いよいよ帰国します。
今回,はじめて春にアメリカに来ましたが,ここテキサス州は夏は暑すぎるので,よい選択だったかもしれません。
アメリカは本当に貧富の差が大きくて,金持ちはものすごい家に住んでいるし,平日だろうと,どこも混んでいるし,道路の広さやら車の多さやらスピードの速さやら桁違いです。
日本で走れもしないのに高い車を買ったりウサギ小屋のような小さな家を買ったりするために遅くまで働いているのとは全く異なる世界です。
アメリカ人は我先に人をかき分けて生きている感じでもないし,他人のことに気を使っている感じでもないし,でも,譲り合いというのは日常だし,だけど,明らかに価値観の根本はお金だし,本当にどんどんわからなくなってきました。
しかしまあ,こうしてこの国のことを知ってくると,それはそれで生きてゆくのに大変なところです。
日本の若い女の子が将来は英語を使った仕事がしたいと言いますが,そう簡単なことかいな,と思ってしまいます。でも,ひとりの旅行者としてこの国に存在していれば,人は親切だし,とてもよいところなのです。それに楽しいことがたくさんあります。
アメリカは来るたびにどんどん変わっています。今は,みんな iPhone を持っていて,ほとんどのことをこれひとつでやっています。知り合った途端に facebook に登録します。ホテルはエクスペディアで簡単に予約できるし,飛行機のチェックインもネットでできます。wifi もいろんな場所で繋がります。
今の日本人に不足しているのは,こうした時代を突き進む革新性と既成の概念を超える想像性なのでしょう。昔から同じですが。
飛行機の中では,「ゼログラビティ」も「42」も「ネブラスカ」も見ることができたので,こちらに来る前に映画館に行く必要もなかったなあと思いました。