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●これほど美しい水着姿の女性は…●
 ホノコワイ・ビーチパーク(Honokowai Beach Park)はホノコワイのリゾートにあったパブリックビーチであった。海岸に出る小径を歩いていると,多くの水着姿の若者とすれ違った。そのなかに私は,人生でこれほど美しい水着姿の女性を見たことがない,という人とすれ違った。実は,私がこのホノコワイ・ビーチパークで一番印象に残っているのはこのことである。写真がないのが残念でならない。
 ハワイというとサーファーのイメージが浮かぶと思うが,そうしたプロのサーファーがいるのは,オアフ島のノースショアとかここマウイ島のホオキバビーチのような波の高い北の海岸であり,それ以外の場所では,ほどんどの人は砂浜で戯れいているか水浴びをしているだけである。

 日本という道徳心と節操のない国では,何をするときも必ず少数の迷惑者が存在し,そのために大多数の善意の人がかなりの被害を被る。そうした迷惑者はなんらかのブームがくると興味もないくせにそれに乗っかろうと現れ,秩序をめちゃくちゃにして去っていく。そして残るのは規制だけなのだ。
 たとえば「撮り鉄」と呼ばれる鉄道を写す趣味でも,線路内の危険な場所に入り込んだり花をむしったりする。たとえば「星の美しい」といわれる場所でもそういう場所に入り込み,ゴミを捨て懐中電灯で暗さを台なしにする。それを個々に注意したり逮捕すればよいものを,この国では面と向かって注意することをせずに,柵で覆ったり立ち入り禁止にしたり,安全のためとして電灯が設置されるといったように,無言で物理的に対策をとる。道路でもそうだ。ある一部の無法運転を防止するために,やたらと道路内にポールが設置されたり柵ができる。
 当然,アメリカでもそうした輩はいるのだが,この国はそういった場合,面と向かって注意をする。悪質な場合は逮捕する。だからそうした少数の悪者のために全体を犠牲にするような美観を損ねる柵ができたりはしない。
 
 それは次のようなところでも実感できた。
 私が海岸を見ていたら,サーフボードで遊んでいたひとりの女性が危うく波にさらわれそうになったのを目撃した。私が驚いたのはその瞬間であった。
 アメリカの海水浴場には必ず見張り場がある。これもまた日本と違うのは,どこも同じデザインの建物であり,共通性が保たれていることである。その建物からものすごい勢いで見張りをしていた係員が降りてきて乗り物にのって砂浜を一直線にその女性をめがけて走っていった。そして,たちどころに彼女を救出した。そして,その後,その女性の体調を聞き,注意を促したのだった。

 ホノコワイ・ビーチパークを出て州道30をさらに南下していくと,海岸線から少し入ったところを走っていた州道30が海岸線をしばらく走るようになる。そこにあったのがハナカオオ・ビーチパーク(Hanakao'o Beach Park)であった。