山形と聞くと誰しもが思うのが佐藤錦というブランドのさくらんぼです。
山形空港のあたりは,ほんとうにさくらんぼ畑ばかりなのに驚きました。
さくらんぼ,とても高価なのです。さくらんぼ1個がリンゴ1個ほどの値段がします。
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「おうとう」からもぎとられた果実が「さくらんぼ」。
「おうとう」はバラ科サクラ属の果樹で,日本に渡来したのは1868年,山形県へは1876年に入りました。全国で試作されましたが,山形県以外ではほとんどが失敗しました。山形県でうまくいったのは,霜害と台風被害が少なかったことが理由でした。
その後「さくらんぼ」栽培は山形県内で普及し,現在は,全国生産量の約7割を占めるようになりました。
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「さくらんぼ」の中で,味も人気もナンバーワンの品種が「佐藤錦」です。
佐藤錦の生みの親は,東根市の篤農家・佐藤栄助さんでした。それまでは,「日の出」「珊瑚」「若紫」などの「さくらんぼ」を栽培していたのですが,収穫しても日持ちが悪くて,腐らせたり出荷の途中で傷んでしまったりと悩みが多いものでした。
1912年,佐藤栄助さんは,日持ちはよくないが味のいい「黄玉」と酸味は多いが固くて日持ちのいい「ナポレオン」をかけ合わせました。それが実を結びました。
こうして育った果実から,選び抜いて種をとり…,を繰り返すことで,16年もの苦労で,最終的に1本にしぼられた原木。これこそが最高品種でした。
山形生まれの比類なきこの品種を命名する際,はじめは「出羽錦」という案でしたが,「発見者の名前を入れた佐藤錦がいい」ということになったそうです。
「佐藤錦」の特長は,見た目がきれいな鮮紅色で光沢があり,甘みが多く,食味が良好であるということで,重さは1粒7グラムから8グラムですが,近年は12グラムから13グラムの大玉も多く出まわっているということです。
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最上川の舟下りを終え,昼食をとりました。これで,今回の旅も終わりです。
途中,新庄市,尾花沢市,東根市,天童市などを経由しながら,山形空港に向けて走りました。
山形は思っていたよりずっとすばらしいところでした。また,わずか2泊3日の旅なので,来るまでは,立石寺と天童市へ行くことができればいいと思っていたのですが,山形県のほぼすべての場所に行くことができました。
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唯一の心残りは「さくらんぼ」を食べることができなかったことでした。
「さくらんぼ」の旬は6月。まだ,少し早かったのです。そして,私は,この「さくらんぼ」にときめいてしまって,片時もわすれられなくなってしまったのです。
家に帰ってから「さくらんぼ」に関する多くのニュースを耳にするようになりました。それは,私が気にしているから耳に入るのか,はたまた,今がその季節なのか…。
そんなわけで,私は,さくらんぼを目当てに,山形市にふるさと納税をしてしまったのでした。

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「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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