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 私は,世界のどこに出かけるのも苦ではなく,わざわざ何かを新たに買って準備するということもなく,旅は普段の変わりない行動の一環となっているのですが,それでもさすがに今回の東京行きは緊張しました。今年最大のイベント,と自分で位置づけたので,まずは,すべてを豪華にしようと考えました。
 NHK交響楽団の定期公演はNHKホールで午後2時開演。そこで,朝7時4分名古屋発ののぞみで出かけることにしました。東京に到着後,午前中は,これもまたマイブームである「男はつらいよ フーテンの寅」にちなんで,葛飾柴又に行き,午後はコンサート。その後,東京駅で食事をして,午後7時発ののぞみで帰宅するということにしました。この時間の新幹線に限定したのは,往復ともに最新型車両のN700Sであるということでした。混雑がきらいなので,当然,グリーン車にしました。

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 N700Sは東海道新幹線の第6世代で,「S」は英語で「最高の」「究極の」などを意味する「Supreme」の頭文字です。高速鉄道で世界初となるバッテリ自走システムを搭載します。
 先代のN700Aとの違いは乗り心地で, グリーン車のシートは背もたれを倒すと座面が沈み,さらにシート全体がわずかに後ろへずれることで,腰と太ももの負担を軽減し,疲れにくい姿勢を維持できるように人間工学に基づいて設計されました。
 また,N700Sは,照明を間接照明化したうえ,スピーカーも天井から客室前後にある仕切り壁の上側へ移動することで,視覚的に車内空間が広く感じられるようにされ,さらに,LEDの間接照明で大型の曲面天井パネルを照らすことで,客室全体に暖かみのある光が均一に降り注ぎ,落ち着きのある雰囲気のなかで過ごせるといいます。
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 いつものとおり,名古屋駅までは自家用車で行き,太閤通口近くの駐車場に車を停めました。
 出発まで何かがあっては大変と,要らぬ心配に陥りました。それは,朝,寝坊したら,とか,車が動かなかったら,とか,熱が出たら,とか,新幹線が遅れたら,とか。また,1日目は無事に終了したコンサートでしたが,マエストロは2日目も元気だろうか,とさえ,考えました。
 ということで,旅慣れていてもこんな心配をするなんて,私はいつまでたっても成長しません。
 しかし,多くの心配をよそに,当日は数日前までは天気がよくないという予報もあったのですが,やはり,今回も晴れました。
 何の問題もなく,名古屋駅に到着しました。
 また,何の問題もなく,新幹線は出発しました。
 途中,雪のまったくない富士山がきれいに見えました。
 そして,定刻通り東京駅に到着しました。
 かねてからの計画通り,午前中は葛飾柴又に行きましたが,このことは,また,後日書きます。
 そして,前回書いたように,大感激の定期公演も無事終了しました。
 再び,東京駅に戻り,夕食をとり,また,予定通り,新幹線も運行して,帰宅しました。
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 このように,2022年10月16日という日は,私の計画していたとおりに,すべてが完璧に終わりました。

 それにしても,いつも東京へ行くたびに思うのですが,この大都会,人多すぎです。確かに東京には何でもあります。何でもありますが,だからといって,自分が何かをしたいときに出かければよいのであって,ここに住みたいという気になるところではありません。
 また,交通の便もものすごくいいです。どこにもほとんど待ち時間もなく,簡単に行くことができます。しかし,乗客は私ひとりというわけもなく,何に乗っても混雑しています。
 また,どんなときもほぼキャッシュレスで過ごすことができます。Suica さえあれば,他に何も要りません。
 そんな都会で生活している人たちは,これもまた,いつも書いていることですが,政治家もマスコミをはじめとして,この日本の中では異質な東京という中の出来事を,さも日本であるように思っている。そして,その中で何かの政策を決め,また,報道しているようです。であっても,やはり,ここは日本を代表しているところではなく,日本の現状とはまったく異質な空間です。
 そしてまた,いつものことですが,NHKホールの中で,時間も忘れ,場所も忘れ,すっかり偉大な芸術に浸りきっていても,そのあとホールから出ると,あらゆるところから聞こえてくる雑音やらわけのわからぬ音楽やら,人だらけの雑踏に,それまでの余韻はすべて吹っ飛んでしまいます。ウィーンとの違いです。これがとても残念なことです。


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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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