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●不思議な町&謎の町・マウナロア●
 さて,空港から西に行くには州道460,通称マイナロア・ハイウェイ(Maunaloa Hwy.)を走ることになる。この道路もまた,片側1車線ののどかで穏やかな舗装道路であった。約10マイル,16キロメートルほど行った先が,このハイウェイの終点がマウナロア(Maunaloa)の町である。途中はこれといって何もない,赤土が顔をのぞかせる乾燥地帯であった。
 モロカイ島の西側の大部分にあたる広大な54,000エーカー(約220平方キロメートル)の土地はモロカイランチ(Molokai Ranch)の所有地で,かつてはドール社(Dole)と契約し,パイナップルプランテーションとなっていて,マウナロアはその中心地であった。ドール社というのは,日本のマーケットでもよくジュースを見かけるあのドール(Dole)である。
 なお,何度書いても(私が)忘れるので,またまた書くが,3エーカーが約12万平方メートルで野球場1個分である。なお,1エーカーは1224坪だそうだが,何度調べてもまったくもって大きさがよくわからない。
 私は,小学生に英語を教えるのも結構なことだが,そのとき,頭の柔らかいうちに,エーカーだの,インチだの,ポンドだの,はたまた,坪だの尺だのといった,たくさんの単位を教えたほうがいいと思う。それが現在正規で使われている単位であろうとなかろうと,実際には使われているから,アメリカ人と会話をするときに知らないと困るからである。
 学校は死ぬまで使わないようなことはたくさん教えるが,知らないと困ることを教えないのだ。

 1990年ごろから東南アジア産の安いパイナップルの市場進出におされて,ハワイにあるドール社のパイナップル畑は閉鎖となってしまった。モロカイ島だけでなくラナイ島もまた同様であったが,ラナイ島には今もその場所が公園となって残っているが,モロカイ島には何もない。
 ドール社が撤退したのちは,マウナロアには,高級リゾート「モロカイロッジ&ビーチビレッジ」(The Lodge & Beach Village at Moloka'i Ranch)に従事する人が住んでいたが,208年にモロカイランチが閉鎖され,ホテルもクローズしてしまった。 
 そこで,今は死んだような町となってしまい,ほとんどの店は閉店し,1軒のスーパーマーケットと手作り凧の店だけが残っていた。

 マウナロアに関する情報はあまりに少ない。調べても何も出てこない。唯一あったのは,次のものであった。
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 モロカイ島で有名なホテルといえば「モロカイロッジ&ビーチビレッジ」である。泊まることはできなかったけれど,せっかくモロカイ島に来たんだからと,夕食に行ってみた。
 標高1,200フィートの高台に位置するので,すこし気温が低い。建物の雰囲気もハワイとは思えないし,涼しさもラナイ島のロッジアットコエレと似ていた。
 65,000エーカーの広い敷地に22室だけの小さなホテル棟がぽつり。
 見渡す限り平原であった。
 ホテルからマウナロアの中心までは歩いてすぐだが,マウナロアには,映画館,お土産屋,郵便局,スーパー,ガソリンスタンドが1軒ずつあるぐらいで、レストランもない模様。夕暮れ時はお店も閉まっていて、人通りなく,本当に静かだった。ホテル内もゲストがちら。
 こんなに静かな町とホテルを見たのははじめてだった。
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 しかし,この記事は,先に書いたように,ホテルがクローズされた2008年以前に書かれたものである。インターネットというのはおかしなもので,過去も現在も一緒くたにある。ネットにはここにあったリゾートの写真やさらにはホームページまであったが,こんな建物,今はないしホテルもない。マウナロアにはモロカイ島唯一の映画館があるというが,これもまた,今あるかどうかは知らない。ただし,マウナロアには,現在,たった1軒,B&B が営業している(らしい)。

 正直って,私は,この町を何も見ないで通り過ぎてしまった。というより,何もなかった。しかし,今思うに,少し探検すべきであった。つまり,調べても何も出てこないので,何が真実なのかわからないからである。それをこの目で確かめておくべきであった。 
 それにしても,現在この町に住んでいる人は何をして暮らしているのだろう。不思議で仕方がない。


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