このモーテルには無料の朝食が用意されていました。このように,このモーテルは,部屋は広いしレストランは併設されているし朝食は無料だし……,というように,きわめて快適でした。朝,宿泊している人たちが三々五々この食堂に集まってきて食事を楽しみました。
日本で私がよく利用する「東横イン」には無料(というか宿泊代に含まれている)の朝食があるのですが,宿泊者の数の比べて食堂が決定的に狭すぎて長蛇の列になります。朝からこんなせわしいことはサービスでなく苦痛です。そんなサービスなら有料にして宿泊代を値下げすべきです。こういうのが日本の「おもてなし」の実態ですが,このオーストラリアのモーテルだけでなくアメリカのモーテルでも,混み合って食べるのが苦痛といった,そんな無料の朝食はありえません。

クーナバラブランに2泊する私は,この日が終日クーナバラプラン観光のできる1日となります。そこで,まず,昨年来たときには日帰りで行くことのできなかった,ワールンバングル国立公園に行くことにしました。
オーストラリアには国立公園が数々あれど,そのほどんどは岩山があったり展望が効いたりする程度で,アメリカのグランドキャニオンのようなものではありません。別の見方をすれば,こうした国立公園でキャンプをして,自然とともに過ごす,という楽しみをする場所なのです。日本にはそうした場所がないので,多くの日本人はこうした楽しみができません。2月に行ったハワイのマウイ島マケナビーチもそうですが,一日中海岸でのんびりすごすというような楽しみこそがバケーションなので,せわしなく名所旧跡を巡るというものではないのです。
この国立公園も,展望台から見た景色は山並みが続いているだけのものでした。しかし,その山並みは大昔の火山活動の跡であり,地質に興味がある人にはどれだけ見ていても見飽きる場所ではないのでしょう。
さらに進むとビジターセンターがありましたが,そのビジターセンターはできたばかりの新しい建物で,この国立公園ついての詳しい展示がありました。係の女性がいたので,いろんな説明を聞きました。

さらに進んでいくとキャンプ場がありました。
多くのキャンピングカーが停まっていて,ここで過ごしていました。夜にでもなれば満天の星空が見られるでしょう。日本にもオートキャンプ場はあるのですが,狭く混雑していて,しかも自動販売機があったりと,あれは単なるテーマパークなので,比べ物になりません。そもそも,生まれてからの環境が違いすぎるのです。日本に生まれたというのは別の惑星に生まれたようなものです。
このあたりには多くのカンガルーもいました。カンガルーたちは車の音がすると立ち止まります。道に飛び出てくることもなくはないので注意が必要ですが,大概は車を警戒していて,車が通りすぎるのを待って横断します。かわいいものです。
さらに行くと国立公園は終わり,今日の一番下の写真のように,一本の道が続くだけになりました。地図を見ると,この道を進んでいくと再びクーナバラブランに戻ってくるようでしたが,私はここで引き返すことにしました。

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