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●ホノルルまでの30分●
 帰りのフライトも定刻どおりだった。これでホノルルまでは行けるから,あとはどうでもなる。
 これまでの旅で,数えきれないほど飛行機に乗ったが,いつもいつも帰りの便に乗るまでが不安である。しかし,この旅もそうだが,私にとってはホノルルまでが旅である。その先,日本までのフライトは,日本人が溢れていていて,まったく楽しくない。
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 今,海外旅行ができなくなって思うのは,これまで,いつも,日本人のほとんどいないところ,そして,日本人だけでなく,人の少ないところで自由気ままに過ごすのは本当に楽しかったということだ。
 何度も書いているように,この旅のあと,私は7月に,ネオワイズ彗星を見るという目的だけのために北海道に行った。札幌に着いて,海外でレンタカーを借りるときのような明快さと比較して,日本でレンタカーを借りるときの意味のないわずらわしさをやっと終えて車を借り,道北の,ほとんど車が通らないところへ着いて,やっと海外で味わうような楽しさをほんの少しだけ感じることができたのだが,それ以外は,海外旅行の楽しさとは雲泥の差であった。
 今回のようなすてきな旅ができる日がまた来るのだろうか。

 帰りもまた,搭乗したのは ATR42-500 という42人乗りのターボプロップ双発旅客機であったが,行きに乗った機体よりも新しかった。行きは座席の80パーセントほどが埋まっていた。帰りのほうが空いていたようには思うのだが,ほとんど記憶にないし,記録もないのでわからない。
 いずれにしても,海外旅行に行って,現地の国内線に乗って,ほとんど日本人がいないという状況,これを生まれてはじめて経験したときの緊張感はたまらなかった。そのうち慣れっこになってしまったが…。
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 離陸して,窓から,カラウパパの半島が見えてきた。ここで旋回して,ホノルルに向かうのだが,ほんの30分ほどの飛行である。あまりに近いので,行きは機内サービスもなかったが,帰りのフライトではちゃんとジュースが配られた。飲んでいたらすぐに着陸態勢に入ってしまったのが滑稽だった。
 これで,念願だったモロカイ島への旅も終わりである。

 それにしても,アメリカ50州制覇をめざしていたころにはまったく興味のなかったハワイだったが,一度行って以来やみつきになり,ほぼ毎年ハワイに行くようになった。しかも,ほとんどの日本人がハワイ,ハワイと行くオアフ島にはまるで興味がなく,それ以外の島々を訪れて,その,昭和初期の日本のような雰囲気とさびれた感じ,そしてまた,アメリカ人の超豪華な別荘などを見てきたことを思い出すと,私は,いったい何が目的でハワイに行ったのかな,と今も,それを不思議に感じる。
 別に,ハワイがとりわけすばらしいと思えないし,物価も高いし。本当に,何だろう?
 おそらく,私には,日本にはない自然と星空と,そして,今や,日本には田舎にも存在しないのどかさ,これが魅力なのだろう。
 また,行きたいものだ。


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