行った場所に住んでいる人の生活を知るには,マーケットに行くのが一番です。というわけで,私は,旅行をするとマーケットに行ってみることにしています。料理もしないので,何も買わないのですが,見て歩いているだけで楽しいものです。マーケットに行ってみると,生きるのに一番必要な知恵は調理ができることだと痛感します。
私が学生時代は,男子は家庭科すらなく,本当にどうしようもない時代でした。という言い訳はさておいて,とにかく若いころに身につけなくてはならない最も大切なことは,食べる手段を身につけることとコミュニケーション能力だと,歳をとって実感するようになりました。

ヘルシンキでマーケットといえば,まずはマーケット広場です。大統領官邸の真ん前にこうしたマーケットがあるというものすてきなことです。マーケット広場のほかにも,さまざまなマーケットがあるので,トラムに乗って行ってみることにしました。
まず行ったのがハカニエミ・マーケットホールでしたが,ここは現在改装中だったのが残念でした。とはいえ,改装中の建物の前の広場に臨時のプレハブ小屋が作られていて,そこで営業をしていました。このなかに,老舗の肉屋さん「レイニン・ニーハ」がありました。感じのよい女性の店員さんがいて,目が合ったので,日本で映画に出てきたお店ですよね,と話しかけたら笑っていました。
次に行ったのが,ヒエタラハティ・マーケットホールでした。ここは,行った時間が悪かったのか,閑散としていました。
そして最後に,オールド・マーケットホールに行きました。ここは改装が終わったばかりで,充実した店内に多くの店がありました。食事をするには時間が中途半場だったのが残念でした。
いずれにしても,ヘルシンキはさすがに野菜は小ぶりのものが多いのですが,魚や肉はいろんな種類のものがたくさんあって,行ってみた甲斐があったというものでした。

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