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次の目的地,デッドウッドにむかう途中の町サンダンスに,1軒だけあるというアロという名前のレストランで昼食をとった。地元のレストランというのは,その地に住んでいる人の様子がよくわかるし,食べ物もおいしいし,素敵なところだ。きょうは日曜日でもあったので,お店の中は家族連れが大勢いた。
デッドウッドは,1876年に金が発見されてゴールドラッシュが勃発,こうしてできたこの町には,当時,西部映画に名を連ねる人々が暮らしていた。現在は,歴史的なランドマークとして観光地化されていて,ワイルドウエストの雰囲気とアンティークな町並みが,西部開拓時代のアメリカを思い出されるところだ。
有名な殺し屋ワイルド・ビル・ヒコックがポーカーの最中に殺されたサロンもそのまま残っていて,殺されたときに座っていた椅子が展示されていた。殺されたといわれる場所でカウボーイ帽子をかぶって写真を撮った。このサロンは,床も当時のままで,西部劇そのままだったし,素敵だった。子供の頃に駄菓子屋で買った絵本に載っていたアメリカの西部の風景が蘇った。
ミッドナイトスターというサロンは,ケビン・コスナーが経営していて,主演した映画で使用された衣装などが展示されていた。
デッドウッドには「幽霊ホテル」というのもあって,幽霊の出るという廊下で写真を撮った。ひょっとしたら,写真に幽霊が写っているかもしれない。
きょうは,このようにして,ツアーガイドの高木さんのおかげで,ディープなサウスダコタ州やワイオミング州を味わうこともできたし,すっかり,アメリカの感覚も戻ってきた。
もう一度来ることができるのであれば,ケビン・コスナーやいろんな西部劇の映画をたくさん見てから,このあたりに宿泊して,ゆっくりとワイルドウエストを味わいたいものだと思った。
午後4時前,ホテルに戻った。
少しゆっくりとして,その後,ホテルの近くを散策しようと思って,インターチェンジの橋を北に渡った。ホテルやファミリーレストラン,そして,モールがあった。
まず,モールへ行った。広すぎて,着くまでが大変だったが,中は,閉店している店舗があったり,人があまりいない場所があったりと,これも不景気の影響なのかな? と思った。フードコートで食事をしようと考えたが,日曜日だけは午後6時に閉まってしまうので,片付けが始まっていた。
ホテルへ帰る途中,デニーズがあったので,そこで夕食をとることにした。
夕食後,ホテルに戻って,ベッドに寝転んで,テレビを見ていたが,こちらのテレビは,映画をやっているかコマーシャルをやっているばかりで,以前は,そんなことは感じなかったが,あまり面白くない。やたらとロムニー候補のネガティブキャンペーンのCMをやっていた。
きょうは,日曜日なので,CBSのレイトショーもやっていないし,結局,ESPNでMLBのニュースを見るか,CNNを見るかしかない。これでは日本とかわらないなあ,と思った。
テレビでは,イチローがヤンキースにトレードされたという話で持ちきりだった。イチローは,すでに,シアトルではする仕事がない。トレードするにもあの高い年棒には手を出す球団はないだろうと思っていた。
MLBで,イチローがやり残した仕事はワールドシリーズだけだ。だから,彼にとってみれば,たとえ,守備位置が変わり,打順が下位になっても,歓迎すべきトレードに違いないが,8月にマリナーズ観戦ツアーを計画していた人たちには大ショックだったろうと,すでにシアトルでイチローを見た私は,余裕でそう思った。