IMG_2786DSC_8924DSC_8925DSC_8926

●美しい海岸線は原宿のようであった。●
 ラハイナはビルを建ててはいけないという規則があるのでいまでも昔の風情の残る港町になっている。
 車を停めて,ラハイナの町を散策することにした。この町は端から端まで1キロほどの徒歩圏内で,多くの見どころがある。アメリカというよりも,どことなく高山のような日本の観光地みたいなところであった。
 まず,町の中央にあるのが巨大な「バニヤンツリー」(The Banyan tree)である。1873年にラハイナでのキリスト教布教50周年を記念して当時の保安官であったウィリアム・スミスによって植えられたハワイ諸島最大級の巨木である。蔦が地面につくと今度はそれが支えとなっていくので1本の木なのに妙な形になっているのである。こうして,自然に日陰が作られるのだそうだ。
 高さは約18メートル,2,700平方メートルの木陰ができていて,多くの人がここで日差しを避けていたが,週末にはフリーマーケットなどが行われる。

 次に行ったのが「オールドラハイナ・コートハウス」(Old Lahaina Courthouse)であった。1859年に建てられた裁判所は1925年に建て直されたが,現在は郷土文化博物館になっている。
 当時は罪を犯した船乗りたちがここで裁判にかけられたのだという。
 階段を上って2階にいくと,写真や模型などでハワイの歴史が説明されていた。カイルアコナにもよく似た博物館があったが,こうした古い建物がきちんと整備され保存されているのが素晴らしかった。
 また,裁判所もそのままの姿で残っていて,壁にはクジラを捕獲するための鉄砲や船の模型などが展示されていた。
 また,建物の外に置かれている大砲は1816年,ラハイナ沖で沈没したロシア船から回収したものである。
 博物館から外に出ると,美しい海岸とヨットハーバーがあって,この海岸に平行に走る道路を「フロント・ストリート」(Front Street)といい,このストリートに沿って,多くのブティック,レストラン,そして,ギャラリーがならんでいて,まるで原宿のようであった。