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 情報をすべて遮断してみると,ほとんどは快適なのですが,手持無沙汰な時間があることに気づきました。今まで,そうしたときに何をしていたのかを思い出すと,意味もなく雑誌を手に取っていたということに気づきました。つまり,雑誌の類もまた,単なる暇つぶしだったのです。また,雑誌は,暇つぶしのための絶好な武器なのです。
 ということで,何らかのそうした暇つぶしの雑誌でも,と少し考えてみて,やはり,今の私には,そういう選択肢はない,というのが結論になってしまったのが,残念なことでした。

 今から少し前,私が毎月購入していた雑誌は,「アサヒカメラ」「月刊天文ガイド」「将棋世界」の3冊でした。もっと以前には,こうした雑誌には,「アサヒカメラ」には「毎日カメラ」あるいは「日本カメラ」,「月刊天文ガイド」には「月刊天文」,「将棋世界」には「近代将棋」というように,必ずといっていいほどライバル誌があって,なかなかおもしろい時代でした。それも,インターネットがなかったからこそでした。
 さて,こうした雑誌を毎月読んでいたときは,発売日が楽しみで,購入したあとも,毎日,ほとんどすべてのページをきちんと読んでいました。ところが,インターネットから情報が入るようになると,雑誌に載っている記事の内容が,すでに知っていたことが多くなり,だから,雑誌を作る苦労がはじまりました。

 カメラ雑誌は,現在「CAPA」という雑誌以外は休刊となってしまったのですが,「CAPA」はカメラのスペック比べが主で,「アサヒカメラ」の代用とはなりません。しかし,現在のように,カメラがスマホにしてやられる以前に,すごい勢いで創刊された雑誌は軒並みだめになったのですが,その理由は,読者のニーズに応えられていなかった,ということに尽きます。
 天文雑誌は,今も健在です。私が日本の天文雑誌に魅力を感じなくなったのは,雑誌のせいではなく,私の興味が変わったからにほかなりません。私は,もっと深く掘り下げた天文情報を読みたいのに対して,雑誌の内容は,日本らしい,メカ中心,または,アマチュア天文家が老後の楽しみに私設天文台を作って超新星を発見したとか,さらには,依然として,読者の投稿写真のコンテストとか,そんなことを競っているような他人の自己満足を見る気もありません。
 将棋雑誌は,よほどのマニアでないと,難しすぎます。一時,デジタル版に駒が動くという機能をつけたことがあって,こりゃすごい,これならわかる,と思って感激しtことがあるのですが,おそらく,そうした手間がコスト的に釣り合わなかったのでしょう。今は単に紙ベースがデジタル化されただけになってしまいました。内容は,手の解説をされても,読んでいるだけでは追えないし,詰将棋とか次の1手とかは難解すぎて,まったくできません。

 ということで,日本の雑誌を購入しても,ぼんやりと写真を眺めているだけなので,そんな目的に1,000円以上も投資するのは自分には割が合わないという結論になってしまいました。

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「しない・させない・させられない」とは
「Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.」とは

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