今年は冬もめったに晴れません。星見というのはもっともコストパフォーマンスの悪い趣味で,もともと星に興味のない人が本に書かれたようにして写真を写そうとさまざまな機材をかったところで,お金をどぶに捨てるようなところがあります。また逆に,すばらしい星の写真を写している人のなかにも,星についてはまったく知らないという人もいます。趣味というのも人それぞれです。
私は,晴れるという予報があれば星見に出かけるようにしていますが,私の目的は,とにかく,面倒なことはしない,お金をかけない,苦労をしない,そして,楽しむ,なのです。
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1月21日の晩は,久々に晴れるという予報でした。天気図を見ると一晩中晴れそうでした。しかし,私は深夜には帰宅したので知りませんが,実際は明け方には曇っていたようです。
私は,ここ数年,南半球に何度も出かけたり,ハワイに行ったり,信州に行ったりという機会がずいぶんあったので,すでに,満天の星空を心置きなく楽しみたいという夢は飽きるほど実現して,以前のような情熱はなくなっていて,それよりも,人のいない,しかも自宅からさほど遠くない場所で,空の条件がさほどよくなくてものんびりと星空を眺めることで満足できるようになってきました。
ということで,この晩は,昨年末にも写したパンスターズ彗星とオリオン座,そして,いくつかの散光星雲を写すことにして出かけました。
パンスターズ彗星(C/2017T2)ははじめの予想ほど明るくならないのですが,それでも9等星くらいなので,簡単に写ります。しかし,この晩は存在するという場所を写した画像をいくら見てもなかなか彗星が確認できません。彗星は思っていたほど大きくも明るくもなく,拡大してやっと見つけました。
彗星のいる位置が銀河の中で星が多く,見分けがつきにくかったのも理由でした。彗星はこの先もまだ当分見ることできるので,もう少し明るくなるのを期待したいものです。
望遠鏡の直焦点での撮影を終えて,次に35ミリカメラにレンズをつけて写すことにしました。
今回から写すシステムを変えたので,その実験も兼ねました。
さて,ペテルギウスの減光で,明日にでもペテルギウスが爆発するのではないかと話題になっています。しかし,このところ減光も底を打ち,増光に転じたという情報があったので,また,写すことにしました。とはいえ,写真ではそんなことはわからないので,単に記念で写しただけです。オリオン座はちょうど50ミリレンズくらいの画角できちんと収まるので楽です。ただし,オリオン座全体に分布する散光星雲が美しいのですがこれを写すにはちょっとしたコツがあるので,これを捉えるのがまた,おもしろいのです。
この時期,オリオン座は11時ごろに南中するので,冬の南の星空はとても賑やかです。夏の星空と違って冬は夜が長いので,これまでもずいぶんとこのあたりの写真を写しました。どれだけ写しても飽きないものです。オリオン座のあとは,180ミリの望遠レンズに変えて,いくつかの散光星雲を写してみることにしました。この続きはまた次回。



