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●「モンティチェロ」を知っているか?●
 コロニアル・ウィリアムズバーグを出発したので,今日の予定が好ましい意味で空白になった。このアメリカ独立13州には,日本人は知らないがアメリカ人は誰しも学校で学んだ有名な場所がたくさんあって,行ってみたいところだらけなのだ。日本でいう奈良などの歴史地区と同じであろう。
 そのひとつが「モンティチェロ」(Monticello)である。

 私はもちろん! 「モンティチェロ」なんていうところはこの旅で来るまでまったく知らなかったが,調べてみると,コロニアル・ウィリアムズバーグからインターステイツ64を北西にリッチモンドを越えて120マイル,つまり2時間ほど走れば着くのだ。
 この日は旅の6日目であった。
 この旅は二本立てで,前半はフロリダ州からペンシルベニア州までの長い距離を車で走り抜け,後半はワシントンDCとフォラデルフィアをバスと電車で移動して,それぞれの都市を観光する予定だったから,9日目にフィラデルフィアまで行って車を返すことにしていた。
 そこで,この旅の前半は余裕がなく,そうした理由もあって,興の乗らなかったノースカロライナ州をあっという間に通り過ぎ,より行きたいところを優先して観光をしていたのだった。それに,この先にもまだまだ行きたいところが多かったので,先を急いいでいたのである。
 その反面,こんなに長距離のドライブ自体がかなり心配で,無事に早く終わらせたかったという別の思いもあった。

 来たときと全く同じ道順をとって,私はインターステイツ64をリッチモンドに向かって走っていった。
 すでに書いたように,リッチモンドにはインターステイツ295という環状道路があるので,来た時はその環状道路を時計の目盛りでいう7時から反時計回りに3時の方向に走ったのだが,今回は3時から反時計まわりに10時の方向に走って,今回もリッチモンドを迂回した。
 したがって,渋滞には巻き込まれなかったが,リッチモンドという大都会をまったく見ることもなく通り過ぎた。

 やがてシャーロッツビルという町のジャンクションでインターステイツ64を降りて,美しい高原道路を道路標示にしたがって坂道を登って走っていくと「モンティチェロ」に到着した。
 「モンティチェロ」は日本人の大好きな「世界遺産」なのである。
 アメリカでは国の管理するこうした遺構はどこもものすごく豪華であり,しかも,いつ行ってもものすごく多くの観光客が訪れているところなのだが,ここもまた同様で,私は,広くしかも木陰の多い駐車場に車を停めて,ビジターセンターに入っていった。