●ポートランドは日本の都市のよう●
ポートランドのあるオレゴン州というのは,アメリカの州の中でもいろんな意味でちょっと,というかかなり変わった州である。
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アメリカのガソリンスタンドは日本のガソリンスタンドがセルフになるずっと以前からセルフだったから,アメリカではどこもセルフだと思っている人もいるだろう。私もそうだった。しかし,オレゴン州とニュージャージー州のガソリンスタンドはセルフサービスではない。
アメリカでレンタカーに乗らない日本人にはどうでもいい話だが,このことは,このときに知ったが,アメリカでは有名なことらしい。この旅で,私はまずこれに戸惑ったが,そのことはまた後で書くことにする。
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また,オレゴン州はマリファナが合法である。これはオレゴン州のほかにワシントン州,ニューヨーク州,アリゾナ州,ニューメキシコ州,ミネソタ州,ハワイ州などがあるそうだが,このことは私にはまったく関係も興味もない。
ただし,この旅の2年後2017年にアメリカへ皆既日食を見にいったとき,皆既日食の前日,オレゴン州のインターステイツが大渋滞を起こしていて,これは皆既日食を見にいく車の列だと報道されたが,実際は,その日に発売になったマリファナを買いにいく車だったらしい,という話を聞いた。このことが真実かどうかは知らない。
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さらに,ポートランドは,日本からの短期ホームステイ先として有名である。実際,日本からのポートランド便やポートランドのダウンタウンには日本人の女子大学生の姿がやたらと目についた。聞くところでは,これは州の政策で,まずしい家のお金稼ぎだと聞いたことがある。私はそれが正しいかどうかは知らない。ただし,私立の大学の外国語学部でアメリカでのホームステイをウリにするところは,そのホームステイ先はポートランドである。
私は,女子大学生が群れてポートランドの家庭に短期ホームステイをしたところで,お金を捨てるだけで,青春の思い出以外は何も得られないと個人的には思っている。
ポートランドはきわめて治安もよく,ダウンタウンはさほど広くもなく,とても快適な都市であるから,アメリカではじめに降り立つには最適だとは思う。ホームレスも多いのだが,ホームレスにも過ごしやすい都会なのだそうだ。
空港からダウンタウンまでは鉄道ですぐアクセスできるので,車がなくとも,とても便利である。また,市内区間の公共共通は無料で,しかも,頻繁に走っているので,来た電車に乗るだけでどこにも簡単に移動できるのも快適である。
また,ダウンタウンでやたら目につくのは屋台である。屋台は,今では,ポートランドだけではなく,ワシントンDCやニューヨークもどんどん増えているそうだ。レストランの値段が高く,しかも,さらにチップが必要なアメリカでは,屋台はビジネスマンが気軽に昼食をとるにはとても便利なのだ。しかも,屋台は移民がひとりで商売をはじめられるから人気なのである。ただし,たいへんな競争で,それぞれが工夫を凝らして商売をしているそうだそうだし,当局の嫌がらせもあるという。
ダウンタウンにはアップルショップやら,ブランド品のショップやらが並んでいるのは,アメリカというより,今や,全世界どこも同じようなものである。ポートランドのダウンタウンは,広すぎることもなく,徒歩でどこにでも気軽に行くことができる。私は,どことなく,名古屋の繁華街である栄にいるような気になった。





