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●セルフでないガソリンスタンド●
 ポートランドからは,まず,アメリカの太平洋岸を北から南に縦断するインターステイツ5に入り,途中で州道に進路を変えて,クレーターレイク国立公園に向かうことになる。
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 途中でガソリンを入れることになった。すでに書いたが,オレゴン州ではガソリンスタンドはセルフではない。私は来るまでそのことを知らなかった。
 オレゴン州はアメリカでもちょっと異質な州でさまざまなユニークな政策がとられているようだ。ガソリンスタンドがセルフでないのは,従業員を雇うことで失業対策をしているのが理由のようだ。

 私がいつものようにガソリンスタンドで車を停めて,ガソリンを入れようと車から降りようとすると,若い女性が出てきた。まわりを見ると,ガソリンスタンドのそれぞれのポンプのところに女性がいて,給油をする仕事をしていた。
 ガソリンを入れてもらうとチップを払う… らしいことを後で知ったが,このときに私がチップを払ったかどうかは覚えていない。知らないのだから仕方がない。
 この日は長いドライブだったので,このあともう一度ガソリンを入れたが,そのときは田舎のガソリンスタンドであった。広い敷地の端にガソリンポンプがあって,ほかの州のガソリンスタンドと同じようにコンビニが併設されていて,おじさんがひとりで切り盛りしていた。
 こうなると,おじさんはコンビニのレジを離れることはできないから,システムは機能せず,結局,セルフで入れるしかない。ガソリンスタンドがセルフないという州の決まりなんて,実行できないじゃないか,と私は思った。アメリカという国は,このように,いつもどこか何かが抜けているのがおもしろい。
 日本でも,高知県とか福井県とかに行くと,未だにセルフでないのが一般的だとこのごろ知ることになったが,このごろはセルフでしか入れないので,私は逆にとまどってしまう。

 この日,私は,どこをどう走ったのか正確に覚えていないが,どこかでインターステイツ5を出て,州道を走っていったようだ。
 アメリカでは,道路の途中にはほとんど道路標示はないので,分岐などで控えめにある道路標示を見逃すと,走っていて,それが正しい道路かどうか不安になることがある。気づいて引き返すにも,並みの距離ではないし,聞こうと思っても人もいない。
 今は,カーナビやスマホがあるからまず大丈夫だが,この旅をしていた5年前は,私のような日本からの旅行者が常時 Wifi を使うことは困難であった。
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 走っていて,クレーターレイク国立公園は思ったよりえらく遠いところだと思った。道は広くきれいで,まわりは一面の大平原であった。かすかに覚えているのは,どこかでT字路があって,そこでどちらに曲がるのか迷ったことと,どうやら,そのときに,道を間違えたらしいこと,くらいである。
 しかし,そのうちに,なんとか,国立公園のゲートが見えてきた。やっと,国立公園に到着したと思ったが,ゲートを越えても,クレーターズレイクははるかはるか先であった。その先も延々と,大草原を走ることになった。本当に,こんな大平原の向こうに湖があるのだろうかと思ったことは今も忘れられない。
 いくら日本からアメリカに観光旅行をする人が多くても,こうした国立公園に行ったことがある人はそうは多くないであろう。アメリカの国立公園といっても,ほとんどの日本人になじみのあるのは,おそらくグランドキャニオン国立公園くらいのものであろう。

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