【Summary】
On Aug 30, 2025, at the Kyoto Symphony Orchestra concert, HIMARI impressed with both depth and virtuosity—lyricism in Dvořák and dazzling technique in Wieniawski, with a moving encore. I eagerly await her Sibelius with NHK Symphony.
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2025年8月30日,京都市交響楽団第703回定期演奏会を聴きました。
曲目は,ドヴォルザークのロマンスヘ短調,ヴィエニャフスキ(Henryk Wieniawski)のファウスト幻想曲,モーツァルトのレクイエム,指揮はヤン・ヴィレム・デ・フリーント(Jan Willem de Vriend)さん,ヴァイオリンの独奏はHIMARIさん,レクイエムの独唱は石橋栄実さん,中島郁子さん,山本康寛さん,平野和,合唱は京響コーラスでした。
それにしても,このプログラムは何だ! と思いました。凄すぎます。
毎回同じことを書いているようですが,京都市交響楽団の演奏会のプログラムは,とても魅力的です。ほとんど外出をしなかった暑すぎるこの夏でしたが,それを押して京都まで行くという気力わいたこの夏一番の楽しみでした。
●ドヴォルザークのロマンス
ドヴォルザークがロマンスを作曲したのは,1879年,38歳でした。
ヴァイオリンと管弦楽のための単一楽章作品で,元々弦楽四重奏曲第5番のアンダンテを基にしています。ドヴォルザークらしいとても美しく優美な旋律が12分ほどの演奏時間の中でソナタ形式で展開されます。
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●ヴィエニャフスキのファウスト幻想曲
ロマン派の作曲家ヴィエニャフスキは,1835年にポーランド・ルブリンで生まれ1880年にモスクワで亡くなったのヴァイオリニスト兼作曲家です。超絶技巧とポーランドの民族音楽の要素を融合させた作品が特徴です。
ファウストの主題による華麗なる幻想曲は,ヴァイオリン独奏とオーケストラの編成版があります。
グノーのオペラ「ファウスト」からインスピレーションを得た作品で,オペラに登場する「花の歌」や「ワルツ」などの有名なメロディを巧みに組み合わせたものです。
「ファウスト」は,ドイツの伝説に基づく,知識欲が深すぎて悪魔メフィストフェレスと契約を交わした人物です。ファウストは,現世の知識や快楽を得ますが,魂を代償に地獄に落ちる運命が待っています。
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[第1部]
ファウストは知識欲の果てに絶望し,メフィストフェレスと契約を結び,現世の快楽を追求します。 素朴な娘グレートヒェンと恋をしますが,家族の破壊,罪悪感をめぐるドラマが展開されることになります。
[第2部]
メフィストの助けで再生を図り,絶世の美女ヘレネーとの恋が描かれます。 国の戦勝や大事業に乗り出しますが,最後には盲目になり夢を追い求めながら死を迎えます。
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この2曲をヴァイオリンで演奏するのがHIMARIさんでした。HIMARIさんは,2歳半でヴァイオリンをはじめ,15歳でプロデビューて以来,国内外の複数のコンクールで優勝し,アジア人最年少としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とも共演したりと,世界的に活躍しているということで,期待しました。
ドヴォルザークのロマンスでは,暖かくロマチックな音楽が奏でられました。低音は深く,高音はぶれず,リズムは安定し,大したもんだ,と思いました。
それに対して,ヴィエニャフスキのファウスト幻想曲は超絶技法が求められる曲でしたが,楽々と弾きこなしているように見えました。どうして,14歳でこれだけの技術があるんだろう,と感動しました。
この2曲は,HIMARIさんの「この若さで深い音楽的表現と技巧的な完成度が融合している」といわれている,その特徴が如実に表されたすばらしいプログラムでした。
終了後,拍手が鳴りやまず,やっとアンコール曲イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番が演奏されたのですが,これがまたすごかった。人のこころを打つ演奏でした。
次に私がHOMARIさんを聴くのは,2026年6月19日,NHK交響楽団の定期公演,シベリウスのヴァイオリン協奏曲ですが,今回とはまったく性格の異なる曲なので,楽しみがより増しました。1年後の次回は,果たしてどんな演奏になるのでしょうか。
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