DSC_4566DSC_4584DSC_4567DSC_4568

●ジョンストンリッジ展望台●
 北東のルートを降りて,予定どおり次に北西のルートでジョンストンリッジ展望台をめざした。
 北西のルートの入口に行くには大回りをして再びインターステイツ5までもどって,北西のルートに行かなければならない。
 マウントセントへレンズをアナログ時計の円の中心に置いたとき,北東ルートの入口はアナログ時計の3時の位置であり,北西のルートは9時の位置になる。そして,行かなかった南のルートは6時の位置になるのだ。
  ・・
 これから目指す北西のルートの終点はジョンストンリッジ展望台(Johnston Ridge Observatory)である。ジョンストンリッジ展望台は標高1,280メートルの尾根にある,火口に最も近い展望台である。大噴火のとき,ここで観測していて犠牲になった火山学者デイヴィッド・ジョンストン(David Alexander Johnston)の名前からつけられた。
 ジョンストンリッジ展望台から火口までは9キロメートルほどの距離で,馬蹄形のクレーターを真正面から眺めることができるので,一番人気のところである。それに加えて,インターステイツ5からアクセスできるので,便利でもある。

 マウントセントへレンズの火口は,このときは小康状態だったので,何事もなく観光することができたが,火山の活動状況によっては園内の道路が閉鎖されることもある。
 それは,阿蘇山や箱根の大涌谷と同じである。私は幸運にも,阿蘇山も箱根の大涌谷に行ったとき平穏であったが,ここもまた,ともにその1年後は火山活動が活発になって閉鎖され,アクセスできなかった。
 さまざまなブログを見ると,このマウントセントへレンズに行ってはみたがジョンストンリッジ展望台が閉まっていたとかいった気の毒なものもあるので,私はここでもまたツイていたといえるだろう。
 火山活動が平穏なときには,マウントセントへレンズは登頂することも可能だそうだ。しかし,環境保護のため,1日100人に制限されている。こういったことが徹底されているのがアメリカである。登頂は往復で12時間ほどかかるということだが,人気があるのは,南側からのルートということだ。

 北西からのルートは,北東からのルートとはうって変わって,最後まで快適な道路が続いて,難なく到着することができた。また,ここは,北東のルートとは異なり,完全な観光地であり,広い駐車場には多くの車が停まっていた。
 展望台に至る道を登っていくと,ビジターセンターがあった。ビジターセンターの入口も人で溢れていた。私はビジターセンターの横を素通りして,まず,展望台に行った。展望台からは巨大なセントへレンズが間近に迫り,180度にわたって山しかないという光景は,まさに圧巻だった。それにしても,いつも書いているように,ジョンストンリッジ展望台は日本とはまったく違って,意味のない落書きだらけの看板やら赤茶びた老朽化したままの手すりやらも皆無だし,ごみひとつ落ちていない。
 マウントセントへレンズは,噴火以前の姿はまさに富士山と瓜ふたつでtあった。もし富士山が噴火したらこうなるのかと思うと恐ろしくなったことだった。

DSC_4571

💛