今日はありがたくない予報が当たって曇り空でした。2日間心置きなく楽しんだので全く問題はないのですが,もし今日到着していたら落胆するところでした。
夜になっても一向に晴れません。しかし,面白いことには,夜,星が見えないと外は本当に真っ暗なことです。つまり,昨日までここでも夜は意外と暗くないんだなあと思ったのは全くの誤解で,明るさは星の光のせいだったことがわかったのです。この時期月の光はないのですが,星の光というのもかなり明るいのです。地面には日陰どころか星陰が見えるのです。信じられないでしょう。隣の部屋に今晩宿泊するのは,ゴールドコーストでツアーガイドをしている人とその友人でブリスベンでワーキングホリデーをしているという女性の3人組だったのですが,彼女たちは今晩だけの1泊とのことなので,晴れないと気の毒です。それでもなんとか少しだけ晴れ間が見えたので,土星や木星を見ることができたのが幸いでした。
話は前後しますが,今日のお昼はもうひとつの国立公園であるサンダウンへ行こうと予定していました。私は誤解していて,ボールズロック国立公園は舗装された道路でトレイルの入口まで行けるのですが,サンダウン国立公園は未舗装道路で,4WDでないとアクセスできないとのこと。途中のワイナリでそれを聞いて落胆しました。あきらめて,私は宿泊しているバランディーンから北にあるスタンソープという町まで大きく東側にユーキ―ロードという道を迂回して行ってみることにしました。舗装されてはいるのですが,車がぎりぎりすれちがえるだけ
の幅の道路でした。ほとんど車は通りませんでしたが,カンガルーの死体がありました。この旅で私は野生のカンガルーの姿を3度目撃しましたし,道路の死体も結構見ました。
道の両側はワイナリーばかりで,そのうちにストームキング・ダム湖に着きました。しばらくそこで休憩してからさらに走って,やっとスタンソープの町に着きました。スタンソープは小さいけれどとても素敵な町でした。ここで昼食に中華料理店に入りました。
町の公園には紅葉した木がとても美しく,そういえば晩秋なんだと,改めて思いました。白黒の鳥がたくさんいました。この鳥はツチスドリといいます。土で巣をつくるのだそうです。オーストラリア人はピーウィー(peawee)と呼びます。口ばしの周りが白いのがメスで口ばしの周りが黒くてサングラスをかけた様なのがオスだそうです。スタンソープは本当にのどかで住みたい町です。