今日は余談です。
1番目の写真はオーストラリアのほとんどすべての店で使われているクレジットカードでの会計用の器械です。ヨーロッパでも同様のものを見ます。この器械は有線または無線のWifiでつながれていて,下の口にクレジットカードを挿入して4桁のZipコードを入力すれば支払いが終わります。また,近ごろは Apple Pay のような非接触媒体も使えます。
アメリカではレストランでクレジットカードを使うとき店員がカードを持っていってしまうのでスキミングされる心配があります。実際,私は被害に遭いました。しかし,オーストラリアやヨーロッパではこの器械をテーブルまで持ってきてくれるので,クレジットカードを店員に渡すこともないのでそういった心配がありません。
日本は店によって使えるポイントカードやらプリペイドカードやらが違っていたり,それでも使えるならまだましで,田舎のお蕎麦屋さんではクレジットカードを使おうとしても使えるお店はほとんどありません。交通機関でもクレジットカードが使えるような自動販売機すらありません。また,多くの人が未だに現金を使っていますが,こんな遅れた国はほかに知りません。5年後にお札のデザインが変わるそうですが,日頃から現金をほとんど使わない私は興味がないし,そもそも日本のお札は大きすぎます。
最悪なのはケンタッキーフライドチキンで,信じられれないことに,ファーストフード店でありながらクレジットカードもプリペイドカードも使えません。よって私は行きたくありません。
2番目の写真はオーストラリアのスーパーマーケットでの会計です。
この形はヨーロッパもアメリカも同様です。一時,日本でもこういう形が出てきたのですが,不評だったらしく,あっという間になくなってしまいました。そこで,日本のマーケットはレジ係の人が買い物をかごからいちいち出してバーコードの値段を読ませて,再びかごにいれるという,ものすごい負担をしているのですが,客はそれを当然と思っています。まったくもって,不便であり非合理な国です。おまけに,客がわがままです。何か気に入らないことがあると苦情ばかりです。しかも支払い方法が多岐にわたり,さらにまた,その店だけで使えるようなプリペイドカードがあったりして,いろんな店で買い物をするときにたくさんのカードが必要なので面倒です。
やたらとクレジットカードを作らせようとするのに,一定期間使わないと勝手にそれを無効にするというように,おかしな話がたくさんあります。要するに,客の利便性などどうでもよく,店の都合だけなのです。囲い込みです。
このように,ここ数年,日本だけが世界標準からどんどんとかけ離れてしまって,その結果,モノを買うのにカードを使うのも不便だし,現金を持つのも面倒だし,店員のほうは支払い方法が複雑すぎて膨大な負担がかかっているのです。たかが1ポイント(1円)のサービスのためにいちいちポイントカードをお持ちですか,と聞いて,バーコードで読み取って,などというくだらないことをやっているのですから,救いようがありません。
3番目がオーストラリアのレストランでよく見かける「水」です。お水を注文すると持ってきてくれます。これ以外の方法では,レジで注文をしたあとで,お店のどこかに水が置かれていてそれを自分で注ぐという方法もあります。
水を注文したとき,「tap water」か「mineral water」かと聞かれることがあります。「tap water」というのはただの水(水道水)であり,「mineral water」は有料の水です。しかし,日本で10年英語の勉強をしていても,日本人は「tap water」ということばすら知りません。