●マカダミアナッツ・ファーム●
お昼になったが,このあたりレストランも何もないので,朝購入したドーナッツが昼食になった。
次に行ったのがプアディーズ・ナチュラル・マカダミアナッツ・ファーム(Purdy's Natural Macadamia Nuts Farm)だった。
カラウパパからカウナカカイに戻る途中に,クララプウ(Kualapuu)という小さな町がある。小さなといっても町の面積が狭いのではなく,広い敷地にポツンポツンと家が建っているところだ。この町の外れにモロカイ高校があって,そこから1本別の道を入ったところに農場の目立たない看板があった。この農場は,わずか5エーカー(1エーカーは陸上トラックの内側の半分くらい)の土地に約50本のマカダミアナッツの木があって,来園者にマカダミアナッツの実のつき方を紹介して,最後に試食をするということを無料で行うところであった。
以前,ハワイ島のコナでロイヤル・コナコーヒー工場&博物館というところに行ったことがあるが,それを小さくしたような感じであった。
1980年より続くこの農園は、アットホームな雰囲気あふれる農園となっていた。
私が行ったときは,すでに来ていた観光客の人たちに説明をしている最中だったので,ナッツを自分で割りながら,しばらく待つように言われた。
やがて,説明が終わり,私の番になった。
モロカイ島で生まれ育ったオーナーのタッディー・プアディー(Tuddie Purdy)さんは,マカダミアナッツやハワイの文化に関する豊富な知識を披露しながら,木になっているマカダミアナッツを取り,殻を割ってテイスティングをしてみたりできた。また, 小さなギフトショップには,ローストしたマカダミアナッツの販売はや,珍しいマカダミアの花か作られるハチミツなども販売されていた。
マカダミアナッツの木は、オーストラリアのクイーンズランド州の熱帯雨林で生まれた。1882年、ウィリアム・パービス(William Purvis)が最初のマカダミアの木をハワイに持ち込み,現在,世界のマカダミアの木の90パーセントはハワイで栽培されている。
果物であるマカダミアナッツは世界中で珍味とみなされていて,人気がある。マカダミアの木が実を結ぶまで約7年かかる。果実は木で熟す必要があり,通常8月から翌年の6月まで手作業で集められる。
この農園の50本の木は1920年代に植えられた。1980年以来、農園は拡大され,現在では数百本の若い木が年間生産量に追加されているという。
マカダミアの木から収穫したナッツは,次のようにして,テイスティングすると説明された。
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まず,マカダミアナッツを実を保持するための溝をつけた平らな岩の上に置き,ハンマーなどでしっかりと叩く。
こうして,殻から取り出されたナッツを湯でよく濯いだのち,ナッツに塩を振りかけ,約30分乾かす。そして,ベーキングパンにナッツを均等に広げ,10分から15分オーブンに入れ,次第にに熱を下げる。このとき,ナッツが均等に茶色になるように,時々回す。
ナッツが黄金色になったら,弱火で35分から45分トーストする。そして,オーブンから取り出し冷ます。
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私は土産を買う気もなかったので,説明を聞いたのち,農園を後にした。しかし,こうした説明も,土産を買ってもらうことが目的だから,私のような客は単に迷惑だけなのかもしれないなあと思った。