しか手に入らないということです。
「少し冷やして,食前酒とするのが最適」と,一見強面風,実はやさしかったお店の人に言われたように,夕食のまえに1杯味わうと食がすすみました。連休が終われば人が少なくなるだろうから,また,早朝,こっそりと出かけて,黄色く染まったイチョウを堪能してきたいと思っています。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは