●まるでサンダーバードの秘密基地●
ハラワ湾からの帰りである。モロカイ島には信号機がひとつもなかった。それで何の問題もないのである。
私がこの旅で持参していたのは古い,というか2015年から2016年の「地球の歩き方」ハワイ編Ⅱであったが,このシリーズ,2020年に起きたコロナ禍で,全く売れなくなった。たしか2021年の新刊は発売されていないように思うが,やがてコロナ禍が収まって再び人々が海外に出かけたとき,そこに書かれた内容のどれだけが使用できるのであろうか? そのとき,この本にある多くのホテルやレストランはまだ営業をしているであろうか?
おそらく,また,この自粛のリバウンドで,多くの人が海外に出かけることであろうが,そのときは,2020年の秋に日本で起きたGo To Travel のように,さまざなまツアーが発売され,どこもごった返すに違いない。私はそのとき,再びどんな旅に出かけるのだろうか?
いずれにしても,今,私がなつかしい,また行ってみたいと思う場所のそのほとんどは人のほとんどいない大自然と,そして,歴史のいっぱい詰まったオーストリアだけなのである。
話を戻す。
このときに持参した「地球の歩き方」ハワイ編Ⅱに載っていた「モロカイ島を満喫する旅のモデルプラン」3日間コースの2日目は次のようにあったから引用してみる。
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【2日目】
東モロカイへドライブに出かけよう。カウナカカイからはノンストップで往復2時間30分ほどの道のりだが,東モロカイの美しいビーチで泳いだり,有名な教会を見学していると,時間が経つのはあっという間。
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それが今日の写真のビーチであるが,まるで,ここはサンダーバードの大西洋の孤島の秘密基地でった。
ここクミビーチはヤシの木に囲まれた白砂のビーチで,ほとんど人がいないから,プライベートビーチ気分が味わえるところだ。考えてみれば,オアフ島やマウイ島のえらく高価なリゾートホテルのプライベートビーチなんぞより,ずっとここのビーチの方が贅沢な気がする。もちろんライフガードもいなし,シャワーやトイレもない。当然,自働販売機すらないから,飲み物食べ物を持参する必要があるが,それにも増して,このすばらしさは類をみない。
このあたりにロックポイント(Rock Point)とよばれるモロカイ島のサーフスポットがあり,サーフィンに適したよい波が立つ場所だというが,サーファーのひとりも見かけなかった。また,遠くにはマウイ島やカメが浮かんでいるように見える無人島モクホオニキ(Mokuhooniki Island)が見える。
さらに,絶滅危惧種の鳥ネネに遭遇するチャンスもあるという。私はこれまで世界各地で奇跡的にいろんな鳥を見てきたが,残念ながら,このときはネネを見ることができなかった。いや,気がつかなかった。
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ネネ(nene)は,ハワイ州の州鳥である。人間がハワイにやってくるよりもはるか昔にハワイにたどり着いたカナダガン(Branta canadensis)がハワイで独自に進化したものと考えられている。
ハワイ島のマウナロアやマウイ島のハレアカラなどの高山の溶岩が多いスロープに住む。
全長は64センチメートルほどで体重は大きなものでは2キログラムになるという。
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Snow Moon.
The explanation behind February's full Moon name is a fairly straightforward one.
It's known as the Snow Moon due to the typically heavy snowfall that occurs in February.