●クレジットカードがスキミングされた!●
ワシントンDCの地下鉄も,日本の郊外と全く同じで,私の降りたイーストフォールチャー駅は地上の高架にある駅だった。グーグルマップで調べてあったから,私は,日本にいるときから,この駅付近の様子はわかっていた。
すでに書いたことだが,私はニューヨークへ行ったときもサンフランシスコへ行ったときも,ダウンタウンまで15分から30分程度の郊外の地下鉄の駅近くにホテルをとったが,このワシントンDCで私が予約した場所は,そのなかでも特に想像以上に便利なところであった。この場所は治安も全く問題がなく,郊外の静寂な住宅地であった。ひとつ問題があるとすれば,ホテルの近くには「適当な」レストランがなかったということだけであった。
ここで,少し話題がずれる。
この旅で,私はワシントンDCを予想以上に楽しむことができた。ホテルも申し分なかった。
ただし,クレジットカードをワシントンDCで使用したときにスキミングにあったらしく,日本に帰国して3か月ほどしたあとで,アメリカのアマゾンコムと,もうひとつ,私のまったく知らないファッショングッズの通信販売で使われたのが発覚したのだった。
ネットで支払いの詳細をチェックしていたときにそれを見つけカード会社に連絡した。幸い銀行で引き落とされる前だったので引き落としを中止してもらい,クレジットカードは即座に番号を変更して再発行してもらった。その後,不正利用が証明されるのにさらに数か月を要したが,結果として私に損害はなかった。
カードがスキミングにあったのは,おそらく,ワシントンDCのレストランでクレジットカードを利用したときであろう。アメリカでは,レストランの精算ではクレジットカードを店員に渡すからである。
私は,カードを用途ごとに使い分けているからよかったが,もし,公共料金などの引き落としにも同じカードを利用していれば,カードの番号を変えればさらに多くの手続きが必要になっていたことだろう。
こういうことが起きても,私は,クレジットカードは現金よりもはるかに安全だと思っている。日本では,未だ,現金しか使わない人も多いが,ずいぶんと危険でかつ無駄なことをしているものだと,私は思う。ただし,クレジットカードは使い方次第であるし,その危険性を理解していなければならない。私は用途ごとに使うカードを分けているのだが,これもひとつの方法であろう。
そうしたこともあって,せっかく楽しかったワシントンDCの思い出が,このクレジットカードのスキミング事件で台なしとなってしまった。
さて,話をもとに戻そう。
駅からホテルまでは,写真にあるような清楚な住宅街で思ったよりも時間がかかった。暑いのでカバンを転がして歩くのは結構大変であった。しかし,このあとわかったことだが,高速道路の側道を歩けば5分くらいの距離であった。
歩いてたいへんな距離ではなかったが,坂があることや,日差しが強く,真夏の炎天下が体に堪えた。アメリカの東海岸は日本と同じような高温多湿な気候なので,夏にわざわざ観光旅行で行くようなところではないのかもしれない。
やがて,予約してあったホテルに到着した。まだチェックインの時間よりは早かったが,部屋に入ることができた。部屋は写真のように広く,私ひとりではもったいないほどであった。このホテル,廊下にスターバックスコーヒーの器械があって,自由にできたてのコーヒーを飲むことができたのがとてもよかったし,ちゃんとした朝食もついていた。