到着早々,地図を見ながらエアーズロックを車で一周してみました。ほとんどすれ違う車もなく,この有名な観光地がこれほど閑散としていることに驚きましたが,それは,このお昼間に40度を越す季節の最も暑い時間に観光をしている人がいなかったということでした。
エアーズロックの一周は思ったよりも距離がありました。場所によってエアーズロックはまったく違った形に見えました。車が走る道路の内側に,歩いて一周するトレイルや,エアーズロックの壁面が洞窟になっていたり滝があったりする見どころだけを周るようなトレイルがあるようでした。そして,エアーズロックに登ることができる登山コースの入口に最も興味があったので,あすからの観光に備えてそれらを順にチェックしていきました。
私はこの旅を計画するまで,まさかエアーズロックに登ることになろうとはまったく思ってもみませんでした。というより,エアーズロックは登れるということも知りませんでした。それどころか,オーストラリアで最も有名な観光地であっても,どうやって行くのかすらわからなかったほど手の届かない場所に思っていました。
そんな,エアーズロックに来るということすら想像できなかったのに,それを間近にして,自分でも今更ながらこの現実に驚いていました。
一周し終えて,今日から3泊するホテルに行ってチェックインをすることにしました。
すでに書いたように,エアーズロックを観光するには,このエアーズロックリゾートに宿泊する以外に選択肢がないのです。このリゾートを逃すと,最も近い町が偶然トランジットをする羽目になったアリススプリングスなのです。リゾートなどというからには,ひとりで行って宿泊するに高価すぎるだろうという先入観があったのもまた,私がエアーズロックに行こうとも思わなかった理由でした。
実際は,エアーズロックリゾートには数件のタイプの異なるホテルがあって,それぞれ,非常に豪華なものから私が泊まったようなコテッジタイプのものまで松・竹・梅さまざまだったので,ひとりで行ってもなんとかなります。さらに,キャンピングカーのようなもので来ても,キャンプ場もありましたから,そこは,シーズン -シーズンは現地の冬,つまり,日本の夏で,私がいったこのころは暑すぎました- にでもなれば,多くのキャンピングカーで一杯になるのかもしれません。
コテッジは長屋のような建物がいくつかあるもので,その入り口に管理棟があって,そこでチェックインをするようになっていました。係の人は片言の日本語を話しました。おそらく多くの日本人が団体ツアーで来るのでしょう。
チェックインを終え,部屋に行きました。部屋の中はクーラーが効いて快適でした。