道路はまだ延々と工事中ではあったけれど,それでも,相変わらず雄大なことに変わりはない景色を眺めながらさらに進んでいくと,州道22は,やがて行き止まりとなり,東西を通る州道23とぶつかった。
この道を左折して西へ行かなくてはならないのだが,まだ,時間に余裕があったので,ひとまず反対側に右折して,ニュータウンという名前の町まで行ってみることにした。
右折すると,すぐに大きな湖が現れて,長い橋がかかっていた。
これがサカカウェア湖だった。
湖畔には,野生動物保護区や公園やリゾート施設があった。橋の手前にはインディアンに関する役所があったり,湖畔にまで降りられる道があったりした。
私は,ここにあったガソリンスタンドで車を止めて小休止した。飲み物を買ってから再び出発して,橋を渡ってさらにしばらく走ると,ニュータウンという小さな町の賑わいに出た。
道路の両端に駐車帯のあるこの場所が,ニュータウンのダウンタウンなのだろう。
銀行やら,スーパーマーケットやら,ガソリンスタンドやらがあった。でも,ここもどうやらそれだけの町だった。
ここで引き返し,州道23を西に進むことになった。
改めて逆の車線から外を見ると標高が高いところから見下ろす形になって,橋が湖に溶け込んでいて,すばらしい景色だった。
そのような州道23を進んでいくと,この道は,その後,一旦南下をして,ふたたび西に逆L字型にもどった。そのまましばらくしたら,ワットフォードシティという町に着いた。
もう少し先まで行けば,今,シェール石油開発で人が押し寄せ,泊まるところもないと日本のNHKBSの番組で放送していたウィリストンという町にたどり着くはずだ。
ワットフォードシティにも大きな石油会社があって,州道23は石油を運ぶトレーラーで一杯だった。
このワットフォードシティで,さらにウィリストンをめさして西に進む州道23を離れ,左折して,進路を南に取り,今度は国道85を走る。
そうして,しばらく行くと,右手西側に,延々と,バッドランド国立公園で見たのと同じような風景が広がり始めた。
これがテオドア・ルーズベルト国立公園だった。