今日も晴れました。明日から天気が悪いということなので今日は心置きなく満天の星空を楽しみました。昨日の成果で極軸も難なく正確に設定できて星空の位置もよくわかります。月齢2の月がまだ西空に残っているのにすごい数の星が天の川とともに見えます。これまで南天の星空を見たくてハワイ,ニュージーランドと四苦八苦してきましたがここオーストラリアがベスト。ついにたどりついた感じです。
星空の美しさは筆舌に尽くしがたいので今日はこの日に写した写真をお楽しみください。
1番目の写真が天頂にのびる天の川です。上が北で下が南,天頂にさそり座,北にはわし座,南には南十字座がいます。2番目が南の地平線付近の天の川です。マゼラン雲も見えます。この付近の星空が日本では見えないのです。3番目が南十字星からηカリーナ星雲にかけての最も魅力的な場所を写したもので,宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の世界です。4番目はηカリーナ星雲です。ηカリーナ星雲は地球から6,500光年から1万光年離れているいくつかの散開星団に囲まれた大きく明るい星雲です。天の川銀河で最大級の重さと光度を持つふたつの恒星が星雲の中にあります。
5番目はさそり座,そして6番目はいて座のあたりを写したものですが,天の川が見事過ぎて星の並びがわかりません。宝石のような散光星雲がきれいです。そして最後の7番目は天の南極を中心とした日周運動を20分露出して写したものです。生まれてはじめて日周運動を写しましたがそれが南天とは! 中央のほとんど動いていない台形型の4つの星の並びを見つけることが南天の極軸あわせのコツですが,暗いので慣れが必要です。

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