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ホームセンターに行くと多くのキャンプ用品が売られています。また,郊外に出かけるとオートキャンプ場があったりします。
以前,どこか星が美しく見られるところがないかなあと思って,夜ドライブをしていたら,そうしたオートキャンプ場を見かけたことがありました。しかし,どこも狭く,すし詰め状態。海外のキャンプ場を知らない人はこんなものだと思っているのでしょうが,アウトドアとは名ばかりで,これでは箱庭だと思いました。
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今日の写真は,オーストラリアやアメリカのキャンプ場の写真です。
オーストラリアやアメリカでは,郊外に出ると,こうしたキャンプ場がたくさんあります。どこも広く自然が一杯です。野生の動物もいるし,川には魚がたくさん泳いでいます。意味のない看板やら壊れたような古びた設備もありません。
とはいえ,どこもキチンと整備され,管理されていて,利用するには書類を提出して使用料を払う必要があります。また,厳格なルールがあって,ゴミひとつ残さずに帰る必要があります。
また,トイレもきれいで,利用者も,そうした環境を守る義務があるし,それをよく守っています。そんな習慣が出来上がっているのでしょう。
日本ではほとんどみかけないピックアックトラックやキャンピングカーが多くの家にあるのは,こうしたキャンプ場にでかけるための道具なのです。ピックアップトラックの荷台にテントやらキャンプ用品を載せて,キャンプ場に到着したら,テントを設置します。あるいは,キャンピングカーを利用するなら,それは移動ホテルと同じで,キャンピングカーの中にはシャワールームやらキッチンまであります。
私は,幸いなことに,アメリカでキャンプをした経験が何度かあるのですが,いつもとても楽しいものでした。
しかし,アウトドアというのは,楽しい反面で,厳しくて,やはり,子供のころからの経験がないと,なかなかうまくできないものです。そもそも,人の能力を測るのに,日本のような偏差値よりも,サバイバルで生きる手段をどれだけ知っているかどうかに価値がある国なのです。
これが,西部開拓時代からのフロンティア精神なのでしょう。
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こんなキャンプを経験してしまうと,日本のような国で,なけなしのお金をはたいて,使いもしないアウトドア用品を買う意味がわからなくなります。また,小さなキャンピングカーを買って,道の駅に停めて野宿している様は,哀れにすら感じます。
この夏,散歩をしていたら,狭い庭でバーベキューを楽しむ家族を見かけました。しかし,そんなことをするのもおそらく1,2回のことで,バーベキュー用品はまもなくゴミと化してしまうことでしょう。アメリカなら,どこの家も裏にはあって,そこで週末にお肉を焼くのは旦那さんの仕事です。つまり,それが日常となっているのです。
キャンプを楽しむ場所も裏庭もない日本では,ピックアップトラックもキャンピングカーキャンプ用品も不要だから,私のような本当はお金のない「いんちき富裕層」には,散財することもなく,むしろふさわしい国なのでしょう。庭もなく,アウトドアもできない私は,そう考えて,強がるのです。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは