●落ち着いた美しい町ロングビュー●
シアトルを出発して,マウントレイニー国立公園,オリンピック国立公園,そして,セントへレンズ火山国定公園と周遊してきた。それとともに次第に南下して,この次にめざすのはオレゴン州のポートランドであった。
この日はセントヘレンズ火山国定公園から州道504を西に走り,インターステイツ5に出て,さらに南に,ロングビュー(Longwiew)という人口35,000人ほどの比較的大きな町にあるクオリティインに泊まることになった。
ロングビューはインターステイツ5沿いの町で,カウリッツ川(Cowlitz River)とコロンビア川(Columbia River)の合流点にある。ここからオレゴン州のポートランドまでは30分ほどである。
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ロングビューは,かつて地元の先住民族の祖先の墓地のある場所だった。
1849年,開拓者ハリー(Harry)とレベッカ・ジェーン・ハンティントン(Rebecca Jane Huntington)が率いるヨーロッパ系アメリカ人によって開拓され,はじめはバージニア州のトーマスジェファーソン(Thomas Jefferson)第3代大統領の家を記念して,モンティチェロ(Monticello)と名づけられた。
1921年になって,この地は,ふたつの大きな製材所を運営するために14,000人の労働者が必要ということで,町が作られた。
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モンティチェロ,懐かしい名前である。私はこの旅をした翌年の2016年に,そんなことは意識していなかったが,偶然,バージニア州のモンティチェロにも行った。
ロングビューは広い公園のある美しいところであった。ホテルにチェックインをしてから,夕方公園の川べりの散歩をした。涼しく快適であった。
アメリカに限らず,私が行ったことがあるオーストラリア,ニュージーランドなどでも,海外からの観光客が訪れる,いわゆる「観光地」でない,地元の人たちが日常を過ごすこのような町の多くは,どこも落ち着いていて,暮らしやすそうに思える。
そこは何があるということでも,特筆すべき名所があるというものでもないが,そういった町は,一般に,とても静かで,広々としていて,しかも,どこもゴミひとつない美しく広大な公園がある。夕方ともなると,住民が散歩をしたり,ベンチででくつろいだり,ジョギングを楽しんだりしている。あまりに広いので,決して「密」が起こることもない。商店は定刻に閉店してしまうが,入りやすそうなレストランが多数あって,そこでは時間を忘れて夕食を楽しむことができる。それもまた,日本のようにせまくなく,空席待ちをする必要もない。
私もこの日,町の1軒のレストランに寄ってステーキを食べた。
日本には,どこに行こうと,こうした町がないのが残念である。しまった,書いていたら,また行きたくなってきた。
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