######
私はこれまで海外に目が向いていたので,日本国内を旅することはあまりありませんでした。また,魅力も感じていませんでした。それでも,いくつか気になる場所はあったので,今行かなければ,きっと将来も行くことはないだろうと,あえて機会をみつけては,足を運んでいました。
2020年は,まず,1月に静岡県の旧東海道の蒲原宿と二川宿を歩きました。また,その数日後,旧中山道の御嶽宿から伏見宿まで歩き,帰りに明智荘へ寄りました。2月には,念願だった高知県の四万十川と足摺岬へ遠出し,宇和島まで足をのばしました。 また,旧中山道の加納宿から河渡宿,美江寺宿まで歩き,その折に,金華山に登りました。3月になると,余部鉄橋へ行き,帰りに豊岡,福知山城,黒井城へ行きました。そして,その1週間後に,新潟県の親不知子不知海岸へ行きました。また,岐阜県の山県市にある大桑城に登り,さらに,丸岡城,東尋坊,一乗谷,そして,小谷城に行きました。4月のはじめには,岐阜県の妻木と愛知県の新城へも行きました。5月の末は木曽駒高原へ行き,帰りに鳥居峠を歩き奈良井宿へ行きました。7月は北海道,8月は京都府の伊根と滋賀県の木之本,10月には再び木曽駒高原へ足を運びました。
結構いろんなところへ出かけたものです。そしてまた,特に意識していたわけではないのですが,「エール」と「麒麟がくる」ゆかりのさまざまな場所にも偶然行きました。
そのなかで,もっとも印象に残っているのは,高知県の四万十川です。
昨年行った岩手県の水沢や花巻とならんで,高知県の四万十川は,私が好きになった場所です。ともに,あの,のどかさが最高です。私は,日本国内では,リピートしたいと思うようなところはあまりないのですが,この二か所は,いつかまた時間をとって,ゆっくり旅をしてみたいと思うところです。
四万十川は,高知県の東部にある山を水源として太平洋に流れ込む川で, 高知の大自然を象徴する存在となっています。 日本の河川のほとんどは,急流でまっすぐ流れているのですが,四万十川はうねうねと蛇行しながらゆったりと流れています。いかにも自由という感じです。その美しさから,四万十川は「日本最後の清流」ともよばれます。
四万十川では,遊覧船のツアーや沈下橋を通過する屋形船下りなどを利用して様々に楽しみむことができるし,また,四万十川で獲れる天然の鰻と鮎で地元グルメを満喫したり,山々と川の流れが織りなす手つかずの自然を堪能することができます。
四万十川に行くにはまず高知市に行くことが必要ですが,高知市も魅力がある町です。駅前には土佐藩の幕末の英雄である武市半平太,坂本龍馬,中岡慎太郎の像が出迎えてくれて,郷土の誇りを感じます。その高知市でおいしいものをあじわうのもまた,魅力です。
このように,2019年の東北に続き,2020年はすでに書いた北海道の道北とともに高知県の四万十川で,日本の今も残る数少ない自然の魅力を感じることができた年になりました。
過去のブログの一覧は ここ をクリックすると見ることができます。