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星の美しいオーストラリアには,ブリスベンからシドニーまでの約1,000キロメートル,内陸を走るA39に沿って,多くの天文台があります。この天文台を巡るために,昨年の3月,私はブリスベンから車でクーナバラブランに行ったことがあります。このときに書いたブログは次のようでした。
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今回の旅は,昨年の6月に来たバランディーン(Ballandean)にある天文台つきのゲストハウスに5泊して,今度は夏の南半球の星空を見にきたのが目的です。しかし星を見るにはまだ月が明るい(月齢が大きい)ので,5泊滞在する前に,ゲストハウスからさらに南に行って,そこで2泊追加して,いくつかの天文台を見て回ることにしました。
ブリスベン(Brisbane)からシドニー(Sydney)まで約1,000キロメートル,内陸を走る道路A39に沿ってポールワイルド電波天文台(Paul Wild Observatory),サイデンスプリング天文台(Siding Spring Observatory),パークス天文台(CSIRO Parks Radio Telescope)といった世界的に有名な天文台が次々とあるのです。さすがにパークス天文台は遠すぎるので断念して,残りのふたつを見ることにしました。いろいろと考えたあげく,ブリスベンから約600キロメートル先のポールワイルド電波天文台のあるナラブライという町で2泊して,その先のクーナバラブランにあるサイデンスプリング天文台へは2日目に日帰り旅行をしようということにしました。
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エアーズロックの帰り,せっかくシドニーに来たので,そのときに行くことができなかったパークス天文台に行って,さらに,そのときに気に入ったクーナバラブランに2泊しようと思いました。

朝,ホテルの近くにあったコンビニでヨーグルトと菓子パンを買ってきて簡単な朝食をとり,チェックアウトをして出発しました。
まず目指すのはパークス天文台です。
シドニーからクーナバラブランは直接行けば車で5時間ほどですが,クーナバラブランよりも南にあるパークスを経由するとパークスまで5時間,パークスからクーナバラブランまで2時間と,合計7時間ほどの距離になります。
シドニーの高速道路を通り,やがて,片側1車線でありながら制限速度110キロメートルのオーストラリアの典型的な郊外の道路を走っていくと,パークスの町が見えてきました。パークスは思ったよりも大きな,そして美しい町で,天文台は町から北に行ったところにありました。
パークス天文台(Parkes Observatory)は口径64メートルの電波望遠鏡を核とする電波天文台です。南半球ではキャンベラ深宇宙通信施設の口径70メートルに次ぐもので,現在知られているパルサーの半分以上がこの電波望遠鏡で発見されています。 また,NASAと提携してガリレオやカッシーニなど多くの惑星探査機の追跡や通信を担当していますが,アポロ11号の月面着陸の際にテレビ中継の映像を受信したことで有名です。

駐車場に車を停めて,ビジターセンターに向かいました。電波天文台ではスマホなどは機内モードにしなければなりません。予想以上に豪華なビジターセンターがありました。
電波望遠鏡も古びているのかな,と思っていたのですが,さにあらず,常に整備された様子が伺われるもので,とても美しく感動しました。これまで私は日本や海外の多くの天文台を見学しているのですが,どこも日本とは違って立派なビジターセンターがあります。こうしたものを見ても,日本の国力の衰退を実感します。
ここにはまた,レストランも併設されていたので,私は,ここで昼食をとりました。

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特別編・2018春オーストラリア旅行LIVE⑤

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