夕食を終えて,再びオルガ岩群に向かいました。野焼きで閉鎖されていた道路は開通していましたが,ほとんど通る車もなく,エアーズロックの夕日と違って,どれだけの人が見に来るのかなと思いました。
オーストラリアに来るまえから,エアーズロックはコバエだらけ,とは聞いていましたが,それほど実感はありませんでした。しかし,実際に来てみるとコバエは尋常な数ではありませんでした。私はこのころになってやっとその事態を悟り,ついにハエ除けネットを買うことにしました。ハエ除けネットは頭からかぶるもので,エアーズロックリゾートの売店にはどこでも売っていましたが,値段は1,000円以上もしました。日本でもホームセンターなどで虫よけとして売られていますが,これなくして夏のエアーズロック観光などできるものではありません。
コバエはどうやら黒い服にまとわりつくようで,本人は知らねど,黒い服を着た人の背中に大量に群がっています。そういうわけで,私を含めて,今日の写真にあるように,多くの人がこのバエ除けネットを被っているのですが,それを被っていてもあくまでコバエが顔にたからないというだけのことで,耳の周りにまとわりついてブンブンとうざったいということに変わりはありません。日本の蚊のように刺さないということだけが救いでしょうが,ネットを被っていないと口に入ってきます。
オルガ岩群が夕日に反射して赤く輝くポイントに向かう途中,太陽の光が雲の間から美しく見えました。この日は昨日以上に雲が多く,こんな状況で期待する真っ赤な岩が見られるかどうかかなり疑問に思いましたが,あyはり行ってみるくしかありません。
オルガ岩群が夕日に輝いて見えるという展望台は,お昼間に行ったワルバ渓谷に向かう途中にあります。到着するとまだわずか数台車が停まっているだけでした。私も車を停めて,一番よく岩群が見えそうな場所まで歩いていきました。もちろんコバエは常にまとわりついています。
やがて,日が暮れてくると,だんだんと人が増えてきましたが,それでもそれほど多くの人が集まってきたわけではありませんでした。
帰国してから調べてみると,エアーズロック観光は冬,つまり,日本の夏である8月が最適で,その時期ならコバエはおらず,しかも気温も高くありません。その時期に日本からの観光客を乗せた大型バスがこのオルガ岩群にも群れている様子がいろんなブログに載っています。
昨年の秋に行ったニュージーランドのミルフォードサウンドはシーズンが11月で,私が行ったのはそれより1か月早かったのでほとんど日本人観光客はいませんでしたが,そこもやはりシーズンは日本からの団体ツアーで群がるそうです。このように,昔より団体ツアーでの海外旅行は少なくなったとはいえ,まだまだ個人で行くことが不便なところには日本人の団体ツアー客がたくさん存在するようです。
やがて日没となりました。
エアーズロックのときも同じですが,赤く輝くのは日が沈んでからです。日没後,オルガ岩群も期待通り赤く輝きはじめました。雲が多かったので心配しましたが,なかなかいい風景でした。