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●これでしばらく…●
 私は空港が好きではない。できるだけ人と会いたくないからだ。特に観光客が土産物を買いあさっている姿を見たくない。
 それでも,人の少ない地方空港ならいいが,国際線の数多く発着するハブ空港は私には耐えられない。アメリカ本土の空港はまだマシだが,ホノルルとなると,まるで日本の渋谷みたいな感じになるから最悪である。さらに,この時期は大学の卒業旅行客がいっぱいで,いささかげんなりであった。
 ということで,ホノルルでは,いつも,搭乗時間まではラウンジで過ごすことにしている。とはいえ,クレジットカードで入れるようなラウンジは,それもまた,日本人観光客ばかりなので逃げこむ意味がない。幸い私はデルタ航空のゴールドステイタスなので,この時もまた,デルタスカイクラブのラウンジに籠った。

 航空機や空港の制度は,アメリカ的な価値感が世界に浸透しつつあるものかもしれない。金がすべてという価値観であるアメリカは,金さえあれば人のステータスが高い。日本では,列車のグリーン車を利用しても,それは列車内のことだけで,待合室まで特別ではないだろう。しかし,飛行機のファーストクラスを利用するとなると,搭乗も優先になるし,待合室さえ異なるわけだ。だから,こうした特典をいかに安価に手に入れるかということが快適な旅行をするためのポイントとなる。
 しかし,こうした優遇措置は日本人にはなじまないように感じる。だから,日本の航空会社がそのまねをしても,どこかおかしなことになってしまう。それは,なんというか,着物を着た西洋人を思い浮かべればわかるだろう。
 日本には忖度は似合う? が,金がすべてという価値観には不慣れである。

 この年の1年前,2019年にハワイに行ったときは,私は,セントレア・中部国際空港とホノルル間を往復ともファーストクラスを利用した。それは,ものすごく安価にファーストクラスにアップグレードができたからだった。この年も同じようようにしようと思っていたのだが,思った以上にアップグレードが高かったからやめた。そして,妥協してコンフォートエコノミーにした。おそらく,私が旅を設定した時期がちょうど連休と重なっていたことが理由だったが,そんなことは知らず,少しがっかりだった。ハワイ便は,設定する曜日や日にちによって,ずいぶんと料金が違うのだ。
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☆4日目 2020年2月23日(日)
 ともかく,定刻に帰国便はホノルルを離陸した。私は,今回もまた,何をするでもなく機内で過ごし,そのまま日付変更線を越え,行きに設けた時間を使い果たし,現実に戻ったわけだった。
 しかし,この時点では,まさか,この後,海外旅行すら行けなくなるなんて夢にも思わなかった。はたして,私がハワイの地を踏むときが再び訪れるのだろうか?

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