ホテルに3泊して,4日目となりました。海外に出かける多くの旅では,到着は夕方になるので,3泊しても観光できるのは2日ということが多いのですが,ヘルシンキは到着した日の午後から行動できたので,すでに3日たっぷり観光をしました。そしてまた,なんと3日で10万歩も歩きました。
昨日は,列車に乗ったので,ヘルシンキから郊外に遠出することにも抵抗がなくなりました。今回の旅では,こうして,1日1日,次第に遠くに出かけることができるようになってきました。しかし,それでも,さすがに,まだ,ヘルシンキから列車とバスを乗り継いで4時間近くもかかるムーミンワールドに行こうとは思っていませんでしたが…(結局行くことができました)。そこで,今日は,せめてと思って,列車で2時間ちょっとのタンペレという町にあるムーミン美術館まで行ってみることにしました。

昨日同様,駅に行って,まずチケットを購入しました。やがて指定された列車が来たので乗り込みました。
私はこれまでずっとアメリカを車で旅行していたので,海外で列車に乗って旅をすることはほとんどありませんでした。ヨーロッパには,若いころ一度だけ行ったフランスでTGVに乗ったっきりでした。でありながら,なんとなく,歳をとったら車でアメリカを旅することを卒業して,ヨーロッパを列車で旅したいものだと思っていたのですが,どうやらそれがかなってきました。昨年行ったオーストリアでも,ウィーンからザルツブルグまでの列車の旅をしましたが,なかなか快適でした。海外では,車中から外の風景を見て,そこに住んでいる人を想像するだけで楽しいのです。
今回の旅でも,ヘルシンキから郊外へ行く列車に乗るのもまた,それと同様にとても興味のあるものでした。フィンランドの郊外の風景を見ていると,ほんとうにいい国だということを再認識しました。列車の旅はとてもすばらしいものでした。
やがて,タンペレの町に到着しました。

タンペレには,駅の東出口を出て,線路沿いに南に少し行ったところにムーミン美術館があるのですが,この日は土曜日,平日は9時に開館するムーミン美術館は週末は11時の開館ということだったので,美術館が開館するまで市内観光です。そこで,駅の西口を出て,まず,タンペレの町を歩くことにしました。この日は1日かけて,タンペレを堪能する予定でした。
まず向かったのが,朝早くからやっているというタンペレ・マーケットホールでした。駅を出ると,駅前のメインストリートは工事中でした。工事を何となく見ていると,どうやらトラムの線路を牽いているようでした。この時期に市電を設置するというもの,日本と違ってなかなかのものです。フィンランドという国は日本とは比べものにならないくらいハイテクな国ですが,駅といい,公共交通機関といい,そうしたものの外観は30年前の日本を思い出すようなところがあって,とても落ち着きます。
朝は寒く,半袖の私は少し心配になりましたが,次第に気温が上がったので,これで十分でした。
やがて,タンペレ・マーケットホールに到着しました。お土産を買わない私は,時間的にカフェに入るのも中途半端な時間だったので,ぶらりとウィンドウショッピングをしました。このマーケットホールのとなりに,日本の今風のマーケット,というかデパートがあったのが意外でした。これではおそらく,このマーケットも潰れてしまうのではないかなあと思ったことでした。

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