【Summary】
The Namahage Museum and the Oga Shinzan Folklore Museum on the Oga Peninsula in Akita Prefecture introduce the 200-year-old tradition of Namahage to visitors. Namahage is a visiting deity that admonishes laziness and wards off misfortune. Inside the museum, masks from various villages are on display, and the folklore museum offers live performances, providing an engaging way to experience this unique culture and history.
男鹿半島の中央部に,なまはげ館とそれに併設された男鹿真山伝承館がありました。私は秋田といえばなまはげ,ということは知っていましたが,なまはげが男鹿半島の行事だということまでは知りませんでした。
せっかく来たからということで,行ってみました。ほとんど観光客を見なかった男鹿半島でしたが,着いてみると,ここには多くの観光客が来ていて,これまでほとんど人を見なかったから,彼らはどこから湧き出たのだろう? と不思議でした。
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なまはげは,200年以上の歴史を有する男鹿半島周辺で行われてきた年中行事です。
冬に囲炉裏にあたっていると,手足にナモミ,アマとよばれる低温火傷ができることがあります。それを剥いで怠け者を懲らしめ,災いをはらい祝福を与えるという意味でのナモミ剥ぎからなまはげ,アマハゲ,アマメハギ,ナモミハギなどとよばれるようになったといいます。
なまはげというのは,怠惰や不和などの悪事を諌め,災いを祓いにやってくる来訪神で,丹色に塗った木の皮や木製の面をつけ,ケデ(またはケンデ,ケダシ)と称する藁衣装を着ます。
かつては小正月の行事でしたが,現在は大晦日の晩に,大きな出刃包丁(あるいは鉈)を持ったたなまはげに扮した村人が家々を訪れ,「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」「悪い子(ゴ)は居ねがー」と奇声を発しながら練り歩き,家に入って怠け者や子供,初嫁を探して暴れます。家人は正装をして丁重にこれを出迎え,主人が1年の家族のしでかした日常の悪事を釈明するなどしたのちに酒などをふるまって送り帰します。
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かつては男鹿半島のほとんどの集落でなまはげが行われていましたが,少子高齢化の影響で現在はほぼ半減しているといいます。
そうしたなまはげの行事を,観光用に体験できる施設がなまはげ館と男鹿真山伝承館です。
なまはげ館は,なまはげをテーマに地域の歴史や風土を紹介している施設で,なまはげの展示コーナーには各集落で実際に使われていたものなど150枚を超えるの多種多様な面が勢ぞろいし,伝承ホールでは,男鹿の大晦日のナマハゲ習俗を紹介する映画「なまはげの一夜」が上映されています。
男鹿真山伝承館では,なまはげの実演が見られました。これはなかなかおもしろいもので,期待以上でした。
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「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは
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