今日の写真は開田高原です。高原という言葉に弱い私ですが,日本には私のイメージする空の広い高原はほとんどありません。しかし,開田高原は私のイメージする高原に近い場所です。
たとえば,八ヶ岳山麓とか野辺山とか軽井沢もまた,イメージとしてはよいのですが,そうした有名な観光地でなく,ちょっと地味な,落ち着いた場所であることが,さらに魅力的で,私にはこころ休まります。
本当にいい場所です。
こうした場所で時間を忘れてボ~ッとしていたいと思ったりするのですが,おそらく私にはそれができません。ボ~ッとしていたいという気持ちとは裏腹に,いつも何かをしていないと気が休まらないという複雑な性格だからです。
このような場所に住んで,お昼間は音楽を聴きながら読書に勤しみ,夜は満天の星を楽しむ… そんな生活をしてみたい,という願望があるのですが,それもまた,おそらく,そのような生活が実現したら,3日で逃げ出してしまうことでしょう。
そんな自分に手を焼くのです。
ところで,開田高原は標高が1,100メートルから1,300メートルと高く,真夏でも平均気温が18度という爽やかな高原で,雄大で美しい御嶽山を見ることができる場所です。こんな場所なら住んでみたいと思う数少ないところなのですが,実際住んでみると,この寒さが耐え難いのだそうです。
それはさておき,開田高原は木曽馬のふるさとです。そこで,それにちなんで,ここには約50ヘクタールを誇る「木曽馬の里」があって,数少なくなった木曽馬を守り育てながら自然の中で木曽馬と人が触れあい,忘れかけていたふるさとの景色,風,文化を肌で感じることができるという場所になっています。日本にこんな場所があるのか! というすてきなところです。
この木曽馬の里ですが,民間なのか公営なのか,私にはいまひとつよくわかりませんでした。だれでも自由に中に入れるし,特に入園料というモノもない不思議なところです。調べてみると,運営主体は財団法人の開田高原振興公社で,施設運営の予算については木曽町の一般財源と助成金からなっていて,木曽町から年間 1,700 万円の予算が計上され1,000 万円ほどの売り上げがあるそうです。
この施設の中にある,おみやげとお食事センターの一本木亭は私の大好きな場所です。
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信州にそば処数あれど「開田のそばは色は黒いが味は良い」とだれかがいったとかいわないとか…。開田高原は,朝晩と日中との寒暖の差が激しく,夏場はよく霧が出ます。この霧の下で育ったそばを霧下そばといい,それはおいしいそば蕎麦の条件のひとつです。また,開田の女性はそばが打てないと嫁にも行けないとか…。
ということで,木曽馬の里では毎年約1ヘクタールの畑にそばを栽培しています。
ここでは,そんなそばを味わうだけでなく,そば道楽体験道場で村の名人たちに直にそば打ちを教えてもらい,自分で打ったそばを味わうこともできます。
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前回来たときは美しい御嶽山を見ることができたのですが,今回は残念ながら曇っていて,あいにく山頂を見ることはできませんでした。しかし,前回と変わらず,おいしいおそばを食することができました。




