無題月食sMoon_age 14.2 tlunar-eclipse-reason-mDSC_6572 (4)DSC_6500 (2)

 2020年は半影月食が4回あります。日本で見られるのはそのうちの3回です。1回目は1月11日で,2回目が6月6日,そして,3回目が11月30日です。
 日食は,皆既日食,金環日食,部分日食がありますが,月食には皆既月食,部分月食,半影月食があります。不勉強な私は今年1月11日の半影月食まで,月食は皆既月食と部分月食だけだと思っていたので,半影月食というものがあることを知りませんでした。
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 月食(lunar eclipse)は,地球が太陽と月の間に入り地球の影が月にかかることによって太陽の光が月に当たらなくなることで地球から見たときに月が欠けて見える現象のことです。
 日食とは違い,月が見える場所であれば地球上のどこからでも同時に観測・観察できるるので,日食より敷居が低いです。
 月のすべての部分が地球によって太陽が完全に隠された部分(=本影)に入る場合を皆既月食(a total eclipse),一部分だけが本影に入る場合を部分月食(a partial eclipse),月が地球が太陽の一部を隠している部分(=半影)に入った状態を半影月食(a penumbral eclipse)といいます。私が以前に写した皆既月食の写真が今日の3番目のものです。

 半影月食は半影に入った月面の部分の減光が注意深く観察しなければわからない程度なので,肉眼で見てもほとんどわかりません。
 1月11日早朝に起こった半影月食は薄雲ごしに見られました。肉眼ではほとんどわからないのですが,写真で比べると左下の部分が暗くなっていて,半影が判別できました。これが今日の2番目の写真です。
 6月6日早朝の半影月食が今回のものでした。半影が最大になるのが午前4時25分ということでした。この晩(6月5日から6日)は月食が起きるので当然満月ですが,6月の満月をストロベリームーンといいます。
 薄雲があって,あざやかな満月は見ることができなかったのですが,なんとか写真に収めることができました。明け方3時以降は天気が回復して晴れるという天気予報だったので期待しました。半影月食が起きている4時過ぎという時間は,6月はすでに空はけっこう白んでいるのですが晴れれば月は見えます。しかし,早朝空を見ると,一面雲が出ていてがっかりしました。月は南南西の地平線から30度あたりにあって,月のあるあたりだけ時折薄く鈍く輝くので,そこに月があることだけはわかりました。
 そんなひどい状況でしたが,なんとかおぼろげな月の写真を写して,作晩にうつした満月の写真と並べてみたのが,今日の1番目のものですが,半影月食などまったくわかりませんでした。

 さて,6月といえば梅雨ですが,私には梅雨入りまえのアジサイとホタルです。毎年,この時期のアジサイはとても美しく,こころが洗われます。特に今年は,例年行われるアジサイ祭りもないので,静かに鑑賞ができ,私にはむしろ好ましいものます。また,ホタルも各地のホタル観賞会が中止となっていて,これもまた,静かな環境でホタルの乱舞を眺めることができます。
 ホタルは星空同様,見ることができる場所が限られているのですが,その場所がなかなかわかりません。これもまた星空同様,一般の人が知ってしまうとその場所はもうだめです。さらに,ホタルが飛び交うのを見ることができる期間は短く,また,毎年違い,さらに,見られる状況が異なります。
 6月4日の夜,ホタルを見に出かけました。今年はこの時期,あいにく月が明るく条件はよくなかったのですが,なんとかホタルが舞う姿を見ることができました。
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 梅雨空で晴れないかもしれませんが,6月21日には部分日食でもあります。さらに,6月下旬からはいくつかの明るい彗星も地球に近づいてきて見ることができるようになるというように,空の上はイベントが続きます。また,場所によってはもう2週間ほど後にホタルが見られるところもあって,そのころは月の光もないので,それも楽しみです。
 タイトル戦初挑戦も加わって,対局目白押しの藤井聡太七段の将棋中継も楽しまなくてはならないし,私には楽しい6月になりそうです。

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