●アラスカはどんなところだろう?●
☆11日目 2017年8月26日(土)
「2017夏アメリカ旅行記」の続きである。
この旅の目的は皆既日食を見ることで,8月16日に日本を出発した。シアトルで降り立ちアイダホ州に移動し,8月21日に快晴のアイダホ州ワイザーで皆既日食を見た。その前後は,シアトルで友人のEさんとメジャーリーグを見たり,フットボールのプレシーズンマッチを楽しんだりしたが,帰国を遅らせてアラスカに行った。
今回からは,その,シアトルから4日間の日程で出かけたアラスカ旅行について書く。
この当時,私が目指していたのはアメリカ合衆国の50州にすべて行くということであった。そんないわば「アメリカ合衆国50州制覇」という「熱病」に侵されていた私は,アメリカ以外にはまったく関心がなかった。そのことは今思うと滑稽でさえある。
世界にはアメリカ合衆国だけでなく,行く価値のある場所がたくさんあるからだ。しかし,今にして,そんなことをして本当によかったと思うのである。そうした旅を通して,私はずいぶんといろんな経験ができたし,今,アメリカ以外の国々を旅行するのにとても役立っているからだ。
「アメリカ合衆国50州制覇達成」はこのときの旅の前にすでに達成していたが,私には負い目があった。それは,50州を制覇したとはいっても,アラスカに行ったのはアンカレッジでトランジットをするために空港に降りたというだけで,ちゃんとアラスカ州を観光したことがなかったからなのである。そこで,今回シアトルに行ったついでに日本に帰るのを数日遅らせて,アラスカまで足を延ばしてみたというわけだった。
訪れたアラスカは,何度でも行ってみたいと思うところであった。しかし,日本からアラスカに行くのはかなり不便なのである。
一般に,アラスカ観光をする日本人の目的は,オーロラと,もうひとつはマウントテナリ(マッキンレー)であろう。そこで,そうしたツアーもたくさんあって,ツアーで行くのならチャーター便も出ているから,それほど不便でもなかろう。しかし,ツアーで行くとなるとかなり高価であるし,私のように個人で旅行をするとなると,まず日本からシアトルに行ってそこからアラスカに行くことになるから,ムダに遠い。
さらに,アラスカに行って得られる感動と似たものは,フィンランド,ノルウェー,カナダなどでも味わえるし,そちらに行くほうが便利だということを,私はその後に知ってしまったから,わざわざアラスカに行く気もなくなってきた。そこで,このとき思い切ってアラスカに行ってみて本当によかったと思うのだ。
8月26日,シアトル・タコマ空港から飛びたった私は,目的地のアラスカ州の中央にある町フェアバンクスをめざして,アップグレードされたデルタ航空のファーストクラスの窓際の座席で外を眺めて過ごしていた。
いつものように,シアトル・タコマ空港は混み合っていて,飛行機は長い時間離陸の順番待ちをしたのち,やっと飛び立ったのだった。離陸後,窓から見えるシアトルの街並みはいつものように美しかった。
アメリカの国内線ではファートクラスだけ食事が出る。私は,かつて搭乗の直前になってファーストクラスにアップグレードになって,すでに食事をすませてから乗り込んだので困ってしまったことがあったが,今回は,これも織り込み済みであった。
いつものように食事の前に飲み物の注文が来た。隣の女性がなにか凝ったものを注文していたので,私は興味をもって「Me,too.」と言ったら,こじゃれたカクテルが運ばれてきて困ってしまった。到着後私は車に乗らななければならないからアルコールは御免である。しかし,それは隣の女性も同じだろう。
さて,順調に飛行を続けて,次第に目的地に近づいてきた。私の興味ははじめて見るアラスカの大地であった。いったいどんな風景を見ることができるのであろうか? 私は期待で胸が一杯であった。窓から景色を凝視していた私が見つけたのは,虹のように丸い影のなかに,私の乗っている飛行機の機体の影が地上に光る姿であった。
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アメリカで再びキャンプをしよう①-2017夏アメリカ旅行記
アメリカで再びキャンプをしよう②-2017夏アメリカ旅行記
アメリカで再びキャンプをしよう③-2017夏アメリカ旅行記
アメリカで再びキャンプをしよう④-2017夏アメリカ旅行記





