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NHKで放送している「世界ふれあい街歩き」という番組で「スコットランド移民の理想郷ダニーデン〜ニュージーランド」が取り上げられていました。この番組は2016年に放送されたものの再放送でした。番組の紹介は
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ニュージーランド南島のダニーデンはスコットランドからの移民が建設した街。独自のタータンチェックを持ち,祖国の伝統と生活スタイルを大切にしながら楽しむ人々と出会う。
ニュージーランド南島のダニーデンは,19世紀にスコットランドから渡ってきた移民が建設した街。今も街角にはバグパイプの音色が流れ,朝食には麦のおかゆポリッジ(oatmeal)を食べ,開拓の歴史を反映した独自のタータンチェックを誇りにするなど祖国の伝統と生活スタイルを大切にする人々と出会う。
街のもうひとつの自慢は世界一急な坂道。まるでジャンプ台のような急坂を息を切らしながら駆け上がったり,家族の思い出を作る人々と出会う。
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です。
ダニーデン(Dunedin)。私は,ニュージーランドの南島はほとんどの場所に行った気になっていたので,当然,ダニーデンも行ったことあると思い込んでいました。それにしては,記憶にない街の名前だな? と思って調べてみたのですが,実際は行っていませんでした。
この番組にも出てきましたが,ダニーデンで私が惹かれたのはボルドウィンストリート(Baldwin St.)でした。ギネスブックにも登録されたという世界で最も角度がきつい坂道は,なんとしても登ってみたいと思いました。
また,番組では,ダニーデンからタクシーでクイーンズタウンまで出かけたのですが,要するに,ダニーデンだけでは番組が成り立たなかったということでしょう。
私は,ニュージーランドに2016年,2018年,いずれも秋,つまり,現地は春,に2回行ったことがあって,ともに,とてもいい思い出がたくさんあります。
ニュージーランドは日本の田舎の緩い感じに似たとても親切な人たちが多い国です。はじめて行ったときに,クライストチャーチから海岸線に沿ってずいぶんと南まで行った記憶があるのですが,実際はオアマル(Oamaru)止まりでした。
オアマルにブルーペンギンコロニー(Blue Penguin Colonie)があって,それを目当てに行ってみたのですが,どうやらシーズンオフだったらしく,私のためにわざわざ巣箱を出してくれました。
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しかし,今考えると,2度も行ったのにも関わらず,私の頭には星空… というのが最優先だったので,それ以外の場所をこころおきなく旅してこなかったなあ,と残念に思います。そして,すっかり忘れていたニュージーランドのよさを,この番組を見て再発見し,目覚めてしまったのです。
ということで,今ごろになって,3度目はない,と思っていたニュージーランドに,また,行きたくなりました。
当時のことをいろいろと思い出してみると,生まれてはじめてニュージーランドに行ったときが,最も印象深いものでした。そして,そのときに数日滞在したクライストチャーチのことを懐かしく思い出しました。
「世界ふれあい街歩き」を見ていて,いい所だな,とは思っても,だからといって,行ってみたいなあと思うところはあまりありません。しかし,今回のダニーデンは数少ない行ってみたくなったところだったのです。
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コロナ禍で,しばらく海外旅行ができなかったのですが,このところ,また,次第に旅行ができるようになってきたようです。しかし,私は,コロナ禍以前,あれほど行っていた海外旅行なのに,行く意欲がどんどんなくなってきていて,もういいや,あるいは,自分はこの先どこに行きたいのだろう,と自問自答を繰り返すようになってきました。そして,本当に行きたいと思う場所ができたら,そのときは行ってみよう,そう思うようになりました。
果たして,それがいつのことか,あるいは,そんな気持ちになる日はもう来ないのか…。
この番組に出会ったのは,そんな折のことでした。
本気で行くことを考えてみようかな。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは