久しぶりに行った北海道でした。北海道に行かなかった何年もの間,私は,世界のさまざなところに行きました。そうした経験から,北海道は,ハワイ島やアイスランドに似ているなあと思いました。中でも,最も似ているなあと感じたのはアイスランドでした。しかし,アイスランドのほうがずっと人が少なく雄大な自然が残っているので,もっと最果て感がありました。
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ちなみに,北海道の面積は83,450平方キロメートル,ハワイ島は10,430平方キロメートル,アイスランドは103,000平方キロメートルです。なお,日本に似ているニュージーランドですが,北島は113,700平方キロメートル,南島は150,400キロメートルです。また,九州は36,750平方キロメートルです。

広大なアメリカをドライブするのに慣れてしまった私には北海道は狭く感じられます。札幌から,函館だろうが,稚内だろうが,帯広だろうが,どこも200キロメートルもないほどの距離しかないので,行こうと思えば,どこも数時間走れは行くことができます。私の感覚では,思い立てばどこも簡単に行ってしまいそうです。
そんなわけで,この日は,午前中にまず,朱鞠内湖までを往復して,午後3時までに留萌市に戻り,ホテルのチェックインしてから,再び今度は,海岸線を稚内市まで走って,サロベツ原野で星を見て,深夜に留萌市に戻る,という計画を立てたのですが,その程度のドライブは,私にはどおっていうことはありませんでした。
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では,朱鞠内湖に向けて出発します。
まず,留萌市から国道239号線で海岸沿いに北上して小平町まで行き,小平町から内陸に入りました。ここから道道126,道道742,道道239,道道275とつないで,朱鞠内湖に向かいます。その途中,大きな小平ダムを通りました。ダムの手前に公園があって,そこには恐竜のモニュメントがありましたが,こういうものを作るセンスを私はまったく理解できません。
小平ダムにかかる長い橋を過ぎると,その後は,ほとんど車の通らない,片側1車線の道路が延々と続いていました。これはこれで楽しいドライブですが,アラスカの原野のような感じで,さほど景色はよくありませんでした。まったく民家も街灯もなかったので,晴れていれば,どこでも満天の星が見られそうな場所だったのですが,北海道ではクマが出るのが心配です。
どこかでコーヒーでも,と思ったのですが,喫茶店の1軒すらありませんでした。
2時間あまりそんな道を走って,待望の朱鞠内湖に着きました。

朱鞠内湖は人造湖です。標高が高く,冬は特に寒冷の地だそうです。湖畔にはキャンプ場もあって,ボート乗り場もありました。ニュージーランドのテカポ湖畔には遠く及ばずとも,それはそれで日本にしてはいいところでした。夜になれば星もきれいにみられそうです。
2,3組の観光客がいました。ここもまた,普段のシーズンなら,この時期は多くの観光客でにぎわうのではないかなと思いました。しかし,人混みが嫌いな私は,普段ならばここには来ていません。人が少ないからこそ,来たのです。
朱鞠内湖は高台に展望台はありましたが,湖畔を1周する道路はなく,食事をするような場所さえありませんでした。
もっと雄大な景色を見慣れてしまっている今の私には物足りない場所でしたが,それでも,日本ではめったにみられない景観でした。若いころ北海道の地図を見て,朱鞠内湖というのはどんな最果ての地なのだろうかと,ワクワクしたことを思い出しました。

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