NHK総合のドラマ「55歳からのハローライフ」。第2話のあらすじは,次のとおりです。
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 55歳の高巻淑子(風吹ジュン)は,夫(松尾スズキ)が定年退職して,ひとり息子も海外赴任すると,念願だった柴犬を飼うことにする。近所の愛犬家とも交流するなかで,淑子は義田(世良公則)というデザイナーの男にほのかな恋心を抱く。しかし,柴犬は心臓肥大の難病にかかってしまう。淑子は犬嫌いの夫と喧嘩して,愛犬と共に三畳間のクローゼットに閉じこもる。寝食を惜しんで懸命に介護にあたる淑子。見かねた夫も介助をし始めるのだが…
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 風吹ジュンさんはこの番組の宣伝もかねて,土曜スタジオパークに出演されていました。
 若き日にアイドルとして登場した風吹ジュンさんももう62歳なのだそうです。この番組で,若いころは,自分を高めたり認めてもらうために,大変な思いをするけれど,この歳になると,楽しいことばかり,という内容のお話をされていましたが,まさに,同感です。
 その,風吹ジュンさんが主人公の第2回の内容は,ペットです。

 実際,ペットを飼うというのは,好きな人とそうでない人の違いが大きく,好きな人同士が結婚すればよいのでしょうが,この物語のように,犬嫌いの夫の元で,犬を飼うというのはなかなか大変なものでしょう。
 私はペットは苦手なので,ペット好きの人とは結婚できないなあ,と若いころに思ったので,このお話のようなことは私にはあり得ないのですが,世の中には,歳をとったときにこうした問題を抱える夫婦は結構多そうです。これだって,第1回のキャンピングーと同様,長年の夢だったものを退職後に実現しようとして,夫婦の間の夢の違いが問題になったということと,本質的には同じです。
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 旦那は誰が読むとも思えないブログを書き…,には笑ってしまいましたが,妻は夫の嫌いな犬を飼い,一緒にホームパーティに出て… いわば,仮面夫婦というやつですね。
 犬が病気になって,いろんなことがあって,そして,そうしたことを通して,お互いの気持ちがわかってくる…,まあ,そんなあらすじは見なくてもわかります。しかし,口下手な夫が,自分の気持ちを言えず,というのは,55歳というよりも,もう少し歳をとった人に多い日本男子の姿ですね。
 でも,もう少し,旦那さん,奥さんにやさしくてもいいんじゃないかなあ。

 このお話には,第1話に出てきたカップルがちょっぴりでてきて,物語が繋がっているということがわかります。この2組の夫婦は同じマンションに住んでいるのですが,暮らし向きが少し違っているように見せようとドラマの美術さんたちが工夫されたそうです。
 隣の芝生は青いといいますが,外見から見ると仲がよくて幸せそうでも,みんないろいろあるんだな,と思わせるところが,このお話で一番いいたいことだったと,私は思いました。

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