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世の中がコロナ禍に毒される数か月前の2019年11月22日。私は,東武鉄道を使って,日帰りで大内宿へ行きました。列車は行きも帰りもガラガラで,東北地方はとても素朴で,楽しい旅になりました。
私が東武鉄道に乗るのは,それ以来のことです。
あのときも,東武浅草駅から乗ったものだと思っていたのですが,調べてみたら,北千住駅からでした。
さて,今回の旅で,私が乗る「リバティりょうもう」1号の前に出発した午前6時30分発の「リバティけごん」1号は日光へ向かうので,外国人の旅行客が多く乗っていました。しかし,私の乗る列車は,ガラガラでした。わたらせ渓谷鐡道に乗ることを目的とするような旅人は私以外にはいませんでしたし,日光に向かうものではないから,観光用ではなさそうでした。
実際,途中から,仕事に向かうらしい人が大勢乗ってきて,車内は,けっこう埋まりました。しかし,そのほどんどは,太田駅でおりてしまい,それ以降は,また,乗客は私だけになりました。
私にははじめて乗る区間だったので,これはなかなか興味深いものでした。館林,足利なんて,行ったこともなければ,これからも無縁のところでしょう。
そうこうしているうちに,約2時間後,相老駅に到着しました。ここで,わたらせ渓谷鉄道に乗り換えます。わたらせ渓谷鐵道の始発駅は,相老駅ではなく,そのふたつ前の桐生駅ですが,東武鉄道は通りません。相生駅から乗ろうとすれば,東京駅からJR宇都宮線で小山駅まで行き,小山駅からJR上毛線で桐生駅まで2時間30分程度かかります。
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この地にある愛宕神社に,根元がひとつで,地上2.5メートルのところから2本にわかれる,樹齢は300年も経つという黒松と赤松の縁起のよい木があって,「相生の松」と命名されたことで,相生という地名が生まれました。しかし, 相生駅は他県にもあるため,共に老いるということで,相生にある駅だけは相老駅と命名されたということです。
相生駅は,東武鉄道とわたらせ渓谷鐵道の共同使用駅で,改札口を共用しています。
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ということですが,私は,勝手がわからず,陸橋を渡って,とりあえず,改札口を出ました。
実際は,改札口を出なくても,別のホームに降りて待てば,そのままわたらせ渓谷鐵道に乗り換えることができたようです。
相老駅に到着したのが午前8時47分で,わたらせ渓谷鐵道がやってくるのが午前9時ちょうどでした。やがて列車がやってきたので,乗り込みました。わたらせ渓谷鐵道は,現在,気動車9両,客車4両,ディーゼル機関車2両の計15両を有しているということですが,今回乗ったのは,その中でが最も古い「わ89-300形気動車」でした。
乗客は,私を含めてふたりでした。
壊れるんじゃないか,というほどガタガタいいながら,渡良瀬川に沿って,列車は進みました。
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渡良瀬川(わたらせがわ)は,利根川の支流,流路延長107.6メートル,流域面積2,621平方キロメートル。上流にある足尾町の渡良瀬という地名に由来し,日光を開山した勝道上人が川を渡ろうとしたところ,渡るのにちょうどよい浅瀬があったので渡良瀬と名づけたといいます。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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