●帰国の朝●
☆4日目 2020年2月23日(日)
帰国の朝になった。
朝早いフライトに乗る私は,コンドミニアムのオフィスがまだ空いていない時間にチェックアウトをすることになった。
モロカイ島から,ここに住む人ならともかく,観光でこの島にやって来て,早朝ホノルルに行ってそのまま乗り換えて帰国するなどという人はまれであろう。
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そもそも,今回の旅に限らず,海外旅行では,ツアーならともかく,個人旅行では,帰国が最も悩みのたねである。それは,乗り換える前の便が遅れてしまうと,あとがたいへんだからなのである。特に,私のように,日本からハワイまではデルタ航空,ハワイの島内はハワイアン航空と,別々の航空会社でフライトが予約してあれば,遅れても次のフライトが待っていてはくれない。
たとえ同じ航空会社であっても,以前,アメリカ・ミズーリ州のカンザスシティからデトロイトで乗り換えて帰国しようとしてカンザスシティからの便が遅れて乗り換えができなくなって,えらい目をしたことがある。また,これは帰国のときではなかったが,2年前にオーストラリアのエアーズロックに行ったときは,行きの便が遅れて,乗り替え便に乗り遅れた。しかも,航空会社が違ったものだから,待っていてくれなかった。
まあ,これまでこんなことばかりしてきたから,何が起きても何とかなるという自信だけはあるのだが,それでも,トラブルはめんどうだ。
そこで,今回も,乗り換え時間にかなりの余裕をもって予約したのだが,それでも,何か事があって,全く飛ばなくなったらどうしようもない。
ハワイも,オアフ島ならいいが,ほかの島に行くとなると,いつもこうした心配がある。それでも,ハワイ島やマウイ島のような観光地なら,余分に何泊しようとホテルがあるからどうにでもなるが,モロカイ島では,いったいどうすればいいのだろうか。
コロナ禍で海外旅行ができなくなった今,そんなことを思い出していると,もう,海外旅行なんて,どうでもいいような気にもなってくる。
さて,このコンドミニアムでは,チェックインのときにもらったプリントに,チェックアウトではルームキーを部屋のキッチンの上に残してロックをして帰ればいいとあったので,その通りにして コンドミニアムを出発した。
約30分で夜も明けきらぬ空港に到着して,レンタカーを返却した。借りたときに言われた通り,ガソリンは半分の消費だった。借りたときに満タン返しにしないという契約にして,安価に満タン分のガソリンを購入するというシステムを使って,事前に半分だけのガソリン代を安価に支払っておいたのだ。
写真のように,空港の建物内にもAlamaレンタカーのカウンターがあるのだが,ここは閉鎖されていて,営業は,直接,建物の外にあるAlamoのオフィスで行われている。モロカイ島は,このような「さびれた感」満載の,まるで,日本の過疎の田舎のような島であった。
いつものように,すでに iPhone のアプリでフライトのチェックインは済ませてあったので,空港ではセキュリティを通って乗るだけだった。ハワイから日本への帰国は,一度セキュリティを通ればホノルルで再びセキュリティを通る必要がないので,こうした小さな島から帰国するのはかなり楽なのだ。特に,モロカイ島では,30人程度の乗客しか飛行機に乗らないのだから,セキュリティはまったく並ばず,田舎の駅と同じようなものである。