




☆1日目 3月13日(木)
このように,出発までにいろんなことがあってあわただしく,今日から出発だという高揚感もなく,出発の朝が来た。
いつものようにして,座席指定特急に乗って,セントレア・中部国際空港に着いた。
空港の国際線のフロアにつながる入口に,デルタ航空の自動チェックインの器械が設置してあって,デルタ航空の係員が説明をしていた。アメリカでは当たり前の自動チェックインだが,日本では,まだ,なじみがないから,普及活動に忙しそうであった。
私は係員に声をかけて,デルタスカイチームのカードを提示すると,係員が代わって操作をしてくれて,搭乗券の発券がすんなりと終わった。ついでに,自動チェックインについてのアンケートの依頼があった。
私は,これだけのことをするのにも,日本という国の過剰な「おせっかい」を感じた。
アメリカなら,自動チェックインの機械が置いてあるだけで,みなそれぞれが自分で操作をしている。アメリカ人の行動が小学生のように無邪気ならば,その反対に,日本人は成人式や入社式にまで親がついてくる過保護社会である。
その後,カバンを預けて,出発までの時間は,まず,空港を散策した。
今回は,はじめに,ちょっとしたお土産を買った。
サンアントニオについても,現地の友人が迎えにきてくれる保障はなかったが,私は,来ることを確信していたから,日本製の浮世絵の書いてあるコースターと手鏡を買った。
空港の2階の広場では,いろんな航空会社のマイレッジにポイントが交換できるというサービスのついたクレジットカードの勧誘をやっていて,しばらく話を聞いていたが,契約するにはこの日に申し込む必要があるといわれた。
いくらお得な話であったとしても,出発間際にクレジットカードを作るなどいうことは,たとえ私であってもしない。以前,ブログに書いたように,しばらく使っていないという理由で,何の事前の連絡もなく勝手に解約させられたセゾンカードのように,クレジットカードも入会するするときはいい話を持ちかけてくるのに,会社の都合で勝手にその約束を反故にされるというのが,この国の会社のやり方だから,私は,この国の会社は全く信用していない。みせかけだけの「おもてなし」はごめんだ。
その後,空港のラウンジに行った。意外にもラウンジにはwifiが繋がるようになっていたので,快適であった。
この国で最も必要なインフラの整備は,フリーwifiの設置である。
やがて,搭乗の時間が近づいてきたので,出国のセキュリティを通った。パスポートを手にしたままX線のゲートを通ってしまったので,なんらかの反応があったらしく,パスポートをチェックされた。
こうしたチェックを受けるたびに,空港ごとに違いがある。
9/11が起こったころは,飛行機に乗る時点でも,再び,チェックがあって,ゲートの入口が長い列になっていたのを思い出した。そのときは,漬物を持っていた人が取り上げられたり,などということもあったのを思い出した。
今は,アメリカのセキュリティも,以前よりもずっと簡略化されているように感じる。
搭乗ゲートのあたりもwifiが繋がるようになっていた。
やがて,搭乗の案内があって,座席の関係で一番最後の案内放送で,やっと私は,ボーイング747の乗客となった。搭乗したのは日本時間で午前12時30分であった。これからデトロイトまで12時間である。