●カプカへフビーチ●
パポハクビーチのさらに南にカプカへフビーチ(kapukahehu beach)があるということなので,そこまで行ってみることにした。
以前行ったカウアイ島もそうであったが,島の西側は未開の地である。それは,波が高く,ビーチとはいえ,泳ぐのには適さないから発展しないのであろう。
海岸にそって道路はあったが,道路からは海の方向には樹林がひろがっていて,海はみられなかった。道路は一応舗装されれていたが,整備されているとはいい難く,それだけであった。ほどんど,というか,まったく車が通らなかった。そりゃそうであろう。この先行っても人が住んでいないし,観光地もない。だから,店もない。しかし,道路際には花が咲き,とても美しかった。
こののどかさがたまらない。
パポハクビーチに関する情報はほどんどない。本当にここもハワイなのだろうか? そこで,かろうじて見つけた英語のサイトから翻訳してみる。
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モロカイ島の西岸に位置するディキシイマルコーブ(Dixie Maru Cove)には,モロカイ島で最高の海水浴場のひとつがある。砂浜の入り江は両側に溶岩の露出があって,のんびりと水あびをしたり,シュノーケリングをするには最適な場所である。
ビーチはサンゴ礁に縁取られ,通常,夏の間は穏やかな海となる。ここはこの地域の他のパポハクビーチなどよりも穏やかではあるが,波が高いときは海に近づかないほうがいい。ここには監視員はいない。
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ディキシイマルコーブは,日本の漁船の名前「ディキシ丸」から名づけられたものである。日本では「丸」は船名につけられる接尾辞である。
1920年,日本の帆船「ディキシイ丸」が難破し,その銘板が浜の門の近くに吊るされた。それ以来,この人里離れたビーチは愛情を込めてディキシイマルコーブとよばれるようになった。ハワイの名前はカプカヘフビーチである。
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ディキシイマルコーブはモロカイ島のもっとも遠く離れた西海岸にあるため,アクセスするには少し時間がかかる。しかし、ここに続く道は舗装されている。ほとんどの日、ビーチはまばらにしか人が訪れない。
なお,ビーチにはとげのあるキアベの木があるので,木陰のある場所を探すときは注意が必要である。また,捨てられた釣り針があるので,裸足で歩くのは危険である。
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「ディキシイ丸」の本当の名前は何というのだろうか。これは調べてもわからなかった。
道路が行きどまりとなる場所がパポハクビーチの入口らしかった。ビーチという看板はあったが,パポハクビーチという地名は書かれていなかった。どこにでも車が停められたので,適当な場所に車をとめて,海岸まで歩いていった。
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どこへ行ってもビーチにはたくさん人がいます。誰もいない美しいビーチへ行ってみたい。モロカイなら「秘密のビーチ」が見つかるかも…
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ということで,ここにやって来た日本人のブログを見つけたが,行ってみて,そう大騒ぎするほどのこともない場所だと私は思った。こんな場所に大騒ぎをするくらいだから,これを書いた人はおそらくハワイのマウイ島にはヌーディストビーチがあることも知らないだろう。
私は,海まで行って,しばらく波を見ていた。それだけだった。しかし,考えようでは,これは最高の贅沢ではあるまいか。このずっとずっと先に日本が本当にあるのだろうか,と海を見ながら私は思った。