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●シェーナンド国立公園(Shenandoah National Park)
 2014年の春にカールズバッド国立公園に行ったあと,2015年の春にケンタッキー州のマンモスケイブ国立公園,2016年の夏にバージニア州のルーレイ鍾乳洞へ行ったことを思い出したと書いたので,前回のマンモスケイブ国立公園に続いて,今回はルーレイ鍾乳洞のあるシェーナンド国立公園について書くことにします。

 2016年,私はアメリカの東海岸をフロリダ州から北上しました。
 東海岸にはあまり多くの国立公園はないのですが,シェーナンド国立公園は美しいところという触れ込みでした。私は,まったく大したことはないだろうと期待してはいませんでしたが,このときの旅でぜひ行ってみようと思っていました。そのわけは,「カントリーロード」(Take Me Home, Country Roads)という歌にあります。
 この歌は,「魔女の宅急便」で有名になりました。歌詞の1節に
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 Almost heaven, West Virginia  Blue ridge mountains,
 Shenandoah river
 Life is old there,
 older than the trees
 Younger than the mountains,
 growin’ like a breeze
  ・・・・・・
とあるのですが,そのなかの「Shenandoah river」,つまり「シェ―ナンドリバー」という変わった発音がずっと気になっていたのでした。この国立公園が,この川の名前をとったものだったからです。
 バージニア州を通るインターステイツ64を西に走っていくとインターステイツ81にぶつかり,その16マイルほど手前で右折すると「スカイラインドライブ」(Skyline Dr.)という片側1車線の道路があります。その道路がシェーナンド国立公園を縦断しています。
 ロックフィッシュギャップ(Rockfish Gap)ジャンクションからこの「スカイラインドライブ」に入ることになります。他の国立公園と違って,国立公園のゲートは閑散としていました。
 ゲートを越えてそのまま道路を走っていっても単に山道が続いているだけで,大した景色が広がっているわけでもなく,遠くに雪山が見えるわけでもありませんでした。私はがっかりしました。
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 途中で「スカイラインドライブ」は国道211と交差します。
 一度国立公園を出て,国道211を30分ほど西へ走ったところに,今日の話題である「ルーレイ洞窟」(Luray Caverns)があったので,国立公園から離れて寄ってみました。この洞窟は,私のこれまでに行ったアメリカのふたつ国立公園の洞窟とは違って,国立公園ではなく民間の観光施設でした。広い駐車場には土産物屋やらが並んでいて,まるで日本の観光地のようでした。
 この洞窟は,私の予想とは違って,まるで地底探検でした。 洞窟の最大の魅力は地下水のたまったところに鍾乳石が鏡のように反射した姿,また,洞窟の一番奥深いところには,まるで台座に鎮座するかのように本物のパイプオルガンが置かれていて,金属パイプの代わりに鍾乳洞そのものを使って音を出すという壮大な仕掛けで,長さの異なる鍾乳石にマレットを設置することで異なるトーンを生み出すようになっていました。
  ・・
  洞窟探検を終えて,再びシェーナンド国立公園に戻り,再びスカイラインドライブを北に向かって,シェーナンド国立公園の後半を走りました。
 道路に面した森のなかから子熊がぬっと出てきましたが,国立公園の見どころは,まあ,それくらいのものでした。しかし,ルーレイ洞窟はなかなかの見ものでした。
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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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