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●田舎の小さな空港●
 特にすることもないので,待合室で時間を潰した。やがて,小さな飛行機が到着した。モクレレ空港の飛行機だった。そして,数人の乗客が降りてきた。
 ハワイの諸島間を結んでいる航空会社は,大きなところでは,ハワイアン航空(Hawaiian Airlines),アイランドエアー(Island Air)があるが,それ以外に,モクレレ航空(Mokukeke Airlines),マカニカイエアー(Makani Kai Air)がある。モクレレ航空とマカニカイエアーはセスナ208キャラバンという機種をつかっている。これは,ほとんどタクシー状態である。ちょっとホノルルまで買い物に,といった感じであろう。
 セスナ208キャラバン(Cessna 208 Caravan)は,セスナ社が開発した単発ターボプロップ汎用輸送機である。エンジンはプラットアンドホイットニーカナダ製PT6A-114(600shp)であったが,後にPT6A-114A(675shp)となった。セスナ社が,DHC-3オッターやセスナ製のその他航空機の後継を目的に10座席の機体として開発されたもので,1982年に初飛行した。最も大型のセスナ製単発機となっている。
 私もハワイに長く滞在して,こうしてふらっとほかの島を訪ねてみたいものだ。

  小さな空港ではあるが,私の乗る飛行機の乗客が少しずつ集まりはじめていた。こうしたローカル空港で帰りの飛行機に乗るまでが,楽しい旅である。
 これでホノルルに着いてしまえば,どこから現れたかと思うほどの日本人がホノルルの空港にいて,もう,夢も何もあったものではない。そんなことを思い出すと,海外旅行もまた,それほど魅力的な楽しみでもなかったのかもしれない。私は,根本的に人混みが大嫌いなのである。
 それにしても,このときは,まだこの旅のあと1年以上も海外旅行ができなくなるとは思わなかった。
 長く生きていると,いろんな経験をするものだがとしみじみ思うこのごろである。それにしても,私が行きたかったモロカイ島にこうしてコロナ禍の直前に行くことができたのはものすごい幸運であった。

 私は,このような地方空港にも,これまで数多く行ったことがある。
 オーストラリアのエアーズロックの空港,ニュージーランドのウィーンズランドの空港,アメリカ・モンタナ州のビュートの空港,フィンランドのロヴァニエミの空港,アラスカのフェアバンクスの空港,カナダのプリンスエドワード島の空港,などなどである。
 私は,こんな田舎の空港に降りたって,人の少ないところで自然と一体となって旅をした思い出が,これまでで最も楽しいものだったと,今にして思う。
 また,いつか再び行ってみたい。


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