ノースダコタ州に到着したところで,この旅の経路を説明してみよう。
すでに書いたように,行きは関西国際空港からシアトル,ソルトレイクシティを経由して,サウスダコタ州ラピッドシティに到着した。
日本からアメリカに入国するには,直行便ならば,現在,成田国際空港,羽田国際空港,中部国際空港,関西国際空港からの便がある。
成田国際空港からは,シアトル,ポートランド,サンフランシスコ,サンノゼ,ロサンゼルス,サンディエゴ,デトロイト,ダラス,ヒューストン,デンバー,アトランタ,シカゴ,ボストン,ニューヨーク,ワシントンDCへの直行便がある。
羽田からは,シアトル,サンフランシスコ,ロサンゼルス,ニューヨークへの直行便があるが,日本の出発は深夜になる。
また,関西国際空港からは,シアトル,サンフランシスコ,そして,中部国際空港からは,デトロイトへの直行便がある。
とりあえず,アメリカにたどり着きたいのなら,関西方面であれば,関西空港からのシアトル便が絶対おすすめである。なにせ,近い。中部国際空港からのデトロイトは,時間がかかることが最大の欠点だ。
上記の直行便のある大都市へ旅行する以外の都市に行くのなら,到着した空港から乗り換える必要がある。乗り換え時間は結構かかり,6時間待ちくらいは普通のことだと思ったほうがよい。
また,アメリカの国内便は,日本語が通じることは決してないと思ったほうがよいので,旅慣れていない人には,ものすごい勇気が必要であろう。また,アメリカの空港はやたら広いので,乗り換え方法をしらないとえらいことになる。
写真はソルトレイクの空港であるが,空港内を歩いて移動すると1時間くらいかかることもある。そして,たいていは,乗り換えをすると,目的地への到着は夜遅くになってしまう。
ネット上にも,シカゴへ深夜に到着して,ダウンタウンに安全に行く方法はないか,といった書き込みを見かける。私も,シカゴに深夜に到着して,電車でダウンタウンに向かったことがあるが,気持ちのよいものではなかった。そのときの車内は,お互いがお互いを「怪しげに」思っていた乗客ふたりが,結局,話しかけて,お互いほっとして,ダウンタウンに到着した思い出がある。
一番楽な方法は,どこであれ,到着した空港でレンタカーを借りることなのだが,ロサンゼルスのような都会では,空港にはレンタカーのオフィスがなく,外に出て,無料のレンタカーのシャトルバスでレンタカーの営業所に行くことになって,それがわからず,心配になることもある。
今回のように,ラピッドシティとか,この後に旅行記に登場するノースダコタ州都のビスマルクのような小さな都市の空港に降り立てば,人も少なく,レンタカーも空港に直接カウンターがあって,とても便利なものである。
今回は,サウスダコタ州のラピッドシティという小さなとても美しい街を拠点に,サウスダコタ州の観光を行い,その後,レンタカーを借りて,北上して,ノースダコタ州に入った。
直接,日本からノースダコタ州に行くには,おそらく,ミネアポリスでビスマルク便に乗り換えることになるであろう。そうすれば,結構容易にノースダコタ州へ行くことができるのだが,それ以後は,レンタカーを借りる以外どこかへ出かける方法はない。
この旅行記にもあったように,サウスダコタ州であれば,日本語のできるツアーコンダクターさんもいるし,現地のグレイラインツアーなどもある。しかし,ノースダコタ州の観光旅行を取り扱っている日本の旅行社なんて,絶対に存在しない。日本のどの旅行社にも,ノースダコタ州の情報などないであろう。
さて,いよいよ,次回から,ノースダコタ州の旅がはじまる。
はたして,ノースダコタ州は,どんなところだったのだろうか?