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到着2日目,旅の3日目の朝になりました。
1日目の夜は機内泊でした。オーストラリアは日付変更線を越えないので,1日目の夜に日本を出発するとオーストラリアの到着が翌日になります。日付変更線を越えるアメリカだと同じ日に到着することになります。蛇足ですが,通常,帰りはオーストラリアを朝出発してその日のうちに日本に帰るので,アメリカへ行くときのように「4泊6日」という感じになります。ただし,帰りにオーストラリアを夜出発すると日本の到着が翌日になって,その場合は,たとえば「4泊7日」で残りの2泊は機内,ということもあり得ます。
さて,今日は朝日に反射するエアーズロックを見て,そのあとでエアーズロックに登ろうと考えていました。しかし,エアーズロック,本当に登れるのでしょうか? 下から見てもあんな高いところに登れるとは思えません。そもそも私は登山などの趣味もないし,運動もまったくしていないし,日ごろからトレーニングすらしたことがないのです。おおげさでなく,今日で人生が終わるのかな,とふと思いました。
それはともかく,ゆっくり朝食を食べる時間もなく,朝は5時前に起きて簡単にサンドウィッチを食べてすぐにホテルを出発しました。

朝日に反射してエアーズロックが赤く輝くのを見ることができる展望台は夕日のときとは別の場所です。したがって,エアーズロックの形も違います。夕日をみる展望台に比べて観光客が多いのに驚きました。というより,夕日を見る展望台は一般の車と観光バスの駐車場と展望台が別の場所なのでツアー客とは合流しなかっただけのことです。
しかしまあ,日本人の多いのに驚きました。私がさらに驚いたのは,ほとんどの日本人は南半球で見ることができる星空が日本とは違うということすら知らないということですが,そもそも,日本で満足に星空を見たこともないのでしょう。それどころか,日本では大自然,などというものすら見たことがないわけで,気の毒な限りです。
ちょうどこの日は満月で,日の出前は天の川どろろか星すらほとんど見えないのですが,それでも南十字星は見えました。また,満月とその横に金星が輝いていました。
この日の朝日によるエアーズロックの輝きはいまいちで,夕日に比べて,まったくさえませんでした。何かの本によれば,日の出のころのエアーズロックが最も美しいと書かれてあるので,私の見たこの日の条件がよくなかったのかもしれませんが,これまでいろんな場所で日の出を見てきた私の経験からいえば,日の出よりも日が沈むときのほうがずっと美しいです。

こうして私は,昨晩の夕日に赤く輝く美しいエアーズロックと曲がりなりにも朝日に輝くエアーズロックの両方を見ることができました。到着したばかりだというのに忙しいことです。さて,これからエアーズロック登山に挑戦です。

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